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目袋ができる原因は何?目袋を改善する方法や治療を受ける場合の注意点について徹底解説!

目袋ができる原因は何?目袋を改善する方法や治療を受ける場合の注意点について徹底解説!

目の下にできる膨らみ、通称”目袋”にお悩みでしょうか。
目袋の悩みを解消するためには、なぜ目袋ができてしまうのかという原因をしっかりと理解し、適切なケアを行うことが大切です。

この記事ではそんな目袋ができてしまう原因やセルフケアで行える改善方法、クリニックでの治療方法などについてよくある疑問にお答えします。

目袋ができてしまう原因

目袋ができてしまう原因

目袋ができる主な原因は何ですか?
目袋とは、一般的に目の下にできる袋状の膨らみを指しています。
目袋ができてしまうと目元のクマやたるみが目立つようになるため、疲れや年齢を感じさせる見た目となることから改善したいと考える方が多い症状です。
なぜ目袋ができるのかというと、その主な原因はまぶたの周囲にある眼輪筋という筋力の低下と、それによる眼窩脂肪という脂肪の突出にあります。
眼輪筋はまぶたを閉じる役割を持つ表情筋で、目の周囲を取り囲むようにして存在している筋肉であり、眼窩脂肪は眼球の周囲にあり、眼球を支えるクッションのような役割をはたしている脂肪組織です。眼窩脂肪は非常にやわらかい組織のため、眼球の重さによって横に広がろうとする性質がありますが、目の周囲は骨によって囲まれているため、目の奥や横側に広がることはありません。
一方で、目の前方(まぶた側)については骨がないため、眼球によって押された眼科脂肪は前方へと飛び出すような形で力がかかっています。
この状態を支えているのが眼輪筋で、眼輪筋がしっかりしていると、眼窩脂肪が前面に飛び出てくることがないため、目元に膨らみはできません。しかし、加齢などによって眼輪筋が衰えると、眼窩脂肪の突出を抑えきれなくなるため膨らみが生じ、これが目袋となります。また、もう目袋のもう一つの原因として皮膚のたるみがあります。
眼窩脂肪は筋肉だけではなく、皮膚によっても支えられていますが、皮膚も加齢などによってコラーゲンなどの組織が失われていくとハリを失うため、支えが弱くなって目袋が生じる要因となります。
皮膚のたるみについては目袋だけではなく、目元のしわなどの原因にもなります。なお、目袋と似たように目元へ膨らみをつくるものとして、涙袋があります。
しかし涙袋は眼輪筋が発達して膨らみになるものなので、目袋とはある種反対のものであるといえるでしょう。
涙袋の場合は下まつ毛の生え際あたりから膨らみが生じ、目袋はまつ毛から少し離れた場所から膨らみが出るものという見た目の違いや、目袋は上を向くと眼窩脂肪が移動するため目立たなくなるといった違いがあります。
若くても目袋ができてしまうことはありますか?
眼輪筋の衰えによってできてしまう目袋ですが、筋力の衰えは加齢のみが原因ではありませんので、若くても目袋ができてしまう可能性は考えられます。
たとえば目元を強くこすってしまうなどのクセで眼輪筋に負担をかけ続けていると、そのダメージによって眼輪筋が弱り、目袋ができてしまう場合などがあるでしょう。
そのほかにも、過度なダイエットや目の酷使などによって目の周りの代謝が低下することも、眼輪筋を衰えさせる原因となります。また、人によっては眼窩脂肪が多かったり、目の下の骨の位置が低かったりして、目袋ができやすい体質というケースもあります。
この場合でも眼輪筋が弱くなることで目袋ができるという根本的な原因は同じですが、体質によって若くても目袋ができやすいケースがあるという点は理解しておくとよいでしょう。
目袋は放置しておくと悪化しますか?
眼輪筋の衰えは、何もしないで放置しておくと徐々に進行していく可能性があるため、目袋についても症状が悪化していく可能性はあります。
目袋ができ始めたころであれば少し膨らんでいる程度ですが、症状が進行すると突出した脂肪によって血管の色が透けて見えるようになって赤クマとよばれる状態になったり、よりはっきりとした膨らみになると目袋の下に影ができるようになり、黒クマとよばれる状態になったりします。
目袋は早めにケアを開始すれば進行を遅らせたり、ある程度回復させることも可能な症状ですので、放置せずに対策することがおすすめです。

