年齢とともに肌のエイジングが進み、ほうれい線・目の下のたるみ・しわ・クマなどに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
実は、肌のエイジングに大きな影響を与えているのが体内にあるヒアルロン酸の減少です。
私たちの体の中にあるヒアルロン酸は、水分を蓄える役割をしていて、多くのヒアルロン酸が肌の保湿と弾力を保っています。
しかし、ヒアルロン酸は30代から減少し始めるといわれているのです。
そして、ヒアルロン酸が減ることで肌は乾燥しハリ・弾力が低下してしまいます。
このヒアルロン酸を肌に注入し、肌のみずみずしさやハリを取り戻す美容整形がヒアルロン酸注射です。
気軽にできるエイジングケアとして注目を集めているヒアルロン酸注射について、施術内容からメリット・リスク・副作用・費用相場まで詳しく紹介していきます。
ヒアルロン酸でエイジングケアをしてみたいという方は、ぜひ参考にしてください。
ヒアルロン酸注射とは、私たちの体の中に存在しているヒアルロン酸を気になる部分に注入するエイジングケアの施術です。
ヒアルロン酸は、肌の真皮層にある成分で高い保水力をもっているため、肌のハリ・弾力を保つ役割をしています。
このヒアルロン酸を気になる部位に注入することで、皮膚のボリュームを出してしわ・たるみといった年齢とともに現れるお悩みを改善できます。
さらに、元々体の中にある成分を注入するため、アレルギー反応を起こす可能性が低く安心・安全な施術ということもヒアルロン酸注射の特徴です。
メスを使わずに受けられるエインジグケアとして、広く支持されています。
ヒアルロン酸注射による施術
ヒアルロン酸注射は、気になる部分に注射器を使ってヒアルロン酸を注入する施術です。
鼻や唇などに注入してコンプレックスを解消するため、また、しわ・たるみの改善としてエイジングケアに使われています。
ここでは、ヒアルロン酸注射の施術の特徴を2つ紹介します。
ヒアルロン酸をエイジングサインが気になる部位に注射する
ヒアルロン酸注射は、年齢とともに気になってくる部位にダイレクトに注入したりボリュームロスが起きている骨膜上に注入したりすることが特徴です。
体の中のヒアルロン酸が減少すると肌の水分・ハリ・弾力が失われ、目元や口元にエイジングサインが現れます。
目の下のしわ・たるみ・クマ・ほうれい線といったエイジングサインが現れたら、早めにヒアルロン酸注射をして改善することがおすすめです。
ヒアルロン酸注射を気になる部位に注入することで内側からボリュームを出すので、施術直後から効果を実感できるでしょう。
メスを使わずにエイジングケアができる
ヒアルロン酸の大きな特徴は、メスを使わずにエイジングケアができることです。
メスを使った施術だと、傷跡の不安やダウンタイムが心配な方も多いでしょう。
しかし、ヒアルロン酸注射は、注射のみで済む施術のため施術時間も短くダウンタイムも短いことがメリットです。
さらに、スネコス・ボライトといったヒアルロン酸を注入すると、コラーゲン生成を促し肌のハリ・ツヤを高めるため美肌効果も期待できます。
顔にメスを入れることに抵抗・不安がある方や早めのエイジングケアをしたい方は、ヒアルロン酸注射を検討してはいかがでしょうか。
ヒアルロン酸注射がおすすめの方
ヒアルロン酸注射は、気軽にチャレンジできてすぐに効果が実感できる治療として話題の美容整形です。
幅広い世代の方が受けられるヒアルロン酸注射ですが、特に次のような方におすすめです。
- 肌のハリ低下が気になる方
- たるみが気になる方
- 深いしわが気になる方
年齢とともに気になってくる肌悩みは、ヒアルロン酸注射ですぐに治療が可能です。
ひとつずつ詳しく解説するので、ひとつでも当てはまるものがある方は、ぜひ参考にしてください。
肌のハリ低下が気になる方
肌内部のヒアルロン酸が減少することで、肌の保水力が失われハリ・弾力が低下します。
肌のハリが低下して、ほうれい線や目の下のくぼみが気になってきた方にはヒアルロン酸注射がおすすめです。
顔全体のハリのなさが気になる方、目元・口元のハリの低下が気になる方、どちらのお悩みもヒアルロン酸注射で改善できます。
さらに、ヒアルロン酸には高い保水力があるため、肌のハリ・ツヤアップも同時に叶い若々しい印象を取り戻すことができるでしょう。
たるみが気になる方
肌のたるみが気になる方にもヒアルロン酸注射はおすすめです。
肌の弾力を保ち土台となっているコラーゲンやエラスチンは年齢とともに減少します。
すると、皮膚や脂肪は重力に逆らえず、たるみにつながるのです。
