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たるみには眉下リフト?施術の流れからメリット・デメリット、ほかの施術も紹介

たるみには眉下リフト?施術の流れからメリット・デメリット、ほかの施術も紹介

「眉下リフト」という美容整形を知っていますか?主にまぶたのたるみの改善を目的としたもので、あらゆる美容クリニックで施術を受けることができます。

まぶたがたるむと見た目が気になるだけでなく、眼精疲労や頭痛、肩こりなどにつながるため、これらの症状の改善にも効果が期待できる施術ともいえるでしょう。

本記事では、眉下リフトのメリット・デメリットを始め、施術の流れなどについてご紹介します。

眉下リフトとは

眉下リフトとは まずは、眉下リフトとはどのような施術なのか、その概要とともに、施術によって期待できる効果などを見ていきましょう。

眉下を切開してたるみを除去する手術

眉下リフトとは、眉毛の下部分を切開し、余分な皮膚のたるみを除去したのち、再度縫合するという施術です。

眉下のラインにそって切開・縫合が行われることにより、傷跡も目立ちません。そのため、「できるだけ周囲にわからずにまぶたのたるみを改善したい」といった人に向いているでしょう。

腫れぼったいまぶたをスッキリさせることができるので、目が大きく見えるほか、もともと二重瞼の人の二重がよりよく見えるのはもちろん、一重まぶたのままでも目元の印象が強くなります。

直接目の開き方を変えることなく、自然に若々しく、クッキリとした目元に見せる効果が期待できます。なお、上眼瞼リフトや眉下切開、眉毛下切開と呼ばれることもあります。

切開によるたるみ改善はほかにも

眉下リフトは、数あるフェイスリフト(切開リフト)のうちの一つです。フェイスリフトとは、皮膚を切開してたるみの原因を除去する施術で、糸リフト(スレッドリフト)に比べて効果の持続性が期待できます。

皮膚だけでなく、皮膚の下にある脂肪や筋膜を同時に引き上げる施術などもあり、一人ひとりの悩みや部位に合わせた方法が選択されます。

種類としては、顔の皮膚の切除と同時に皮膚の下にあるSMAS(表在性筋膜群)を引き上げて根本にアプローチする「スマスフェイスリフト」や耳の下から胸までのラインをシャープにして若々しい印象を作り出す「ネックリフト」、こめかみの近くを切開して目元のたるみを改善する「こめかみリフト」、額を切開してしわやたるみを改善する「切開式前額リフト」などがあります。

このように、気になる部位に直接アプローチできるため、強いたるみでも改善が見込める、しっかりとした施術効果を実感しやすいというメリットがあります。一方で、皮膚を直接切開するため、腫れや内出血によってダウンタイムが長くなってしまうデメリットがあるということを理解しておきましょう。

眉下リフトの施術の流れ

眉下リフトの施術の流れ ここからは、眉下リフトにおける実際の施術の流れをご紹介します。ある程度の流れを知っておくことで、施術に対する恐怖心や不安を軽減できるでしょう。

カウンセリング

施術を受ける方の「理想の目元」に向けて、まずはカウンセリングを行います。カウンセリングでは「どんなことに悩んでいるのか」「どのような仕上がりにしたいか」などを細かく話すようにしましょう。

また、手術の流れや術後のアフターケアなどについても確認しておくことが大切です。なお、カウンセリングを「誰と行うか」も重視しておきましょう。クリニックによっては、医師・カウンセラーの二人と話せることもあれば、カウンセラーとしか話ができない場合もあります。カウンセラーのみのカウンセリングだと、医師に内容を伝える際に相違が発生する可能性があります。手術を担当する医師と直接話すことができるクリニックを選ぶことをおすすめします。

麻酔

次に、施術を行う部位に局所麻酔を施します。施術内容や施術を受ける方の体質などによって、麻酔の範囲や量を調整するのが基本です。なお、麻酔時の痛みを軽減するため、事前に麻酔クリームを塗るクリニックもあります。痛みが苦手な方はどのような麻酔方法が行われるかを事前に確認しておくと良いでしょう。

施術

麻酔が効いたらいよいよ施術が始まります。眉の下を切開して余分な皮膚や脂肪は切除し、たるみを引き上げて縫合します。所要時間は30~60分で、施術後は5~10分ほど目元のアイシングを行います。施術部分を冷やすことで腫れをできる限り少なく抑えることができます。なお、腫れや炎症を防ぐため、施術当日は目元をこすったり目元を濡らしたりしないよう注意しましょう。

