「垂れ乳になるのは胸が大きい人だけ」と考えていませんか? 胸は加齢や重さによって垂れるというイメージから、「若ければ胸は垂れない」「貧乳だから垂れ乳とはほど遠い」と思ってしまっている方も少なくありません。しかし、実はそうではないのです。この記事では、その理由やおすすめの美容整形についてご紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。
貧乳が垂れ乳になる原因
「胸は小さければ垂れる心配がない」と考えている方もいらっしゃるでしょう。しかしこの考えは大きな間違いで、胸は小さくても垂れることがあるのです。ここでは、なぜ胸が垂れてしまうのか、原因について詳しくご紹介します。
- 垂れ乳とはどういう状態か教えてください。
- 垂れ乳とはその名の通り、胸が下方に垂れ下がった状態のことを指します。胸は、鎖骨の中心のくぼみとバストトップの3点を結んだ線が正三角形になっているのが理想的な形と言われていますが、これが縦長の二等辺三角形になっている場合は垂れ乳と言えるでしょう。その他にも「ハリがない」「胸の輪郭を現すバージスラインがない」「肩と肘の中間よりも下の位置にバストトップがある」という場合は垂れ乳の可能性があります。
- 垂れ乳になる原因について教えてください。
- 垂れ乳になる主な原因は加齢です。これは、年齢を重ねるにつれて、ハリや弾力をキープする女性ホルモンの分泌量が少なくなる自然な現象です。一方で、20代・30代といった若い方でも垂れ乳になってしまう場合があります。その原因としては、胸の土台となっている大胸筋の筋力が少ないことによって胸の重さを支えきれていなかったり、胸と大胸筋をつないでいるクーパー靱帯が激しいスポーツなどによって切れたり伸びたりしてしまうことが挙げられます。
また、ブラジャーを着用していない時間が長い、ブラジャーのサイズが合っていない、姿勢が悪いといった日常生活の影響や、妊娠・授乳などが原因となることもあります。
- 貧乳でも垂れ乳になることはありますか?
- 貧乳でも垂れ乳になることはあります。「貧乳だから垂れないだろう」と誤解してなにもケアをしないでいると、バストトップの位置が下がってしまいます。さらに、胸が垂れることによってデコルテから胸の上部にかけてのボリュームが少なくなってそげているように見えてしまいます。胸が小さくてもしっかりとケアや保護に努めることで、長く美しい胸を維持することができます。
自力でできる貧乳の垂れ乳の予防と改善
垂れ乳は正しい知識とケアによって予防できたり改善が見込めたりします。「これまで特にケアをしてこなかった」「垂れ乳を防ぐ方法を知りたい」という方の参考になれば幸いです。
- 貧乳の垂れ乳の予防方法を教えてください。
- まずは良い姿勢を保つことを心がけましょう。そうすることで衰えていた大胸筋の力が戻り、胸を支えられるようになります。「良い姿勢」とは、体を横から見た際に、頭からかかとまでが一直線になっているような状態のことです。座っているときや歩いているときも、天井から頭が引っ張られているようなイメージを意識しましょう。 サイズや用途に合ったブラジャーを着用するのも、垂れ乳を予防する方法として適しています。ご自身の胸よりもサイズの小さいブラジャーを着用していると、血行不良から垂れ乳につながりますし、ブラジャーが大きすぎると胸がしっかりと保護されないため、重力に負けて垂れてしまいます。下着販売店などでサイズを測り、試着をしてから購入するようにしましょう。
運動する際はスポーツブラ、就寝時はナイトブラと、目的に合わせてブラジャーを使い分けることも大切です。さらに、寝る姿勢にもポイントがあります。うつぶせで寝ると胸を圧迫し、血行不良になったりクーパー靱帯に負担をかけてしまったりするため、あおむけで寝るようにしましょう。ナイトブラを着用すれば、胸が横に流れる心配もありません。
- 自力でできる貧乳の垂れ乳の改善方法を教えてください。
