新着記事

注目のトピック

目(二重、くま、目の下のたるみ)

脂肪注入による涙袋形成って?施術の流れからその他の治療方法なども紹介

脂肪注入による涙袋形成って?施術の流れからその他の治療方法なども紹介

可愛らしい印象や目を大きく見せられる涙袋に憧れる方も多いのではないでしょうか。涙袋は目の周りの筋肉である眼輪筋が発達することでできる膨らみのこと。涙袋を作りたい場合に有効なのが涙袋形成手術です。

涙袋形成手術のひとつである脂肪注入は、自然な涙袋が半永久的に作れる美容整形として人気があります。脂肪注入による涙袋形成とはどのようなものなのでしょうか。脂肪注入の施術の流れや、その他の治療方法もご紹介します。

涙袋について

涙袋について 可愛らしい印象や目を大きく見せられる涙袋。そもそも涙袋とは何なのでしょうか。涙袋を作る方法の前に、まずは涙袋の仕組みなどを知っていきましょう。

涙袋とは

涙袋は、人間の下まぶたに位置する、まつげのすぐ下に見られる袋状の膨らみのことを指します。またこれらは涙堂(るいどう)とも呼ばれることがあります。その名前に「涙」という言葉が含まれているのは、涙袋の領域に涙腺が通っているためです。ただし、この部分に涙が蓄積されるわけではなく、涙を生成する器官でもありません。

加齢やその他の要因によって、目の周りの筋肉が弱まることがあります。このとき、眼球の下に位置する眼窩脂肪(がんかしぼう)と呼ばれる脂肪が、眼球の重みによって前方に押し出されることがあります。これにより、目袋という目の下のたるみが形成されることが多くなります。目袋も目の下にある膨らみですが、涙袋とは異なり、加齢や疲労のサインとして捉えられがちです。

涙袋ができる理由

目の周囲には目を閉じるための眼輪筋(がんりんきん)という筋肉があります。下まぶたの眼輪筋が発達していると、こぶ状にポッコリと盛り上がります。これが涙袋です。なお、眼輪筋は同心円状に3つのパートに分かれており、その内最も中央にあるものが盛り上がることで涙袋になります。ふっくらした見た目ですが、脂肪の厚みなどで涙袋ができるわけではありません。

涙袋があると可愛く見える理由

涙袋があると、目が大きく見えたり、可愛らしい印象になったりします。 下まぶたのまつげの下に涙袋の膨らみがあると、そこに陰影ができるので、目全体がより大きく見えるようになります。また、下まぶたが持ち上がったように見えるため、表情が優しく柔らかく見え、明るく可愛らしい印象の目元を演出できます。 反対に、加齢などによって涙袋がなくなると、老けた印象を与えるようになってしまいます。ぷっくりとした涙袋は若さの象徴でもありますので、涙袋があると全体的に若々しく見えます。

涙袋の形成術の種類

涙袋の形成術の種類

脂肪注入

脂肪注入とは、体のほかの部位から脂肪細胞を採取して、涙袋を作りたい場所に再注入する治療法です。涙袋のほかにも、豊胸や目元のクマ治療などでも行われます。 注入した脂肪は一定の割合で注入箇所に残り続けるため、半永久的に涙袋の膨らみを作ることが可能です。一方で脂肪注入の場合は費用が高額になる点、ダウンタイムが長く続く点がデメリットとして挙げられます。

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸を使用した涙袋のプチ整形は、手軽で効果的な美容方法として多くの人に人気があります。この方法では、特殊なヒアルロン酸製剤を注射によって涙袋の部分に注入し、自然な膨らみを作り出して涙袋を形成します。この手法の魅力は、外科手術に比べてメスを使用しないため、手軽でありながら効果的である点にあります。 ヒアルロン酸は天然に存在する多糖類の一種で、人間の皮膚や皮下組織の重要な成分として知られています。市場には様々な種類のヒアルロン酸製剤が存在し、それぞれに独自の特性があります。自分の肌質や求める効果に適したヒアルロン酸を選ぶことが、満足のいく結果を得るための重要なポイントです。

このため、ヒアルロン酸製剤の内容や種類に関して詳しく説明してくれる信頼できるクリニックを選ぶことが推奨されます。 一回の施術で涙袋に注入されるヒアルロン酸の量は、片方の目につきおよそ0.1~0.2mlという少量です。通常、片側の涙袋に対して3~4箇所の針を用いて、慎重にヒアルロン酸を注入していきます。施術時間は約5~10分と非常に短く、大きな負担や時間の消費がほとんどありません。また、施術後のダウンタイムにおける腫れや痛みは通常ほとんど見られず、もし腫れが生じた場合でも大体1週間程度で自然と治まることが一般的です。

さらに、施術による内出血が生じることも稀ですが、発生した場合でも軽度であり、通常のメイクで容易にカバーすることが可能です。 ヒアルロン酸の特徴として、時間が経過すると徐々に体内に吸収されていく性質があります。そのため、効果の持続期間は個人差や使用されるヒアルロン酸の種類によって異なりますが、一般的には半年から1年半程度とされています。効果が薄れた場合には、再度ヒアルロン酸を注入することで、美しい涙袋を維持することが可能です。

