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豊胸・バストアップ手術の種類|ダウンタイム・メリット・注意点も解説


自分自身のバストサイズや形に気になる部分がある女性は少なくありません。そのような女性のニーズに応える効果的な方法が、豊胸手術です。


豊胸手術を受けたいとは思っていなくても、理想のバストサイズと形を手に入れることに少なからず興味を持っている方も多いのではないでしょうか。


本記事では、豊胸手術の種類や方法ごとのダウンタイム・メリット・注意点などを解説しています。豊胸手術について知り、自分自身に合った方法を見つけましょう。


豊胸手術の種類


注入


バストのサイズや形は、多くの女性が気になっているポイントではないでしょうか。


ボディライン全体のバランスを整えたい方・好みのファッションに合わせたサイズにしたい方・左右でサイズに差がある方など、気になるポイントはさまざまです。


豊胸手術は、バストアップはもちろん形の改善もできる女性のニーズに応える美容整形のひとつです。


基本的な豊胸手術としては、シリコン乳房インプラント・脂肪注入・ヒアルロン酸注入(※1)という3つの方法が挙げられます。こちらでは、基本的な豊胸手術の概要をご紹介します。


シリコン乳房インプラント


特に広く知られている豊胸手術は、シリコンバッグを胸部に挿入する「シリコン乳房インプラント」です。


必要に応じた大きさ・形状のシリコンを挿入できるため理想のサイズや形に近づけやすいほか、一度挿入すればその効果は半永久的であることがメリットとして挙げられます。


挿入できるシリコンの選択肢は幅広く、患者さんの要望に合わせて大幅なサイズアップも可能です。


ただし、外科手術が必要になることから術後の回復に時間がかかってしまうほか、場合によっては仕上がりの自然さに欠ける可能性があります。


さらに、挿入したバッグの周りの組織に炎症が起こって皮膜が形成される、「カプセル拘縮」というリスクも存在します。


手術には全身麻酔が必要になり、傷跡が残る可能性があることもリスクといえるでしょう。


なお、費用相場は80万円~170万円(税込)です。


脂肪注入


お腹


シリコン乳房インプラントの場合はあくまで「異物」を挿入する方法であるのに対して、「脂肪注入」は患者さん自身の脂肪を胸部に注入する豊胸手術です。


もともとバストは、約90%が脂肪によって構成されている部分です。自分自身の脂肪を注入することで見た目や触感が自然に仕上がるほか、拒絶反応も起こりにくいというメリットがあります。


さらに、気になる部分から脂肪を吸引することでボディラインの改善まで同時進行で行えることも魅力といえるでしょう。


ただし、手術後に定着する脂肪がどの程度あるのかが予測しづらく、大幅なサイズアップは期待できません。


また、やせ型の方はそもそも吸引する脂肪が足りず、理想とする量の脂肪を注入できない可能性があることも把握しておきましょう。


脂肪吸引を行った部位に痛みや腫れが生じる場合があることもデメリットだといえます。


なお、費用相場は100万円~200万円(税込) です。


ヒアルロン酸注入


施術


豊胸手術のなかで、特に手軽に行えることで知られている方法が「ヒアルロン酸注入」です。


その名称のとおり胸部にヒアルロン酸を注入する豊胸手術で、メスを使用する必要がなく注射だけで施術できることや、施術時間が30分程度で済むことがメリットです。


豊胸に興味があるものの健康な体にメスを入れることに抵抗がある方や、短時間で効果を実感したい方に適した方法だといえるでしょう。


単にバストのサイズを大きくするだけでなく、ボリュームを出す場所をコントロールできたり、左右の大きさのバランスを整えられたりすることも魅力です。


ただし、ヒアルロン酸は徐々に分解される性質があるため、効果は数ヶ月から2年程度と決して長いとはいえません。


なお、費用相場は10ccあたり10万円(税込)程度で、1カップ上げるためには50~100ccで100万円(税込)程度です。参考にしてみてください。


豊胸手術のダウンタイム


悩む女性


豊胸手術を行った後には内出血・腫れ・むくみ・痛みといった症状が発生することが多々あります。こうした症状が回復して通常の生活に戻れるまでの期間を「ダウンタイム」と呼びます。


豊胸手術のダウンタイムは、手術方法・個人の体質・手術の範囲によって異なるため、事前に医師と十分に相談することが重要です。


手術後に制限が必要になる場合もありますので、ダウンタイムだけでなく手術後のケアや生活スタイルの調整まで含めて考えておきましょう。



  • シリコン乳房インプラント:数ヶ月

  • 脂肪注入:数週間

  • ヒアルロン酸注入:数日


豊胸手術のなかでも特に長いダウンタイムを要するのが「シリコン乳房インプラント」です。外科手術が必要になることもあり、手術後から患者さんの多くに強い腫れ・痛み・内出血が発生します。


