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蒙古ひだをなくす方法とメリットとは?目頭切開の種類や注意点も解説

蒙古ひだ なくす

目元は相手に与える印象を大きく左右する大切な部分です。蒙古ひだは特にアジア人に多く見られる目元の形状で、個性的な魅力を演出する一方、気になる方も少なくないでしょう。

蒙古ひだをなくす方法として、目頭切開術を受ける方法があります。目頭切開により蒙古ひだを解消することで、大きな印象の変化を期待できるでしょう。

しかし一方で、目頭切開は目元にメスを入れるため、施術リスクや費用面での負担も考慮する必要があります。

この記事では、蒙古ひだをなくす方法を検討するための情報として、目頭切開の種類を紹介します。また、それぞれのメリット・注意点なども詳しく解説しますので、目頭切開を受ける際の参考にしてください。

蒙古ひだとは?

蒙古ひだ

蒙古ひだとは、目頭付近にある皮膚のことで、上まぶたの内側から目頭部分にかけて覆いかぶさっています。

蒙古ひだはモンゴロイドと呼ばれる人種に特徴的な形状で、特にアジア人によく見られます。その他の人種にはあまり見られない目の特徴です。

蒙古ひだが張りすぎると、目が細く見えたり、目と目の間が離れて見えたりすることがあります。また、蒙古ひだが強いと目の内側にあるピンク色の粘膜部分である涙丘(るいきゅう)が見えにくく、目が小さく見える原因にもなるでしょう。

蒙古ひだを自力でなくすことは不可能

蒙古ひだを自力でなくす不可能
蒙古ひだは生まれつきのもので、自然になくなることはありません。しかし、蒙古ひだが張っていることで形成される目の形が気になる人もいるでしょう。

そこで、自分で蒙古ひだを解消しようとして、ハサミやカミソリなどで切ってしまおうとする人がいます。しかし、これは大変危険な行為です。医学的知識がないのに自分で目の周りを切開することには、重大なリスクが伴います。

最悪の場合、失明してしまう可能性さえあり、感染症にかかるリスクもあります。自力で切除しようとすることは決して行ってはいけません

では、安全性が高い状態で蒙古ひだをなくすにはどうしたらいいのでしょうか。安全性が高い状態で蒙古ひだを取り除くには、医師による専門的施術が必要です。

蒙古ひだをなくすなら目頭切開がおすすめ

蒙古ひだ目頭切開
目頭切開は、蒙古ひだを解消する手術です。目頭切開にはさまざまな施術法があり、自分に合った方法を選ぶことが大切です。目頭切開は、蒙古ひだを解消する手術です。

Z法

Z法は目頭の皮弁をZ型に数mm切開し、切開した部分の先端の位置を入れ替えて縫合することで、元の状態よりも目頭部分が広くなる手術方法です。この施術法では切開した部分に無理な力がかかりにくいため、傷跡が目立たず自然な仕上がりが期待できます。

Z法で切開を行うと目頭をとがった形状に整えやすく、シャープな印象を与える目元にできるでしょう。また、切開の形状や大きさを患者さんの顔のバランスや希望に合わせて調整できるのが特徴です。

顔の印象を大きく左右する手術のため、施術前には医師とともに目のイメージやバランスを確認し、シミュレーションを十分行ってもらいましょう。

手術時には、予備麻酔や極細の注射針で局所麻酔を施して、カウンセリング時のデザインにしたがって目頭を切開します。

術後の腫れや傷跡は、個人差はありますが3ヵ月程度でほとんど目立たなくなるでしょう。

W法

W法

W法は、目頭部分の皮膚をWの字のように切開する方法です。切開したW型のとがった部分の皮膚を切除して、皮膚を引っ張って縫合し、目頭を広くします。

W法の特徴は、目頭切開で大きく印象を変えたい方や蒙古ひだのハリが強い方に適しています。また、ほかの施術法よりも目の縦方向への変化を与える効果が大きいことから、まぶたを平行二重にしたい方におすすめです。

また、W法では蒙古ひだを完全に除去するので、目頭が丸くなり優しい印象を与えやすい目元になるでしょう。

一方で、W法はZ法よりも切開する画数が多く皮膚を広範囲に切開する分だけ、傷のダメージが大きくなるデメリットもあります。

三日月法

三日月法は、単純に三日月型に目頭の内側の皮膚を切除して縫合する施術方法です。目頭の皮膚を最小限に切開すれば、Z法よりも傷跡が少なくて済みます。

しかし、縫合した後が引っ張られて開いてしまったり、ケロイドが残って目立ったりする場合があります。医師の判断により限られたケースで行われることが多い施術です。

リドレープ法(韓流目頭切開)