外科的形成術

下まぶたの眼輪筋を利用して丘状に膨らみを作り出し、涙袋を形成する外科的な手術法も存在します。この手術では、下まぶたの眼輪筋を縫合して縮めることで、自然な涙袋のような膨らみを作ります。この方法の特徴は、目の開閉に伴う動きも自然に見えるため、非常にリアルな涙袋を作成することが可能です。 ただし、この種の涙袋形成術を提供するクリニックは多くはなく、高度な技術が求められる手術です。患者のまぶたの状態や顔全体のバランスを考慮して、最適な手法を選ぶ必要があるため、医師の技術や経験が特に重要になります。

そのため、外科手術による涙袋形成を考えている場合は、豊富な実績と高い技術力を持つ医師を選ぶことが大切です。 実際にクリニックを選ぶ際には、医師の経歴や手術実績、以前に手術を受けた患者のビフォーアフターの例などをしっかりと確認することをお勧めします。また、手術のリスクや回復期間、どのような結果が期待できるのかについても、事前に理解しておくことが重要です。これらの情報をもとに、安心して手術を受けられるクリニックを選ぶことで、満足のいく結果を得ることができるでしょう。

脂肪注入による涙袋形成について

脂肪注入による涙袋形成について 半永久的に涙袋を作ることができる美容整形手術である脂肪注入。どんな人が脂肪注入に向いているのか、また施術の流れや施術後、ダウンタイムの過ごし方について解説します。

脂肪注入がおすすめな人

脂肪注入による涙袋形成の最大のメリットは、その効果が半永久的に持続する点にあります。この方法では、患者自身の身体から採取した脂肪細胞を涙袋の部分に注入します。一度生着した脂肪細胞は、その形態を長期間にわたって維持することができ、これが脂肪注入の大きな魅力となっています。対照的に、ヒアルロン酸を用いた方法では、注入されたヒアルロン酸が時間の経過とともに体内で自然に吸収されてしまうため、形成された涙袋も時間とともに減少してしまいます。

そのため、定期的な再注入が必要になります。 脂肪注入は自身の脂肪細胞を用いるため、拒絶反応のリスクも低く、より自然な仕上がりを期待できるのが特長です。ただし、脂肪注入には適切な技術と経験が必要となりますので、信頼できる専門医を選ぶことが重要です。また、脂肪採取と注入の両方を行うため、手術の規模や身体的負担はヒアルロン酸注入よりも大きくなることも考慮する必要があります。それでも、長期的な効果を求める場合には、脂肪注入は非常に有効な方法と言えるでしょう。

脂肪注入の施術の流れ

脂肪注入の施術は、麻酔をしたのち、まずは移植する脂肪組織を採取します。採取箇所や上腕・腹部・大腿のどれかが基本。脂肪の状態を見た上で採取します。採取した脂肪を、下まぶたの縁の涙袋を作る部分に移植して膨らみを作ります。個人差はありますが、所要時間は脂肪採取が約20~30分、採取した脂肪の処理が約20分、脂肪注入が約10~30分です。

脂肪注入後のダウンタイムや施術後の過ごし方

脂肪注入後のダウンタイムとしては、個人差はありますが移植部位および採取部分の腫れや内出血が7~10日程度続きます。シャワーや洗髪、洗顔は手術翌日から可能ですが、移植した部位は10日程安静が必要となるので、洗顔は優しく注ぐ程度にしましょう。メイクは目元以外については当日からできますが、アイメイクについては抜糸の翌日以降が目安です。また、施術から24時間は飲酒や運動は避けましょう。 術後の経過については一般的に脂肪注入直後から数か月後の安定した状態に至るまでの間に、20~50%程度のボリュームが失われると言われています。数か月経過したのちに定着した部分が、永久的に涙袋として残ります。

ヒアルロン酸注入による涙袋形成について

ヒアルロン酸注入による涙袋形成について 手軽にできるヒアルロン酸注入は、涙袋形成において最もポピュラーな方法です。ヒアルロン酸注入とはどのような手術なのか、おすすめできる場合や施術の流れなどをご紹介します。

ヒアルロン酸注入がおすすめな人

ヒアルロン酸注入のメリットは手軽さ。ダウンタイムが短い点、切開不要で比較的受けやすい点、費用が安い点が特徴です。ダウンタイムが短いので、長期休暇を取らなくても周囲にダウンタイムを知られることがありません。また、切開しないため傷口が残る心配もなく、簡単に目元の印象を変えることができます。脂肪注入などに比べて費用が安価である点も人気の理由と言えるでしょう。一方で、ヒアルロン酸注入の効果は半年~1年半程度であるため、半永久的に効果が欲しい人にはおすすめできません。