ダウンタイムには個人差がありますが、完全に回復するまでには数ヶ月かかることもあります。


また、ダウンタイムに激しい運動をしたり重い荷物を持ち上げたりする行動は避ける必要があるため注意が必要です。


「脂肪注入法」は、手術後の腫れや内出血が1~2週間で治まるほか、完全に回復するまでの期間も数週間で済みます。 注入だけでなく事前に脂肪吸引を行うため、吸引部位にも回復期間が必要になることが特徴です。


ダウンタイム中の制限も、シリコン乳房インプラントと比べて少なくなっています。


3種類の豊胸手術のなかで特にダウンタイムが短いのは「ヒアルロン酸注入」です。


ほかの手術が多少なりとも切開が必要になるのに対して、一切メスを使用せず注射だけで済むことがダウンタイムの短縮につながっています。


注入部位に軽い腫れや内出血が生じる場合もありますが、数日で自然に治まることがほとんどです。


豊胸手術のメリット


看護師


理想のバストを手に入れたい・気になるバランスを改善したい・お気に入りの服が似合うプロポーションになりたいなど、豊胸手術の目的はさまざまです。


豊胸手術を受けることで見た目を美しく整えながら理想に近づけることができますが、メリットはそれだけではありません。


豊胸手術が気になっているものの、なかなか前に踏み出せないという方は、まず手術によって何が得られるのかをチェックしてみましょう。


こちらでは、豊胸手術によって得られる主なメリットをご紹介します。


手術方法によっては痕が目立ちにくい


「手術」と聞くと、どうしても体にメスを入れなければならないというイメージを持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。


もちろん外科手術が必要な方法もありますが、ヒアルロン酸注入のようにメスを使わずに行う方法も選択できます。


切開することなく豊胸手術ができれば、大きな傷跡が残ることなく自然な仕上がりが期待できます。


また、切開が必要なシリコン乳房インプラントや脂肪注入であっても、切開部位を工夫して処理することで目立ちにくいように仕上げることも可能です。


審美性に優れ自信が持てる


豊胸手術で実現するのは、バストアップだけではありません。バストの大きさや形は体の全体的なシルエットにも大きく影響を与えるため、理想のバストを手に入れることでボディラインも理想に近づきます