リドレープ法は、目頭から下のラインまでを切開して蒙古ひだを取り除く施術です。韓国で主に行われているため、韓流目頭切開とも呼ばれています。

効果としては、蒙古ひだがなくなるとともに、目元に縦方向への変化をつけやすくなります。そのため、平行二重にしたい方にも適した施術法です。

蒙古ひだをなくすメリット

蒙古ひだをなくすメリット

蒙古ひだをなくすことで、目元の印象が大きく変わります。まず、目を大きく見せることができます。

また、メイクが映える平行二重にしやすくなることもメリットになるでしょう。幼いイメージを与えてしまう離れ目の改善にもつながります。

目を大きく見せられる

蒙古ひだをなくすことにより、目が大きく見えるようになります。蒙古ひだがなくなることで、目頭の白目部分が広くなり、涙丘もはっきり見えるようになるためです。

大きな目は一般的に美しい目の基準の1つと考えられています。目が大きく見えることで、目元がより大人っぽい印象になり、蒙古ひだが強い場合に与えやすい幼い印象を抑えられるのです。

また、目が大きく見開かれていると、目に感情を表しやすくなります。笑顔もより明るく見えるので、人を惹きつける表情を作りやすくなるでしょう。

平行二重を作りやすい

平行二重

二重まぶたは、魅力的な目元を演出する特徴です。特に、目頭から目じりまで平行な二重のラインが走る平行二重は、大きくぱっちりした目を印象付けられる二重の形状です。

個人差はありますが、蒙古ひだが強いと二重まぶたを作る際に平行二重にすることが難しくなります。

蒙古ひだがまぶたの上の方から目頭を隠し、二重の目頭側のラインの始まりの部分を隠してしまうためです。

そのため、蒙古ひだをなくすことで平行二重を作りやすくなります。目頭切開で蒙古ひだを取り除くことにより二重のラインの起点が高くなり、平行のラインを形作りやすくなるためです。

平行二重になることにより、目元にスッキリした雰囲気を醸し出し、目元の印象を引き締めてくれます。

また、平行二重は幅が広い二重のためメイクにより目の華やかさや大きさを演出するのに有利になるメリットがあります。

離れ目を改善できる

蒙古ひだが強いと、離れ目の印象を持たれてしまうことも多いようです。離れ目は幼いイメージを与えるため、気になる方も多いでしょう。

蒙古ひだをなくすことで、離れ目の改善が期待できます。目と目の間が近づいてバランスのいい目元になり、自然な目元の印象に変化します。

また、涙丘や白目が大きく見えるようになり、スッキリして大人っぽい印象になるでしょう。

目頭切開の注意点

目頭切開注意点

目頭切開では、目頭にメスを入れて切開するために、ある程度傷跡が目立ってしまうことは避けられません。

ダウンタイム・施術後の腫れ・内出血・麻酔が切れた後の痛みがある可能性もよく理解しておきましょう。

また、施術後に思うとおりの結果にならない場合でも、もとに戻せない場合があることを知っておきましょう。

傷跡が目立ちやすい

目頭切開は二重まぶたを作る手術ですが、メスで蒙古ひだを切開するため傷跡が残るのが難点です。

手術の過程において、医師は目の周りの皮膚に切開を加えます。術後しばらくの間は、腫れや内出血のため、目の周りが赤く腫れ上がった状態になります。

この時期は特に目立ちますが、時間の経過とともに徐々に落ち着いていくでしょう。そして約1週間後に抜糸が行われます。

抜糸後も、しばらくの間は赤みや腫れが残る可能性があります。完全に落ち着くまでには数週間から数ヵ月を要する場合があるでしょう。

そして、術後約1年が経過した頃になると、傷跡は目立たなくなってきます。ただし、完全に消えることはありません。

この傷痕が気になる方もいるでしょう。できるだけ目立ちにくいよう、手術時の切開線の位置や手術方法に工夫を凝らすことで、傷を最小限に抑えることは可能です。しかし、完全に傷がつかない保証はありません。

施術を受ける際は、この点をよく理解しておく必要があります。傷が残る可能性は避けられないリスクであり、受け入れる必要があるでしょう。

ダウンタイムがある

目頭切開では、上まぶたの皮膚を切開して余剰な皮膚や脂肪を除去することで目のくぼみを改善するため、施術後には一定のダウンタイムが発生します。

手術直後からしばらくの間は、腫れ・痛み・内出血が起こるでしょう。これらの症状は通常、3~5日程でピークを迎えます。

切開部位の腫れは特に顕著で、まぶたが腫れ上がり目を完全に開けられない状態になることもあります。この期間は冷却パックを使用して腫れを抑え、処方された鎮痛剤で痛みを和らげることが欠かせません。

