胸の大きさには個人差があり、小さいからといって病気になるわけではありません。しかし、女性らしいボディラインに憧れている方や大きい胸のほうが魅力的だと考えている方にとって、小さい胸はコンプレックスとなってしまいます。また、「大きい胸にはもうなれないだろう」と諦めてしまっている方も少なくないでしょう。そこで本記事では、胸が小さい原因や胸を大きくする方法、有効な美容整形などについてまとめました。胸に関するコンプレックスを少しでもなくし、自信を持って過ごしていただくお手伝いができれば幸いです。
胸が小さい原因と対策
初めに、胸がなかなか大きくならない原因についてご紹介します。ご自身の生活と照らし合わせ、当てはまるものがないか確認してみてください。
- 胸が小さくて悩んでいます。原因について教えてください。
- 「胸が小さいのは遺伝」と思っている方も多いでしょう。しかし、先天的な問題だけではなく、日々の生活習慣も大きく影響しているのです。 例えば、姿勢が悪いことは大胸筋の衰えにつながり、乳房が垂れて胸が小さく見えてしまいます。普段からパソコンやスマホを利用することが多い方は、背中が丸まったり首が前に出てきたりしないよう注意しましょう。また、ホルモンバランスの乱れも胸が小さい原因として挙げられます。胸の成長に女性ホルモンは欠かせません。 しかし、栄養バランスが偏っていたり睡眠の質が悪かったりすると、女性ホルモンの分泌量が減り、胸も育ちにくくなってしまいます。さらに、ブラジャーのサイズも重要なポイントです。ご自身の胸よりもサイズが大きいものを着けてしまうと、バストがしっかりと支えられずに垂れる要因になってしまいますし、サイズが小さいと血行不良などを引き起こし胸の成長を妨げてしまいます。胸のサイズは下着を販売しているお店などで測ることができるため、まずはご自身のサイズを知るところから始めましょう。
- 小さい胸を大きくするセルフケアについて教えてください。
- まずは姿勢を正すことから始めましょう。背筋をまっすぐ伸ばしておなかを軽くへこますように力を入れ、肩甲骨を寄せるようにするのがポイントです。初めはつらくても、数十秒キープから数分キープと徐々に時間を延ばしていくことで、自然とこの姿勢が保てるようになります。また、食生活の改善も胸を大きくする方法としておすすめです。バストアップを手助けしてくれる栄養素の1つである大豆イソフラボンを意識して取り入れてみましょう。大豆イソフラボンは大豆や豆腐、おから、豆乳などに多く含まれています。ただし、これらの食品だけを取り入れるのではなく、栄養バランスを重視した食事にすることが大切です。良質な睡眠が取れると、成長ホルモンや女性ホルモンの分泌量も安定しやすくなるため、就寝前は温かい飲み物で体温を上げる、ベッドに入ったらスマホは見ないなど、入眠を妨げないような習慣作りも大切です。 その他、ブラジャーのサイズや着け方も見直してみてください。前述したようにサイズは下着を購入する際に測ることができます。ブラジャーの正しい着け方としては、ブラジャーの肩ひもをそれぞれ両腕に通す、胸とおなかの境目にカップの下部分を合わせてホックを留める、片方の手でブラジャーのワイヤーを押さえて反対の手で斜め下から持ち上げるようにして胸をカップの中に収める、肩ひもがずれないよう調節するという流れです。一般的なブラジャーのほか、補正下着やナイトブラ、スポーツブラなども販売されていますので、目的に応じて使い分けましょう。
小さい胸を大きくするための美容整形の種類
ここからは、バストアップが見込める美容整形についてご紹介します。
- 小さい胸を大きくするための美容整形にはどんなものがありますか?