ボディラインが改善されると、鏡を見るたびに実感できるだけでなく同じ洋服であっても着こなしのイメージが変わるため、自信につながります。


自分のボディラインに自信が持てるようになることも、豊胸手術の大きなメリットです。特にシリコン乳房インプラントや脂肪注入は、自然な見た目と感触が手に入ります。


素材によっては取り外すことも可能


選択する手術方法によって異なりますが、シリコン乳房インプラントのようにシリコンバッグを挿入する豊胸手術の場合、必要に応じてバッグの取り外しが可能です。


実際に、豊胸手術を行ったものの、やはり元に戻したいという方やサイズ・形を変更したいという方も少なくありません。


取り外しができる方法を選択しておけば、将来的にバストのサイズや形を変更したくなった場合でも対応できます。


また、ヒアルロン酸注入は時間とともにヒアルロン酸が分解されて体内に吸収されるため、恒久的な豊胸は望まない方にも適した方法です。


豊胸手術の注意点


カウンセリング


豊胸手術は、自分自身のバストサイズや形が気になっている多くの女性にとって魅力的な選択肢です。


ただし、手術である以上は一定のリスクや注意点が伴うことを把握しておきましょう。


豊胸手術を検討する際には、自分でも十分な情報収集を行ったうえで信頼できる医師に相談することをおすすめします。


こちらでは、豊胸手術の際に特に注意すべきポイントを解説します。


手術方法によっては縫合した箇所が目立ちやすい


豊胸手術には、ヒアルロン酸注入のように注射だけで完了する手軽な方法もありますが、高い効果が得られる方法はメスによる切開が必要です。


たとえばシリコン乳房インプラントを選択した場合は、シリコンバッグを挿入するために切開が必要になり、手術後に縫合した箇所が目立ってしまうことがあります。


また、脂肪注入は大きく切開することはありませんが、脂肪を吸引した部分に小さな傷が残る可能性もあります。


生着せず失敗の恐れもある


脂肪注入は自分自身の脂肪を吸引して注入するため、見た目や触感が自然に仕上がり拒絶反応も起こりにくいというメリットがあります。


しかし、実は注入した脂肪がすべてバストに生着するわけではなく、体内に吸収されてしまう脂肪もあるのが事実です。


生着率は患者さんの体質のほか施術する医師の技術によっても異なり、期待していたほどのバストアップが実現できない可能性もあります。


血腫や感染症の恐れがある


どのような医院であっても手術の際には衛生面に注意して慎重に行いますが、感染症のリスクはゼロにはなりません


また、出血した血液が一ヶ所で固まってしまう「血種(けっしゅ)」という症状も手術によって起こり得る合併症です。


医療技術は日進月歩で進化を続けていますが、手術には常にリスクが伴うということは意識しておきましょう。可能な限り血種や感染症を抑えるためには、術後の適切なケアが欠かせません。


脂肪注入ではしこり・異常石灰化が起こることもある


気になる女性


脂肪注入を選択した場合、注入した脂肪がしこりになってしまうというリスクがあります。


しこりは、注入した脂肪が生着せずに壊死して硬くなってしまうことが原因で起こり、場合によっては異常石灰化する可能性もあるため注意が必要です。


しこりや石灰化が発生した場合、症状が類似している乳がんとの鑑別が必要になることもあります。


手術法によっては安全が確保できていないものもある


豊胸手術は、すべての方法で安全が確認されているわけではありません。たとえば、一部のヒアルロン酸注入や未承認の材料を使用した手術など、安全性が確立されていない方法も存在します。


安全性が確立されていないということは、どのようなリスクがあるのかも明確になっていないということです。手術法を選ぶ際には、特に慎重に検討することをおすすめします。


豊胸手術で使われる素材は安全?


不安な女性


バストアップやボディラインの改善にもつながる豊胸手術は多くの女性から選ばれています。


しかし、「異物」を体内に入れることに対して不安を感じている方や、使用される素材の安全性について疑問を持っている方も少なくありません。


こちらでは、豊胸手術で使われる主な素材の特徴と安全性について解説します。手術方法ごとの素材の特性を理解し、医師と十分に相談したうえで、自分に合った方法を選択しましょう。


体内に吸収される素材の場合


注射器


豊胸手術で使用される素材のなかで、体内に吸収されるものの代表格が「ヒアルロン酸」です。


そもそもヒアルロン酸は人間の体内に自然に存在している成分であり、注入してもアレルギー反応を起こしにくいとされています。


ヒアルロン酸を使用する豊胸手術は、切開する必要がなく注射のみで行われることや、手術時間が短く傷跡も残りにくいことがメリットです。


ただし、ヒアルロン酸には時間とともに体内で分解されるという性質があるため、長期間の効果は期待できません。


使用するヒアルロン酸の品質によってはしこりができるリスクもあるため、注意が必要です。


吸収はされないが取り外しができる素材の場合


豊胸手術のなかでも高い効果で知られているのが、体内に吸収されない素材で取り外しが可能なシリコンバッグを使用したシリコン乳房インプラントです。


自分自身が理想とする大きさや形を自由に選べるほか、大幅なサイズアップにも適するため多くの女性から選ばれています。


シリコンバッグ自体にはアレルギーの危険はありませんが、体内で破損した場合などはアレルギーを引き起こす可能性もあるため注意が必要です。


また、体がシリコンバッグを異物と認識することで厚い被膜を作ってしまい、バストが硬くなる「カプセル拘縮」というリスクがあることも知っておきましょう。


まとめ


女性


バストの大きさや形に対して抱いている理想は、人それぞれです。豊胸手術は、そのような理想を実現するための有効な手段になります。


バストアップはコンプレックスを解消するだけでなく、理想のボディラインを手に入れながら自分に自信が持てるようになる、体と心の両面にメリットがある手段です。


ただし、手術である以上は少なからずリスクが伴うことも忘れてはいけません。豊胸手術ごとのダウンタイム・メリット・注意点についても正しく把握し、自分に合った方法をみつけましょう。


※1:ヒアルロン酸注入に関する注意点・特記事項



  • 治療法:注射によって施術したい箇所にヒアルロン酸を注入

  • 治療回数:1回から(効果が持続するのは数ヶ月〜2年程度)

  • 副作用:軽い腫れや内出血

  • リスク:使用するヒアルロン酸の品質によってはしこりができる

  • 費用:10ccあたり約10万円(税込)



参考文献





この記事の監修歯科医師


山下 真理子医師(くみこクリニック京都駅前院)


山下 真理子医師(くみこクリニック京都駅前院)


京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。


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