目袋を改善するためのセルフケア

目袋を改善するためのセルフケア

目袋の原因をセルフケアで改善することはできますか?
目袋は眼輪筋が弱くなることで引き起こされるため、セルフケアでもある程度の改善が可能といえます。
眼輪筋は目を閉じる際に使用させる筋肉ですので、下まぶたを閉じる形で力を加えるようなトレーニングを行えば、筋力を回復させて目袋の改善が見込めるでしょう。
また、目の周囲の代謝を高めることも有効な改善方法で、目元のマッサージや入浴などで目元を温めるケアも定期的に取り入れるとよいでしょう。
目袋悪化の原因を防ぐための生活上の注意点を教えてください
眼輪筋の衰えを防ぐためのポイントは、まず目の周囲への過度な負担を避けることです。
目元を強くこするようなクセや、そのほか物理的な刺激は眼輪筋にダメージを与える要因となりますので、なるべくしないように心がけましょう。
また、目の周囲の血流を低下させる行為を避けることも大切で、スマートフォンの見すぎなど眼精疲労を蓄積する行為は目元の筋力低下につながりますので、控えた方がよいでしょう。
血流の低下という点では喫煙は特に影響が大きく、喫煙習慣がある方は血流の悪化によってスモーカーズフェイスと呼ばれるような状態にもつながりやすく、避けた方がよいといえます。

それぞれの原因に応じた目袋の治療方法

それぞれの原因に応じた目袋の治療方法

眼窩脂肪が主な原因の場合の治療法について教えてください
目袋は眼窩脂肪の突出によってできる症状のため、眼窩脂肪を除去する治療によって改善が可能です。
具体的によく行われる治療が経結膜側脱脂術と呼ばれるもので、まぶたの裏側(結膜側)を小さく切開し、そこから眼窩脂肪を引っ張り出して除去した後、切開部位を縫合するといった手術です。経結膜側脱脂によって眼窩脂肪の量を減らすと、前方に飛び出そうとしてくる脂肪がなくなるため目袋の解消が可能です。
ただし、眼窩脂肪は加齢によって減少するものでもあるため、若いころに眼窩脂肪を除去しすぎてしまうと、年をとってから脂肪が少なくなりすぎて窪んだような状態になる可能性もあります。
そこで、単純に余分な眼窩脂肪を除去するのではなく、加齢によって減少して窪みが目立ちやすい箇所に眼窩脂肪を移動させて縫いとめるハムラ法という治療もあり、この方法では目袋と目元の窪みの両方を同時に改善することが可能です。
目袋の解消には人それぞれの状態に合せた適切な治療を行うことが大切ですので、信頼できる医師とよく相談して自身の症状や目的にあった治療法を選択するようにしましょう。
眼輪筋の緩みを改善する方法はありますか?
加齢などによって生じた眼輪筋の緩みは、外科的な処置で改善が可能です。
加齢などによって衰えて緩んでしまった眼輪筋を引き締めて縫いとめるような方法により、目袋を改善させます。
目袋をしっかりと改善させるためには、余分な眼窩脂肪の除去と眼輪筋の緩み改善を適切に行う必要があります。
皮膚のたるみが原因の目袋の治療法を教えてください
目袋のもう一つの原因である皮膚のたるみについては、HIFUのような治療で改善が可能です。
HIFUは高密度焦点式超音波と呼ばれるものを使用して、肌表面には影響を与えずに深部へ熱刺激を届ける治療で、熱による組織の収縮や、細胞の代謝を高めることによりたるみを改善することが可能です。
目元へのHIFU照射では肌のたるみを引き締めるだけではなく、表情筋の緩みを改善する効果も期待できるため、切らずに目袋をしっかりと改善させることが期待できます。

編集部まとめ

編集部まとめ

目袋の主な原因は眼輪筋や目元の皮膚の衰えと、それによる眼窩脂肪の突出にありますが、体質や生活習慣によっては若いころから目袋が目立つ方もいます。
目袋は早めに対策を行えばセルフケアでも改善が可能ですし、適切な治療によって解消が可能な症状ですので、まずは原因を良く理解し、自分自身の状態に合わせてしっかりと対策を行ってください。

参考文献

この記事の監修歯科医師
甲斐沼 孟医師(上場企業産業医)

甲斐沼 孟医師(上場企業産業医)

平成19年(2007年) 大阪市立大学(現:大阪公立大学)医学部医学科 卒業 平成21年(2009年) 大阪急性期総合医療センター 外科後期臨床研修医 平成22年(2010年) 大阪労災病院 心臓血管外科後期臨床研修医 平成24年(2012年) 国立病院機構大阪医療センター 心臓血管外科医員 平成25年(2013年) 大阪大学医学部附属病院 心臓血管外科非常勤医師 平成26年(2014年) 国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急科医員 令和3年(2021年) 国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急科医長 令和5年(2023年) 上場企業産業医

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平成19年(2007年) 大阪市立大学(現:大阪公立大学)医学部医学科 卒業 平成21年(2009年) 大阪急性期総合医療センター 外科後期臨床研修医 平成22年(2010年) 大阪労災病院 心臓血管外科後期臨床研修医 平成24年(2012年) 国立病院機構大阪医療センター 心臓血管外科医員 平成25年(2013年) 大阪大学医学部附属病院 心臓血管外科非常勤医師 平成26年(2014年) 国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急科医員 令和3年(2021年) 国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急科医長 令和5年(2023年) 上場企業産業医

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