- シリコンで作られたバッグを挿入するシリコンバッグ豊胸手術、ヒアルロン酸を注射器で注入するヒアルロン酸豊胸術、ご自身の体から脂肪を吸引してバストに注入する脂肪注入豊胸手術があります。セルフケアや日常生活の見直しでは、効果が現れるまでに時間や手間がかかってしまいますし、意志をしっかり持ってコツコツ継続しなければなりません。一方、美容整形は一度の手術で理想の大きさのバストを手に入れることができます。
- シリコンバッグ豊胸の流れについて教えてください。
- シリコンバッグには形や大きさ、触り心地の異なるさまざまな種類があります。その中から理想のものを選び、脇や胸の下を切開して挿入します。手術の際は全身麻酔を施すクリニックがほとんどなため、痛みは軽減されています。術後は筋肉痛のような痛みを感じることがありますが、日常生活に支障をきたすほどではありません。術後は一定期間、飲酒やスポーツなどが禁止されます。
- ヒアルロン酸注入豊胸の流れについて教えてください。
- ボリュームアップさせたい場所をカウンセリングなどで医師としっかり相談し、そのうえでヒアルロン酸を注入していきます。施術を行う際は、基本的には麻酔を使用します。「注射針を刺す際の痛みが苦手」「眠っている間に施術を終えたい」という方も気兼ねなく受けることができます。
- 脂肪注入豊胸の流れについて教えてください。
- 脂肪注入豊胸手術を行う際は事前に血液検査などを行い、この手術が適しているかどうかを判断します。問題がなければご自身のおなかや太ももなどから脂肪を吸引し、それを遠心分離したうえで胸に注入するという流れです。
小さい胸を大きくするための美容整形のメリット・デメリット
それぞれの手術のメリット・デメリットについて解説していきます。治療を選択する際にぜひ参考にしてください。
- シリコンバッグ豊胸のメリット・デメリットについて教えてください。
- 前述したように、バッグの種類が豊富なため自分の好みに合わせて選ぶことができるというのが第一のメリットです。また、一度の手術でサイズを2~4カップほど大きくできるため「とにかく胸を大きくしたい」「胸が大きい状態を長くキープしたい」という方にぴったりの方法です。デメリットとしては、メスを入れるためその傷跡が3カ月程度は消えないこと、まれではありますが体がバッグを異物と認識して被膜拘縮という膜ができ、硬さが出てしまうリスクがあることです。また、体内に人工物を入れることにより、感染症を引き起こす危険性がある点についても注意する必要があります。
- ヒアルロン酸注入豊胸のメリット・デメリットについて教えてください。
- 皮膚を切開する必要がないため、小さな傷跡のみで済むことがメリットです。また、両胸合わせて10分程度で施術が終わりますし、ダウンタイムも少ないため、身体的・時間的な負担が少ないのが特徴です。さらに、胸を大きくするだけでなく「谷間を作りたい」「デコルテに膨らみが欲しい」といった細かい希望に応じることができるのがヒアルロン酸豊胸術の強みです。一方で、時間の経過によってヒアルロン酸が体内に吸収されていってしまうというデメリットもあります。
- 脂肪注入豊胸のメリット・デメリットについて教えてください。
- 脂肪注入豊胸のメリットとしては、ご自身の脂肪を用いるためアレルギーや拒絶反応が起きにくいこと、自然な大きさや柔らかさを手に入れられること、持続時間が長いことが挙げられます。また、気になる部位があればそこをサイズダウンさせることができるのも魅力です。デメリットとしては、ヒアルロン酸と同様に吸収されてしまう可能性があること、脂肪を吸引した部位がぼこぼこしてしまうリスクがあることです。
小さい胸を大きくするための美容整形にかかる費用
最後に、治療を選択するうえでネックとなる費用についてご紹介します。
- シリコンバッグ豊胸の費用はいくらぐらいですか?
- 平均的な相場は50万~100万円です。クリニックで費用が異なるのはもちろん、シリコンバッグの種類や挿入方法によっても費用は変動します。また、シリコンバッグは約10年が寿命といわれていますので、バッグを交換する際は追加で費用がかかることを想定しておきましょう。
- ヒアルロン酸注入豊胸の費用はいくらぐらいですか?
- ヒアルロン酸は10ccあたり2万~8万円が目安となります。胸を1カップ大きくするのに必要なヒアルロン酸は100ccほどになるため、20万~80万円が費用相場です。さらに、手術に必要な麻酔や血液検査費用も発生しますので、総額の費用は50万~100万円程度となるでしょう。
- 脂肪注入豊胸の費用はいくらぐらいですか?
- 脂肪注入による豊胸手術の平均的な相場は50万~150万円と幅が広いです。また、血液検査や脂肪吸引の費用、麻酔費用が別途必要となります。費用が高く悩む方も多いかと思いますが、「豊胸手術10万円!」などと明らかに安すぎる値段をアピールしているクリニックは、別途費用を上乗せされたり、何か異常が起きたときに対応してくれなかったりする可能性もあるため、しっかりと見極めることが大切です。
編集部まとめ
胸が小さい原因、大きくする方法などについてまとめましたがいかがでしたでしょうか?もし胸にコンプレックスを抱えているのであれば、食事や睡眠などの生活習慣を見直したり、筋力トレーニング・マッサージを取り入れたりしてみてください。皆さんが自分のバストに自信を持ち、明るく前向きな気持ちで過ごすことができますように!
参考文献