その後、1〜2週間程かけて徐々に腫れ・痛み・内出血が改善していきます。しかし、切開部位の傷跡は赤みを帯びた状態が続き、目立つ可能性があります。

手術箇所が完全に癒えるまでには3〜6ヵ月程を要するでしょう。この期間、日常生活への制限はありませんが、激しい運動や入浴は控える必要があります。

手術の種類によっては、腫れや内出血が長引く場合もあり、ダウンタイムの期間が変わってくる可能性があります。

そのため、目頭切開の施術後はケアが重要です。医師の指示にしたがって適切な手入れを行うことで、傷跡の目立ちにくい仕上がりになるでしょう。

このように、目頭切開手術は蒙古ひだを解消する効果は高いものの、施術後にはダウンタイムがあることがあることを理解したうえで手術に臨む必要があります。

腫れや内出血を起こす可能性がある

目頭切開の施術後は、切開した部分の腫れや内出血が起こる可能性があります。

施術から数日から数週間は、腫れや内出血を悪化させないために注意する必要があります。

クリニックによっては、より腫れや内出血を抑える施術方法やオプションがあることもありますので、心配な場合は医師によく相談しましょう。

麻酔が切れた後に痛みを感じることがある

痛みを感じる

二重切開の手術中は点眼麻酔・クリーム麻酔・局所麻酔などが併用されるため、痛みは最小限に抑えられます。しかし、術後数時間経つと麻酔の効果が切れてくるため、痛みを感じる可能性があります。

この痛みは数日間継続する場合もあるでしょう。まぶたに刺激を与えると痛みが増す可能性があるため、術後はまぶたを無理に触ったり、目をきつく閉じたりしないよう注意が必要です。

そのため、施術の際には麻酔が切れた後にある程度の痛みがあることを覚悟しておく必要があります。

痛みが出てきた場合は無理して我慢せずに処方された痛み止めを服用し、休息や冷却などの一般的なケアを行えば、痛みは数日で収まっていくでしょう。

やりすぎると寄り目に見える

手術の過程で過剰な切開をしてしまうと、逆に寄り目の印象を与えてしまう可能性があります。

施術により目元に大きな変化を得たい気持ちがあるかもしれませんが、過度な目頭切開は顔のバランスを乱し、不自然な印象を与えてしまいます。目と目の間のバランスが崩れない自然な印象を保つことが大切です。

そのため、手術前には自分の顔の特徴やバランスをよく考え、医師と相談して適切な手術内容を決めましょう。

もとに戻せない

目頭切開を行う際の注意点として、施術方法によってはもとに戻せないことが挙げられます。

例えば、Z法は皮膚を切除しないので再手術でもとに戻せる可能性がありますが、W法の場合は切除してしまうため、目頭を切開しすぎた場合には戻せません。

どの施術法でも、目頭切開は目頭にメスを入れる方法であるため、施術結果に満足がいかない場合でも元の状態に戻すことが難しい場合があることを理解しておくべきでしょう。

そのため、手術を検討する前によく考え、それに伴う負担やリスクも頭に入れておくべきでしょう。

目頭切開の費用目安

費用目安

目頭切開は保険適用外であり、費用は施術方法や施術範囲などによって変わってきます。また、クリニックによっても金額は大きく異なります。

目頭切開の施術の費用相場は、一例として80,000円(税込)~200,000円(税込)程度です。参考にしてみてください。

ただし、これはあくまで目安であり、個々のクリニックや施術内容によって異なる場合があります。医師にカウンセリングを受けて詳細な料金を確認することが重要です。

まとめ

目元女性

蒙古ひだは生まれつきの特徴ですが、気になる方もいるでしょう。しかし、自力で無理に取り除こうとすると大変危険です。

安全性が高い状態で蒙古ひだを改善するには、専門の医師による目頭切開の施術を検討しましょう。

目頭切開にはさまざまな施術法があり、蒙古ひだの程度や希望する仕上がりに合わせて、医師と相談しながら適切な方法を選ぶことが大切です。

傷跡やダウンタイムなどのデメリットもありますが、手術を受けることで目を大きく見せたり平行二重を作ったりできるなど、魅力的な印象の目元を手に入れられます。

施術の際は医師との十分な相談のうえで、自分に合った仕上がりを目指しましょう。メリットとリスクを十分に理解して決断をすることが大切です。

参考文献

この記事の監修歯科医師
甲斐沼 孟医師(上場企業産業医)

甲斐沼 孟医師(上場企業産業医)

平成19年(2007年) 大阪市立大学(現:大阪公立大学)医学部医学科 卒業 平成21年(2009年) 大阪急性期総合医療センター 外科後期臨床研修医 平成22年(2010年) 大阪労災病院 心臓血管外科後期臨床研修医 平成24年(2012年) 国立病院機構大阪医療センター 心臓血管外科医員 平成25年(2013年) 大阪大学医学部附属病院 心臓血管外科非常勤医師 平成26年(2014年) 国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急科医員 令和3年(2021年) 国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急科医長 令和5年(2023年) 上場企業産業医

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平成19年(2007年) 大阪市立大学(現:大阪公立大学)医学部医学科 卒業 平成21年(2009年) 大阪急性期総合医療センター 外科後期臨床研修医 平成22年(2010年) 大阪労災病院 心臓血管外科後期臨床研修医 平成24年(2012年) 国立病院機構大阪医療センター 心臓血管外科医員 平成25年(2013年) 大阪大学医学部附属病院 心臓血管外科非常勤医師 平成26年(2014年) 国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急科医員 令和3年(2021年) 国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急科医長 令和5年(2023年) 上場企業産業医

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