抜糸

施術から1週間後には、縫合した部分の抜糸を行います。痛みはほとんどなく、抜糸の翌日からアイメイクが可能です。もし腫れや痛みが気になる場合は、遠慮なく医師や看護師に相談しましょう。

ダウンタイムについて

眉下リフトの施術後は腫れや内出血が現れます。ただ、これは施術による自然な反応で、1~2週間ほどたつと落ち着いていきます。赤みは3ヶ月ほど残る場合もありますが、アイメイクでカバーできたり、時間の経過と共に徐々に目立たなくなっていったりするので過度な心配はいりません。

眉下リフトのメリット

眉下リフトのメリット 眉下リフトには、「上まぶたのたるみを改善できる」「傷跡がわかりにくい」「持続時間が長い」「目を大きく見せられる」といったメリットがあります。ここからはこれらのメリットについて詳しくご紹介していきます。

上まぶたのたるみが改善される

繰り返しにはなりますが、眉下リフトの最大のメリットは上まぶたのたるみが解消されること。「腫れぼったい」「眠たそう」といった印象を払拭することができるでしょう。

また、上まぶたのたるみを解消することで、おでこのしわ改善にもなります。まぶたが重くて目を開きにくい場合、視野を確保するために無意識におでこの筋肉を使ってまぶたを吊り上げることがあります。そうするとおでこにしわができ、いずれ定着してしまうのです。眉下リフトを行って目元をスッキリさせることで視界が開け、おでこの筋肉を使う機会が減ることで、しわ改善につながるでしょう。

傷跡がわかりにくい

まぶたのたるみを取る方法には、埋没法や眼瞼下垂手術といった方法も存在します。ただ、これらの方法は二重の部分に手を加えるため、「整形した」というのが周囲に気付かれやすい傾向にあります。一方で眉下リフトであれば、眉毛の生え際の辺りを切開するため傷跡がわかりにくく、自然な仕上がりとなります。

効果が長続きする

糸リフトの持続期間が1~2年程度なのに対して、眉下リフトの持続期間は約5~10年です。これは、皮膚だけでなく筋膜や脂肪にもアプローチするためと考えられます。その分費用は高額になりますが、しっかりとたるみを改善してリフトアップさせたい方におすすめの施術です。

目がぱっちり見える

上まぶたの余分な皮膚を除去する施術のため、目元の印象がスッキリと明るくなり、二重幅をきれいに見せてくれます。一重の場合でも、目が大きく見えるようになるでしょう。また、もともとの目の形を変えることなく目力アップにつなげられることも大きな特徴です。

眉下リフトのデメリット

眉下リフトのデメリット さまざまなメリットがある一方で、デメリットももちろんあります。眉下リフトの主なデメリットとしては「ツリ目・左右非対称になってしまう可能性がある」「目と眉の距離が近くなる」「ドライアイになりやすい」などが挙げられます。

ツリ目になってしまうことがある

眉下リフトは基本的に、目尻側の引き上げが強い施術です。そのため、もともとツリ目の方や医師の技術によっては、ツリ目がより強調されてしまったり、ツリ目になってしまったりする可能性があります。

左右非対称になる場合がある

眉下を切開する際、医師は左右のまぶたの開き具合を注意深く確認したうえで手術を進めます。ただ、左右差が出ないように気を付けていても、切除する皮膚の幅に少しでも違いがあれば左右非対称になってしまう可能性があります。特に、もともと目の左右差がある方は、問題なく施術を終えたとしても左右非対称になってしまうリスクが高くなります。このような場合、カウンセリングで医師から説明されるはずですので、納得したうえで施術を受けるようにしましょう。

また、医師のスキルによっては傷跡が残ってしまうケースもあります。眉下リフトは、眉毛のすぐ下の皮膚を切開するのが一般的ですが、眉毛から少し離れた部位の皮膚を切開してしまった場合、傷口がふさがっても眉毛で隠せず目立ってしまうといったことがあるかもしれません。

目と眉の距離が近くなる

まぶたの皮膚や脂肪・筋膜を除去するため、目と眉の距離が近くなってしまいます。もともと目と眉の間が広いことをコンプレックスに感じている方は、眉下リフトを行うことでその悩みが改善される可能性がありますが、目と眉の間が狭い方はさらにそれが際立つ可能性があります。このようなリスクをなくすためには、施術を受ける前に医師としっかり話し合い、イメージのすり合わせをするようにしましょう。