たるんでしまった皮膚には、ボリューマなどの硬めのヒアルロン酸を用いてたるみを改善します。
深いしわが気になる方
皮膚がたるむことで肌に溝ができると、その溝が定着し目元や口元に深いしわができてしまいます。
さらに、ヒアルロン酸が減少し肌が乾燥することは、しわがより深くなる原因となります。
そして深く刻まれてしまったしわは、スキンケアやマッサージなどのセルフケアでは改善が非常に困難です。
しわが気になる部位に沿ってヒアルロン酸を注入するため、施術直後からしわが目立たなくなることが特徴です。
肌のたるみや乾燥からできてしまった深いしわは、ヒアルロン酸を注入して皮膚の内側からボリュームを出して改善しましょう。
ヒアルロン酸注射のメリット
ヒアルロン酸はメスを使わずにできる施術のため、初めて美容整形にチャレンジする方や気軽に治療を受けたい方におすすめの施術です。
メスを使わないことで、ヒアルロン酸注射には次のようなメリットがあります。
- ダウンタイムが短い
- 施術時間が短い
それぞれのメリットを理解してヒアルロン酸注射について、さらに深く知っていきましょう。
ダウンタイムが短い
ヒアルロン酸注射のダウンタイムはほとんどありません。
注射針を刺す行為なので、リスク・副作用として小さな腫れや内出血が起こる可能性はもちろんあります。
しかし、ほとんどの場合がメイクでカバーできる程度です。
また、施術後当日からメイクが可能なため、周囲に知られる心配や仕事を休む必要がないことも大きなメリットといえるでしょう。
施術時間が短い
ヒアルロン酸注射は、1箇所につき5〜10分の施術時間で注入部位が増えても一般的に15〜30分の短時間で終了する施術です。
施術時間が短いため、体への負担を少なくエインジングケアができます。
さらに、施術直後から効果を実感できるためすぐに効果を出したい方や忙しい方におすすめです。
ヒアルロン酸注射のリスク・副作用
ダウンタイムや施術時間が短く、忙しい方にもおすすめのヒアルロン酸注射ですが、医療行為のためリスク・副作用はもちろんあります。
メスを使った美容整形よりもリスク・副作用は少ないですが、起こってしまったときに慌てないように事前に理解しておくことが大切です。
また、万が一に備えてヒアルロン酸注射の施術後の数日は大事な予定を入れないほうがよいでしょう。
もし、リスク・副作用に対して不安がある方は、施術前に担当医に相談しましょう。
注入位置や量が適切でないと不自然になる
ヒアルロン酸は、適切な注入位置と量でないと不自然な仕上がりになってしまうことがあるため、次のことに注意してください。
- 改善したい部位だけに注入してしまう
- 量を過剰に注入してしまう
例えば、ほうれい線が気になるからといってほうれい線のみにヒアルロン酸を注入してしまうと、全体的な顔のバランスが不自然になってしまうことがあります。
しわ・たるみが気になる方は顔全体のハリが低下している可能性があるため、気になる部位だけではなく顔全体のバランスを整えるようにヒアルロン酸を注入しましょう。
また、大きな変化を求めて注入量を多くすることも、顔がパンパンに張ってしまうなど不自然な仕上がりになるため注意してください。
さらに、見た目だけではなく注入する部位によっては、過剰に注入することで血行障害を起こしてしまう可能性もあります。
特に、鼻・眉間・ほうれい線へのヒアルロン酸注入は、急激な視力低下・視野障害・眼瞼下垂を引き起こす場合があるので注意してください。
気軽に受けられる美容整形として注目を集めているヒアルロン酸注射ですが、過剰注入すると重篤なリスクがあるため、知識・実績の豊富な医師を選ぶことが大切です。
内出血・腫れ・むくみなどが起こることがある
ヒアルロン酸注射のリスク・副作用として、内出血・腫れ・赤み・痛み・むくみなどが挙げられます。
内出血は、注射針が毛細血管に接触することが原因で起こり、特に皮膚が薄い部位に起こりやすい副作用です。
基本的には数日〜2週間程度で落ち着くため、心配はいりません。
また、ヒアルロン酸注射による赤み・腫れは、一般的に多く発生しやすい副作用です。多くの場合はメイクでカバーできる軽症のもので、1週間程度で落ち着きます。
もし時間が経っても治らない場合は、早めにクリニックを受診してください。
さらに、注入したヒアルロン酸が施術部位周辺の水分を吸収することで、むくみが起こる場合もあります。
目元や口元などの皮膚が薄い部位に現れやすい副作用ですが、ヒアルロン酸を2回に分けて打つなどして注入量をコントロールすることで抑えられる可能性があります。
ヒアルロン酸注射の施術が向いている部位は?
