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目の下のヒアルロン酸注射の効果は?施術方法やリスク、注意点などとともに解説

目の下のヒアルロン酸注射の効果は?施術方法やリスク、注意点などとともに解説

肌に良いとされて注目を集めているヒアルロン酸。美容術として目の下に行うヒアルロン酸注射も人気となっています。目の下のヒアルロン酸注射には、どのような効果があるのでしょうか。そもそもヒアルロン酸とは何か、ヒアルロン酸注射の方法やリスクとはどんなものなのか。ヒアルロン酸と目の下へのヒアルロン酸注射の効果について解説します。

ヒアルロン酸について

ヒアルロン酸について 食べ物から化粧水まで、近年では様々な場所でヒアルロン酸という言葉が聞かれるようになりました。肌に良いものだということは知っていても、具体的にどのような働きをするものなのかは知っている人も少ないのではないでしょうか。まずはヒアルロン酸とは何なのかしっていきましょう。

ヒアルロン酸について教えてください
ヒアルロン酸とは、N-アセチルグルコサミンとグルクロン酸という2種類の糖の結合により作られる成分です。ムコ多糖類と呼ばれる物質のひとつです。 ヒアルロン酸の特徴は、高い保水力と粘度を持つこと。ヒアルロン酸1gに含ませることができる水分量は2~6リットルとも言われ、ヒアルロン酸自体の重量の約2000~6000倍もの水分を吸収できることになります。また、ヒアルロン酸には水分と混ざることで粘り気や弾性が増す性質があります。これらの特性を生かし、肌の弾力性と保湿性を保ってくれるものとして、ヒアルロン酸は近年特に注目を集めています。
ヒアルロン酸にはどのような種類がありますか?
ヒアルロン酸の硬さの種類としては、非常に硬いものから非常に柔らかいものまで、大きく4段階に分けられます。ヒアルロン酸の硬さによって、顔のどの部位への施術が適しているかもわかれます。 ヒアルロン酸製剤については、代表的なものだと「ジュビダームビスタ」、「レスチレン」、「ベロテロ」、「マイリー」、「クレヴィエル」などがあります。この他にも、各メーカーなどが開発を継続中です。
ヒアルロン酸の役割について教えてください
ヒアルロン酸は、目、皮膚、関節において特に重要な役割を果たしています。 目に存在するヒアルロン酸は、目の硝子体となって眼球を丸く保つ役割があります。人の皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3つの層で成り立っています。ヒアルロン酸はこのうち真皮に多く含まれ、皮膚の水分保持を担っています。ヒアルロン酸が減って真皮から水分が失われると、皮膚組織が乱れて肌のキメが崩れる、肌のハリが失われる、シワやたるみ、毛穴が目立つ、肌が乾燥するなどトラブルが起きてしまいます。膝や肘などの間接も、ヒアルロン酸によって保たれている部位のひとつ。関節のうち、ヒアルロン酸は軟骨と関節液に含まれています。ヒアルロン酸によって、軟骨は骨同士の衝撃や摩耗を防ぎ、関節液は衝撃吸収や関節の動きをスムーズにしていられるのです。
ヒアルロン酸はどのように体内で生成されますか?
体内でヒアルロン酸を生成する役割を担っているのが、線維芽細胞です。線維芽細胞はヒアルロン酸やコラーゲンなどを生成し、創り出したそれらと作用しあうことで、肌のハリと潤いを保っています。 ただし、体内のヒアルロン酸量は40代後半を境に、減少していくと言われています。70代の人のヒアルロン酸量は、赤ちゃんのわずか5分の1程度とされています。

目の下へのヒアルロン酸注射について

目の下へのヒアルロン酸注射について 目の下へヒアルロン酸を注射すると、どのような効果が得られるのでしょうか。ヒアルロン酸注射のメリットや効果を見ていきましょう。

目の下へのヒアルロン酸注射がおすすめな人の特徴を教えてください
目の下へのヒアルロン酸注射は、目の下のたるみや窪みが気になる人に適しています。また、目元のシワが気になる人、黒クマがきになる人、切開する施術には抵抗がある人にもおすすめの施術です。
目の下のたるみの原因について教えてください
目の下のたるみは、 加齢が主な原因です。加齢によって眼球を支える靭帯がゆるみ、目の下にある眼窩脂肪が押し出されます。これにより目の下が膨らんで影が生じ、窪んだように見える場合があります。また、逆に眼窩脂肪が痩せてしまい、眼球が入っている骨の縁の下側である眼窩縁が目立ってしまう場合もあります。
ヒアルロン酸注射の効果について教えてください
目の下の皮下にヒアルロン酸を注射することで、皮膚の下にボリュームを持たせます。これにより、目の下のたるみ、窪み、黒クマなどを目立ちにくくする効果が得られます。目の下のトラブルを解消することで、若々しい印象になることができるでしょう。

