女性器のびらびらでお悩みの人も多いと思います。先天性によるものや加齢、ダイエットなど原因はさまざまですが、小陰唇が肥大し見た目が気になることもあるのではないでしょうか。
また見た目が気になるのはもちろん不快感や痛みを伴う場合もあり、生活に支障をきたしてしまうケースもあるでしょう。例えば自転車に乗るとデリケートゾーンに痛みが走り、和式のトイレを使用すると飛び散って清潔に使うことができない、そのようなつらいお悩みはありませんか。
小陰唇の見た目や不快感、痛みなどびらびらのお悩みに効果が期待できる小陰唇縮小術があります。気になるけど詳しいことがわからない・人にあまり相談できない・手術に当てはまるのかわからない・小陰唇縮小術について詳しく知りたいそのような人にわかりやすくご紹介します。
女性器のびらびらの手術とは
- 女性器のびらびらは手術で切除できますか?
- 小陰唇縮小術で切除できます。日帰りでできる手術で、治りやすい部位なので2~3か月程度で傷も目立たなくなるケースがほとんどです。
- 女性器のびらびらの手術「小陰唇縮小術」について教えてください。
- 小陰唇縮小術とは、小陰唇が大きすぎる場合に切除して小さくしたり、左右非対称な小陰唇を切除縫合することで大きさや形を整えたりする手術です。
クリニックによって多少の違いはありますが、小陰唇は膣に蓋をして雑菌から守る役割があるため、膣から約1cm程を残して切除縫合することが一般的です。この手術のメリットとしては、擦れや痛みの改善・違和感の改善・臭いの改善・尿の飛び散りなど排尿時のトラブル改善・見た目改善があります。
一方デメリットは、術後のダウンタイムがある・左右差が出てしまうことがある・保険適応外などです。小陰唇縮小術の費用は両側で約30万円(税込)前後となっていますので、参考にしてください。
- 小陰唇縮小術を受けるには何科を受診すればよいですか?
- 美容形成外科を受診するのが一般的です。小陰唇縮小術は保険適用外の手術になりますが、多くの美容形成外科で対応しています。立地や費用面など自分の条件にぴったりのクリニックを見つけましょう。
小陰唇縮小術の効果や向いている人
- 小陰唇縮小術の効果について教えてください。
- 小陰唇縮小術では、大陰唇からはみ出た小陰唇の一部を切除し、見た目を自然に整えることでお悩みが解消されます。またびらびらによる見た目が気になり性交渉にもコンプレックスを抱いている場合や、パートナーからびらびらのことを指摘されナーバスになっている場合などもお悩みの解消にもつながるでしょう。
加えて小陰唇の摩擦が原因で起こる女性器の黒ずみの場合も改善が期待できます。また肥大した小陰唇による不快感も軽減できます。例えば自転車に乗った時に感じる違和感や痛み、下着との摩擦で痛みを感じていた場合です。
小陰唇縮小術をすることにより圧迫や摩擦が軽減されるので、日常生活の不快感が少なくなります。次に小陰唇が肥大することにより溜まりやすくなる恥垢が小陰唇縮小術をすることにより洗いやすくなります。
デリケートゾーンの臭いの原因が小陰唇の肥大によるものの場合は、臭いの軽減にも期待ができるでしょう。そして和式トイレを使用時、飛び散って清潔に使うことができずに困っている人はいませんか。この問題も小陰唇の肥大による影響が考えられます。小陰唇縮小術をすることにより、和式トイレ使用時の飛び散りの改善につながります。
- 小陰唇縮小術はどのような人におすすめですか?
- 次のいずれかに当てはまる人にはおすすめです。自身のお悩みが当てはまるかチェックしてみましょう。
- 小陰唇の大きさや左右差がひどく気になる人
- 小陰唇が大陰唇からはみ出ている人
- 小陰唇の摩擦による黒ずみが気になる人
- 和式のトイレを使用時、飛び散って清潔に使えない人
- 下着の擦れによる痛みなど日常生活で小陰唇に違和感や痛みがある人
- パートナーにびらびらを指摘されるなど性交渉に悩んでいる人
これらの症状がいくつか当てはまる場合は、小陰唇縮小術を検討してみましょう。
小陰唇縮小術の診療科や手術方法
- 小陰唇縮小術の手術方法について教えてください。
- 小陰唇縮小術は通常日帰り手術です。カウンセリングでは患者さんの現在の状態を見ながら、全体のバランスを見て切除するデザインを決めます。手術には局所麻酔を使用して行います。
クリニックによっては笑気麻酔や静脈麻酔、全身麻酔が併用できるところもあるので、事前に確認してみることをおすすめします。その後事前に決めた小陰唇を部分的に切除し、その後止血、縫合が行われ手術は終了です。
溶ける糸を使用する場合と抜糸が必要な糸を使用する場合があるのでこちらも前もって確認するとよいでしょう。抜糸が必要な場合は通常は平均で2週間後に行われます。なお、生理中の手術はできません。
切開や縫合、止血などの手術操作が困難な点と術後の清潔が保てない点を考慮し、小陰唇縮小術は行っておりません。自身の生理周期と併せて手術のスケジューリングしましょう。
- 小陰唇縮小術の手術にかかる時間はどのくらいですか?