ヒアルロン酸注射は、しわ・たるみが気になる部位に直接注入することですぐに効果を発揮する施術です。
顔全体に注入できますが、中でもヒアルロン酸注射が向いている部位があります。
額・こめかみ・目元・口元と、あらゆる部位にエイジングサインが出てきて、ヒアルロン酸注射をどこに打つべきか悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
目の下のたるみ
目の周りにある眼輪筋は、目の下の眼窩脂肪を支えている筋肉です。
しかし、年齢とともに眼輪筋が衰えることで、眼窩脂肪を支えきれず目の下にふくらみとして出てきてしまいます。
このふくらみが目の下のたるみとして見えて、老けた印象を与えてしまうのです。
目の下のたるみは、ふくらみの下のくぼんでいる部分にヒアルロン酸を注入することで改善できます。
特に眼窩脂肪がまだそれほど前に出ていない場合は、ヒアルロン酸注射は効果的で、若々しい目元を叶えることができます。
目の下のくぼみ
年齢とともに目の周りの筋肉が衰えてできるのが、目の下のくぼみです。
目の下のたるみと同じ原理ですが、目の下のくぼみにヒアルロン酸を注入し皮膚の下から肌を持ち上げます。
すると、ボリュームがなくなってしまった目元のハリを取り戻すことが可能です。
目の下のクマ
目の下のクマは、青クマ・茶クマ・黒クマの大きく3種類に分けられます。
その中でもヒアルロン酸注射で改善可能なクマは、黒クマです。
黒クマは、目の周りの筋肉や靭帯の衰えにより目がくぼむことで、目の下に影ができて大きなクマに見えています。
このくぼんでいる部分にヒアルロン酸を注入しボリュームを出すことで、影がなくなり黒クマの改善が可能です。
また、目の下のクマには血行不良による青クマと色素沈着による茶クマがありますが、それぞれ解消方法が異なります。
もし、目の下のたるみやくぼみが原因でクマができている場合は、ヒアルロン酸注射で改善してみましょう。
ほうれい線
口元をよく動かすことでできる表情じわや真皮層の衰えによってできるほうれい線には、骨膜上にヒアルロン酸を注入してボリュームロスを解消することがおすすめです。
ヒアルロン酸を注入することで真皮層から肌を持ち上げてしわを改善します。
ほうれい線は、一度できてしまうと自力でケアすることが難しいため、ヒアルロン酸を注入して若々しい口元を叶えることがおすすめです。
ヒアルロン酸注射の費用相場
ヒアルロン酸注射の費用は、自由診療のためクリニックにより料金設定が異なり、また注入量や注入部位によって大きく変わってきます。
例えば、0.1ccあたり5,500円(税込)〜と注入量で設定しているクリニックと、ほうれい線・目の下50,600円(税込)〜と注入部位によって設定しているクリニックなどさまざまです。
一般的な費用相場は、両側のほうれい線約18,000〜110,000円(税込)、目元約22,000〜165,000円(税込)となっています。
また、この費用と別にカウンセリング料や施術料がかかるので、理解しておきましょう。
まとめ
ヒアルロン酸注射は、メスを使わずにできるエイジング治療で非常に注目度の高い美容整形です。
肌のハリ低下・たるみ・深いしわが気になる方は、ヒアルロン酸注射をすることで肌の内側からボリュームを出してハリのある肌を手に入れることができます。
ヒアルロン酸注射のメリットは、ダウンタイムや施術時間が短く気軽に受けられることです。
しかし、注入部位や注入量によっては不自然な仕上がりになったり血行障害を起こしたりなどのリスクがあるので、クリニック選びは注意しましょう。
また、自由診療のため費用はクリニックによって大きく差があるため、予算・医師の実績などを考慮して選ぶことも大切です。
セルフケアでは改善できないしわ・たるみにお悩みの方は、ヒアルロン酸注射で若々しい肌を取り戻してみてはいかがでしょうか。
【ヒアルロン酸注入に関する注意点・特記事項】
治療に使用する製品(ヒアルロン酸)によっては未承認医薬品を用いる場合が想定されます。
治療の前に、承認・未承認の有無、メリット・デメリットなどの詳細を担当の医師にご確認ください。
参考文献