ドライアイになることがある

施術前はまぶたのたるみに覆われていた眼球が、眉下リフトを受けてあらわになることでドライアイを発症するリスクが高くなります。ドライアイとは「乾燥性角結膜炎」といい、涙の分泌量の減少や質の低下を引き起こす疾患です。 そもそも涙は、外側から油層・水層・ムチン層から成り立っていて、それぞれのバランスが涙の安定性を保っています。この層のバランスが不安定になると涙が蒸発しやすくなり、ドライアイにつながるのです。ドライアイは涙の量や質が変わってしまうため、市販の目薬だけでは改善は見込めません。むしろ症状を悪化させてしまう可能性があるため、術後に「目が乾きやすい」と感じたら、早めに施術を受けたクリニックに相談しましょう。ドライアイの治療法としては点眼薬治療と涙点プラグ治療の二つがあり、患者さんの目の状態に合わせた方法が行われます。

眉下リフト以外に検討したい施術

眉下リフト以外に検討したい施術 最後に、眉下リフト以外でまぶたのたるみを取る方法をご紹介します。より傷跡が目立たないようにしたい方や、目と眉の距離が近くなるのを避けたい方などには、上眼瞼たるみ取り術、もしくは切らない眼瞼下垂手術のほうがおすすめです。それぞれの特徴やメリット・デメリットをご説明しますので、ぜひ参考にしてください。

上眼瞼たるみ取り術

上眼瞼たるみ取り術とは、二重のライン上を切開して余分な皮膚を切除する方法です。まぶたのたるみで目が重たく感じる方、目を大きく見せたい方、実年齢よりも老けて見える方、たるみによって狭くなった二重幅を元に戻したい方など、悩みは眉下リフトを検討している方と似ています。

ただ、切開する部位が眉下リフトとは異なることを理解しておきましょう。上眼瞼たるみ取り術では、眼輪筋や眼窩脂肪を除去できるほか、二重幅を自由に変えることができます。二重のライン上を切開するため、傷跡は目を開けたときは隠れて見えず、時間がたてばほとんどわからなくなります。施術時間は30分ほどで、費用相場は約30万円となっています。この施術にも、腫れや内出血・肥厚性瘢痕といった副作用・リスクがありますが、腫れ・内出血に関しては2週間程度で軽快します。

切らない眼瞼下垂手術

ここまで、皮膚を切開する方法をご紹介してきましたが、切らずにまぶたのたるみを改善する方法も存在します。ただこれは全く皮膚を切らずに施術をするわけではなく、上まぶたを外側から切開しないという意味で、「経結膜挙筋短縮術」とも呼ばれます。

具体的な方法としては、上まぶたを裏返して結膜の部分を1cmほど切開し、眼瞼挙筋またはミュラー筋を糸で縫い締めるという流れになります。まぶたの外側に傷が付かないため術後のダウンタイムが2~3日と短いこと、施術翌日からメイクが可能なこと、施術時間が20分~30分と短めなことがメリットとして挙げられます。

ただし、重度の眼瞼下垂の方は大幅な改善は期待できません。また、たるみが強い方、脂肪が多く付いている方の場合、不自然な二重になってしまう可能性があるため注意が必要です。さらに、裏まぶたに糸を通すという繊細な施術になるため、医師のスキルによっては仕上がりに左右差が出てしまうというリスクもあります。

まとめ

まとめ 眉下リフトのメリットやデメリット、施術の流れなどについてご紹介しました。決して金額の安い施術ではないため、「失敗してしまった」「違う施術にすれば良かった」と後悔しないためにも良い面・悪い面を把握したうえで施術を受けるかどうか検討するようにしてください。

参考文献

この記事の監修歯科医師
甲斐沼 孟医師(上場企業産業医)

甲斐沼 孟医師(上場企業産業医)

平成19年(2007年) 大阪市立大学(現:大阪公立大学)医学部医学科 卒業 平成21年(2009年) 大阪急性期総合医療センター 外科後期臨床研修医 平成22年(2010年) 大阪労災病院 心臓血管外科後期臨床研修医 平成24年(2012年) 国立病院機構大阪医療センター 心臓血管外科医員 平成25年(2013年) 大阪大学医学部附属病院 心臓血管外科非常勤医師 平成26年(2014年) 国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急科医員 令和3年(2021年) 国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急科医長 令和5年(2023年) 上場企業産業医

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平成19年(2007年) 大阪市立大学(現:大阪公立大学)医学部医学科 卒業 平成21年(2009年) 大阪急性期総合医療センター 外科後期臨床研修医 平成22年(2010年) 大阪労災病院 心臓血管外科後期臨床研修医 平成24年(2012年) 国立病院機構大阪医療センター 心臓血管外科医員 平成25年(2013年) 大阪大学医学部附属病院 心臓血管外科非常勤医師 平成26年(2014年) 国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急科医員 令和3年(2021年) 国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急科医長 令和5年(2023年) 上場企業産業医

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