- すでに垂れ乳になってしまっている場合でも、トレーニングやマッサージを行うことで改善が期待できます。 まずおすすめしたいのが「観音開きエクササイズ」です。これは大胸筋の筋力アップに有効です。はじめに、両方の手のひらと肘を合わせて、肘が肩の高さになるまで持ち上げます。次に、腕が耳の真横にくるように開きます。開いたり閉じたりを約30秒間くり返すだけの簡単なエクササイズです。 もう少し負荷を高めたい場合は「壁つき腕立て伏せ」がおすすめです。部屋の壁の前に立ち両手を壁につきます。足の位置を変えずに、肘の曲げ伸ばしをくり返すことで、大胸筋だけでなく肩甲骨周りのエクササイズにもなります。 トレーニングやエクササイズを終えた後は、しっかりマッサージをして筋肉をほぐすようにしましょう。
片方の胸を両手で交互に持ち上げて行う「持ち上げマッサージ」や、親指以外の指で鎖骨と胸の間の皮膚を持ち上げるように行う「デコルテのマッサージ」、片方の手を反対側の脇に差し込み背中の脂肪を引き寄せる「脇のマッサージ」などがおすすめです。ただしマッサージをする際は、強くこするとダメージを与えてしまうため、やさしく行うようにしましょう。
施術による貧乳の垂れ乳の改善
「運動やエクササイズでは効果を感じない」「垂れ乳を今すぐに改善したい」という場合は美容整形という選択肢があることも頭に入れておきましょう。ここからは貧乳と垂れ乳の改善が期待できる美容整形についてご紹介します。
- 貧乳の垂れ乳を改善できる美容整形について教えてください。
- 垂れ乳の改善とバストアップの両方をかなえたい方におすすめなのが脂肪注入豊胸手術です。これは、おなかや太ももなどから脂肪を吸引し、不純物を取りのぞいたうえで胸に注入することでバストアップが見込める施術です。この施術は脂肪を注入するスペースが必要になるため、乳腺の発達により皮膚が伸びている授乳経験者の方に特に適しています。さらに、組織を引き寄せて持ち上げるボディリフトSDや、高周波の熱を照射して組織を引き締めるサーミタイト、大きく垂れ下がった胸を小さくできる乳房切除といった方法があります。何を目的に施術を受けるか、どんなことに悩んでいるかに応じて施術方法を選択することが大切です。
- 豊胸手術の流れについて教えてください。
- まず、サイズダウンしたい部位を選択し、そこから皮下脂肪を採取します。採取した脂肪を遠心分離機にかけ、老化細胞や血液などの不純物を取りのぞきます。こうしてできた密度の高い脂肪細胞を胸の皮下に注入していくという流れです。施術後は、痛みやむくみ、内出血、こわばりなどの症状が出ることがありますが、時間の経過によって落ち着いていきます。
- ボディリフトSDの流れについて教えてください。
- ボディリフトSDは、「スキャフォルダー」という格子状の特殊な糸を胸に挿入します。これによって立体的なリフトアップが可能となります。また、スキャフォルダーを挿入することで、傷ついた細胞を修復させる成長因子が放出され、コラーゲンが生成されます。その結果、肌の弾力性が高まり、リフト効果が長持ちするといったもう1つの効果も期待できます。スキャフォルダーは、皮膚を切開するのではなく注射器で挿入します。そのため、傷跡は少なく済み施術も30分程度と短いため、体への負担が少ないのがメリットです。
- サーミタイトの流れについて教えてください。
- 皮膚がたるんでしまっている方に有効なのがサーミタイトです。まずはたるみを改善したい部位に、つまようじくらいの太さのカニューレを挿入します。そこに、高周波の熱を照射するという流れです。皮下組織が熱によってダメージを受けて成長因子を放出し、コラーゲンの生成が促されてハリが出るというメカニズムとなっています。この施術もメスを使わないため、ダウンタイムが短く済みます。
- 乳房切除の流れについて教えてください。
- 乳房を切除する美容整形には、乳房吊上術と乳房部分切除の2つがあります。乳房吊上術は、たるんでいる胸の皮膚を切除して残った部分を縫合します。乳房部分切除は、Goes法とMckissock法があり、貧乳でもともと胸が小さいなら、乳輪周囲を楕円形に切除するGoes法が適しています。Mckissock法は乳輪周辺をT字状に切除してから縫合するため、皮膚のたるみが重度な場合や胸が大きい場合に適用されます。
編集部まとめ
いかがでしたでしょうか。貧乳でも垂れ乳になることがある、垂れ乳は予防できる、あらゆる改善方法があるということがご理解いただけたかと思います。この記事を参考に、自分の生活習慣にあてはまるものはないか、これからどんなことに取り組めるかを考えてみてください。美容整形を希望する場合は、医師やカウンセラーに相談してみることをおすすめします。
参考文献