- 小陰唇縮小術の一般的な手術時間は平均で30~60分程度です。切除する部位の広さや、麻酔の種類などにより時間の幅があります。手術当日は余裕をもったスケジュールの確保をおすすめします。
- 小陰唇縮小術のダウンタイムはどのくらいですか?
- 小陰唇縮小術の後は約1時間程度、経過観察のため病院もしくはクリニックでゆっくり休息をとります。出血がひどくなければそのまま帰宅が可能です。
手術後1週間は止血のため患部にガーゼやナプキンの使用を推奨しています。小陰唇縮小術当日は圧迫して止血がしやすいガードルを持参していくとよいでしょう。
小陰唇縮小術後の過ごし方や注意点
- 小陰唇縮小術後によく出る症状を教えてください。
- 手術直後平均1〜2時間で麻酔が切れます。痛みがひどい場合は痛み止めを服用しましょう。そして個人差はありますが、小陰唇縮小術後1~2か月は患部の腫れやむくみが続くことがありますが、経過と共に改善されていきます。また内出血が生じてアザになるケースもありますが、腫れやむくみと同様に2週間程度経過すると症状は改善されるので、特に心配はいりません。
- 小陰唇縮小術後の過ごし方を教えてください。
- シャワーは小陰唇縮小術翌日から可能です。バスタブに浸かることや温泉、プールなどは術後1週間を経過してからにしましょう。
また術後1週間程度は排尿後にトイレットペーパーを使用するのを控え、ビデやウォシュレットもしくはシャワーなどで患部を清潔に保ってください。性交渉や激しい運動は、平均3週間前後で可能です。しかし不安な場合は術後診察した際にご相談ください。
- 小陰唇縮小術後の注意点はありますか?
- 小陰唇は血流が多い箇所なので、小陰唇縮小術後数日は滲むような出血が続く場合があります。また血腫ができた・ぴりっとした痛みがある・強い違和感を覚える・傷口が硬くなっているなどの症状で不安があればすぐ受診してください。そして痛みや術後の経過には個人差がありますが、できれば手術当日と翌日は仕事をお休みにするなどスケジュール調整をして、ゆっくり休むことのできる環境が望ましいです。小陰唇縮小術後、傷跡が赤く目立つ時期があります。しかし小陰唇は傷が治りやすい部位です。術後2~3か月程度経過すればきれいに目立たなくなるケースがほとんどです。
経過観察で術後の気になる症状が改善されることが多いですが、なかなかよくならない、日にちが経って症状が悪化してきた、そのような時は迷わず受診しましょう。
編集部まとめ
この記事では気になる小陰唇縮小術についてご紹介してきました。
大陰唇からはみ出た小陰唇を部分的に切除する小陰唇縮小術。気になる見た目の改善はもちろん日常生活で感じていた不快感や痛みが取り除かれる効果も期待できます。
またデリケートゾーンの臭いの改善にもアプローチできるのが小陰唇縮小術です。小陰唇に溜まりやすい恥垢が洗いやすくなり、デリケートゾーンの衛生環境もよくなります。傷が治りやすい場所なので、術後しばらくすると傷跡も目立たなくなるのも特徴です。
小陰唇縮小術は日帰りでも可能で平均1時間前後で終了します。時間も短く手軽にできる手術とはいえ、術後は排泄時やシャワー、性交渉など気を付けて過ごすことも必要でしょう。経過観察で術後の不快感は改善されますが、よくならない場合や症状が悪化した際は迷わず受診するのをおすすめします。
女性器のびらびらで痛みや不快感などで日常生活に支障をきたしている人はもちろん、見た目で悩んでいる人、パートナーからびらびらのことを指摘され気にしている人などは一度小陰唇縮小手術を相談してみてはいかがでしょうか。
参考文献