目の下へのヒアルロン酸注射の施術や流れ

目の下へのヒアルロン酸注射とは、どのように行われるのでしょうか。施術の方法や流れをチェックしておきましょう。

目の下のヒアルロン酸注入の施術方法について教えてください
目の下の部分に、3~4回に分けてヒアルロン酸を注入します。ヒアルロン酸の注入量については、片側につき約0.3~0.5㏄です。
施術の流れについて教えてください
施術の前には、必ず医師が診察して施術できるかどうかを判断します。気になる点や希望がある場合は、必ずカウンセリングの際に医師に伝えましょう。 施術では、先の丸い針を使ってヒアルロン酸を注入。施術時間は20分程度です。痛みが不安な場合は、塗るタイプの麻酔クリームなど、麻酔をしてから施術することもできます。施術の当日は血行を促進するような激しい運動や飲酒、入浴は避けてください。

目の下へのヒアルロン酸注射後について

ヒアルロン酸注射後に出てくる症状やリスクについて教えてください
ヒアルロン注射の直後には、軽度ではありますがダウンタイムが発生します。多いケースとしては腫れや膨らみが生じますが、症状は数日程度で落ち着くことがほとんどです。目の下の皮膚は薄いため内出血が起こることもあります。こちらもメイクで隠せる程度の軽度の場合が多く、1~2週間程度で消えるでしょう。

ヒアルロン酸注入のリスクとしては、チンダル現象があります。チンダル現象とは、注入したヒアルロン酸が青白く透けて見える現象のこと。気になる場合には、ヒアルロン酸溶解注射が有効です。 また、ヒアルロン酸が血管に詰まったり、血管を圧迫したりすると血流が途絶えてしまい、最悪の場合は失明につながる恐れがあるのもリスクのひとつ。血流の詰まりは、ヒアルロン酸溶解注射を速やかに打つことで改善しますが、場合によっては回復が難しいケースもあります。

珍しい事例ではありますが、こうしたリスクがあることも知った上で施術を検討しましょう。 また、こうしたリスクは医者の技術によって生じる現象でもあります。実績と経験豊富な医師に施術を依頼することも、リスクを避ける方法のひとつです。

施術後に気をつけるべきことを教えてください
ヒアルロン酸注射の効果は永続するものではありません。ヒアルロン酸の注入量や個人差にもよりますが、半年~2年程度でヒアルロン酸は徐々に体内へと吸収されます。効果を持続させるには、繰り返しの施術が必要になります。

編集部まとめ

目の下のたるみや窪みなどを改善する手段として有効なのが、目の下へのヒアルロン酸注射です。目の下にヒアルロン酸を注入することで、若々しい印象を与えることができるでしょう。施術は短時間で済み、ダウンタイムも軽度である点もメリットです。一方で、施術におけるリスクや永続性がない点がデメリットとして挙げられます。目の下のヒアルロン酸注射を検討している場合は、メリットとデメリットをしっかり把握してから施術を決めましょう。

参考文献

この記事の監修歯科医師
甲斐沼 孟医師(上場企業産業医)

甲斐沼 孟医師(上場企業産業医)

平成19年(2007年) 大阪市立大学(現:大阪公立大学)医学部医学科 卒業 平成21年(2009年) 大阪急性期総合医療センター 外科後期臨床研修医 平成22年(2010年) 大阪労災病院 心臓血管外科後期臨床研修医 平成24年(2012年) 国立病院機構大阪医療センター 心臓血管外科医員 平成25年(2013年) 大阪大学医学部附属病院 心臓血管外科非常勤医師 平成26年(2014年) 国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急科医員 令和3年(2021年) 国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急科医長 令和5年(2023年) 上場企業産業医

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