ヒアルロン酸注入の施術の流れ

ヒアルロン酸注入の施術は、カウンセリングをもとに決定したヒアルロン酸を、注射によって涙袋を作りたい場所に注入します。施術時間は5~10分間です。

ヒアルロン酸注入のダウンタイムや施術後の過ごし方

ダウンタイムに腫れや痛みはほとんどありません。腫れた場合でも1週間程度で治まります。また、まれに少量の内出血が出ることがありますが、メイクでカバーできる程度の軽度なものです。シャワー、洗髪、洗顔、メイクも当日から可能です。ヒアルロン酸注入によるダウンタイムはほとんどありませんが、飲酒や血流を促進させる運動などは避けましょう。

脂肪注入の涙袋形成のメリット・デメリット

脂肪注入の涙袋形成のメリット・デメリット 脂肪注入は半永久的に涙袋を作ることができる美容整形手術です。自然な涙袋を作れますが、手術を検討する前に、まずは脂肪注入のメリット・デメリットや、ヒアルロン酸注射との違いを知っておきましょう。

脂肪注入の涙袋形成のメリット

脂肪注入の最も大きいメリットは効果が継続する点です。脂肪注入をすれば半永久的に涙袋の膨らみを維持することが可能であり、何度も繰り返して追加注入する必要がありません。また、チンダル現象が起きにくく、涙袋を自然な仕上がりにできるのは脂肪注入のメリットと言えるでしょう。

脂肪注入の涙袋形成のデメリット

脂肪注入のデメリットとしては、場合は費用が高額になる点、ダウンタイムが長く続く点が挙げられます。また、施術を行う医師によって仕上がりに差が生まれやすい点にも注意が必要。脂肪注入は高い技術力が求められる施術です。価格だけでクリニックや医師を選んでしまうと、思った通りの仕上がりにならない場合も考えられます。脂肪注入を検討されている場合は、涙袋の脂肪注入に実績があり、高い技術を持つ医師に施術してもらうことをおすすめします。

脂肪注入とヒアルロン酸注射の違い

脂肪注入とヒアルロン酸注射は、どちらも涙袋部分に成分を注入することで涙袋を外科的に作り出す手術です。最も大きな違いとしては、効果の持続性。脂肪注入が半永久的に残る一方で、ヒアルロン酸注射の場合は持続期間が限定的です。再注入するのが手間だと感じる場合は、脂肪注入の方が良いでしょう。 また、脂肪注入とヒアルロン酸注射では費用面に大きな差があります。ヒアルロン酸注射の費用相場が約2.5万~8万円なのに対し、脂肪注入の場合はクリニックにもよりますが約25万円が相場と高額になります。 それぞれのメリットとデメリットをよく知った上で、費用面も踏まえて、医師と相談しながら自分に合った方法を選択することが大切です。

まとめ

まとめ 涙袋形成手術のひとつである脂肪注入は、作った涙袋が半永久的に残る点が大きな特徴です。自然な涙袋を作りたい場合や、再注入する手間が煩わしい場合は、脂肪注入を選択するのもひとつの手でしょう。ただし、脂肪注入の場合は費用が高額になる点や、ヒアルロン酸注射と比べてダウンタイムが長引く点も特徴です。脂肪注入を検討している場合には、メリットとデメリットをよく知った上で、信頼できる医師・クリニックと相談しながら進めましょう。

参考文献

この記事の監修歯科医師
松澤 宗範医師(青山メディカルクリニック院長 慶応義塾大学病院形成外科)

松澤 宗範医師(青山メディカルクリニック院長 慶応義塾大学病院形成外科)

2014年3月 近畿大学医学部医学科卒業 2014年4月 慶應義塾大学病院初期臨床研修医 2016年4月 慶應義塾大学病院形成外科入局 2016年10月 佐野厚生総合病院形成外科 2017年4月 横浜市立市民病院形成外科 2018年4月 埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科 2018年10月 慶應義塾大学病院形成外科助教休職 2019年2月 銀座美容外科クリニック 分院長 2020年5月 青山メディカルクリニック 開業

記事をもっと見る

  • この記事の監修医師
  • 他の監修記事
松澤 宗範医師(青山メディカルクリニック院長 慶応義塾大学病院形成外科)

2014年3月 近畿大学医学部医学科卒業 2014年4月 慶應義塾大学病院初期臨床研修医 2016年4月 慶應義塾大学病院形成外科入局 2016年10月 佐野厚生総合病院形成外科 2017年4月 横浜市立市民病院形成外科 2018年4月 埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科 2018年10月 慶應義塾大学病院形成外科助教休職 2019年2月 銀座美容外科クリニック 分院長 2020年5月 青山メディカルクリニック 開業

  1. 目元の整形にはどのような方法がある?なりたい目元ごとに手術方法をまとめました

  2. 不感症を改善するためには?不感症の原因から治療法までを紹介

  3. 目袋をなくす手術はどのようなものがある?美容治療の種類やダウンタイムについて解説

RELATED

PAGE TOP

電話コンシェルジュ専用番号

電話コンシェルジュで地域の名医を紹介します。

受付時間 平日:9時~18時
お電話でご案内できます!
0120-022-340