頬は顔の面積を大きく占める部分です。
頬に加齢によるこけ・凹み・ほうれい線・マリオネットラインがあると、年齢以上に老けた印象に見えてしまうと悩んでいる方もいます。
そうした頬の悩みの改善に有効だといわれているのがヒアルロン酸注入です。
頬へのヒアルロン酸注入を行うと、しわなどの溝を埋め頬にハリを出し、若々しい印象への改善が期待できます。
本記事では、頬へのヒアルロン酸注入の効果から、メリット・リスク・頬がパンパンになる理由までトータルに解説します。
若返り効果が期待できる頬へのヒアルロン酸注入
頬へのヒアルロン酸注入は、若返り効果が期待できるといわれています。ヒアルロン酸とは、体内に存在する保湿成分です。
ヒアルロン酸を頬に注入し、加齢によってできるたるみが原因の凹み・こけ・ほうれい線といったさまざまな頬のくぼみにボリュームをもたせ、しわなどが目立ちにくい顔を目指します。
また、ヒアルロン酸は保湿性・保水性に優れた物質です。水分を吸着する性質があり、注入することでふっくらとしたハリのある肌への改善が期待できます。
ヒアルロン酸注入は、さまざまな凹みや溝を改善し、顔にふっくらとしたハリを出して肌を若々しく見せることで若返り効果が期待できる施術です。
ヒアルロン酸で改善できる頬の悩み
頬は顔のなかでも大きな面積を占める部位です。その頬がこけたり、凹んだりしてしまうと疲れた印象や年齢以上に老けた印象を人に与えてしまいます。
さらに、ほうれい線やマリオネットラインといった頬のしわも、老いた感じに見えてしまうと悩みの方も少なくありません。
そうした頬の悩みの改善が期待できる施術が、ヒアルロン酸注入です。どのようにヒアルロン酸注入で改善が見込めるのか、頬の悩み別にご紹介していきます。
頬のこけ・凹み
加齢により顔が痩せて、頬がこけたり、凹んだりしてくると顔の骨格が目立つようになります。
さらに骨の周囲のくぼみが影になってしまい、疲れた印象や老けた印象を与えがちです。
頬へのヒアルロン酸注入は、こけた部分や凹んでしまった部分にヒアルロン酸を注入し自然なボリュームを出して、凹みなどを目立たなくすることを目指します。
ほうれい線・マリオネットライン
ほうれい線とは小鼻の脇から下へ続くライン、マリオネットラインとは口角から下へ続く線のことです。実は、ほうれい線は若い時にも存在しています。
ほうれい線は、重力の影響を受け続けた顔の脂肪が加齢によって下がり、顔の下部分に集まることで溝が深まり目立ってきます。
その他の原因として、口輪筋の動きによる影響です。マリオネットラインができる原因は、ほうれい線同様に加齢によるたるみです。
その他真皮内に存在するコラーゲン線維・エラスチン線維が加齢や紫外線などの影響により変性や減少し弾力を失い、たるみなどの見た目となって現れます。
そういった、たるみからできるラインの改善にヒアルロン酸注入が効果的だといわれています。
頬へのヒアルロン酸注入は、ほうれい線の凹み、マリオネットラインなどの溝を平らにし目立たなくする効果が期待できる施術です。
頬へのヒアルロン酸注入のメリット
頬の悩みにヒアルロン酸を注入するメリットとして、以下の6点があります。
- ほうれい線・マリオネットラインに効果的
- 持続期間が長い
- ボトックスとの併用も可能
- 安全性
- 施術が短時間で済む
- ダウンタイムが短い
以降にそれぞれを詳しく説明します。
ほうれい線・マリオネットラインに効果的
ヒアルロン酸注入のメリットとして、頬の悩みの多くを占めるほうれい線やマリオネットラインに効果的なことがあげられます。
ほうれい線・マリオネットラインが目立つ原因は、周囲のたるみが大きな原因です。
ほうれい線やマリオネットラインの周囲へのヒアルロン酸注入は、皮膚にハリを持たせ、たるみを軽減し、若々しい口元へと導きます。
治療直後は、しこりや違和感がある方もいらっしゃいますが、徐々に治まるケースがほとんどです。
持続期間が長い
ヒアルロン酸注入では、効果が持続する期間が長い点もメリットです。注入したヒアルロン酸は徐々に吸収されるため、一定の期間を過ぎるとお肌は元の状態に戻ります。
個人差はありますが、持続期間の目安はおおよそ6ヵ月です。長いと1年もの間、効果が持続する方もいます。
ボトックスとの併用も可能
ヒアルロン酸注入のメリットとして、ボトックスとの併用が可能だという点も大きいでしょう。
ボトックスは筋肉の働きをブロックする働きがあるため、表情の動きからくるしわを目立たなくすることが期待できます。
ヒアルロン酸注入で頬のこけ・凹み・ほうれい線などといった凹凸症状をフラットにし、さらにボトックスを併用して表情ジワを改善することで、理想的な若々しい顔立ちが期待できます。
安全性が高い
頬のさまざまな悩みに対しヒアルロン酸注入をするメリットの1つに、ヒアルロン酸の安全性があります。
ヒアルロン酸は、皮膚の真皮内に存在するムコ多糖の一種です。そのため、体内に注入後は少しずつ代謝され吸収されていきます。
ヒアルロン酸は体内に存在する物質ですので、異物として体内に残らずアレルギー反応を起こす可能性が低いといわれています。
施術が短時間で済む
頬へのヒアルロン酸注入のメリットとして、施術が短時間で済むこともあげられます。ヒアルロン酸を注射器で注入するだけなので、短い時間での施術が可能です。
クリニックによっては痛みを和らげるため麻酔クリームなどを塗布することもあり、10分〜15分程待ってから施術を開始します。
麻酔クリームの時間を合わせても施術が短時間で済むため、平日のお仕事帰りにヒアルロン酸注入を受けるケースもあるようです。
ダウンタイムが短い
ダウンタイムとは、施術してから回復するまでの期間のことをいいます。
ヒアルロン酸を注射器で患部に注入するだけなので、大きな腫れなどは少なくメスを使う施術に比べ、ダウンタイムが短いこともメリットとなります。
ダウンタイムの短いヒアルロン酸注入は、忙しくて美容医療のためにまとまった休みを取れないといった方にもおすすめです。
ヒアルロン酸注入のリスク
ヒアルロン酸はアレルギー反応を起こしにくい物質ではありますが、頬などの皮膚へのヒアルロン酸注入は医療行為でありリスクも存在します。
頬へのヒアルロン酸注入でのリスクは以下の3つです。
- 施術時に多少の痛みを感じる場合がある
- 左右非対称になる可能性がある
- 注入量を誤ると頬がパンパンになる
頬へのヒアルロン酸注入を検討する際は、上記のリスクをしっかりと把握しておきましょう。
施術時に多少の痛みを感じる場合がある
頬へのヒアルロン酸注入は注射器を用いるため、若干の痛みが伴う場合があります。痛みを軽減するため、麻酔クリームを施術前に塗布してくれるクリニックもあります。
痛みに不安がある方は、施術前のカウンセリングで医師に相談しましょう。
左右非対称になる可能性がある
頬へのヒアルロン酸注入のリスクとして左右非対称になる可能性があります。
本来、人の顔は左右非対称です。ほうれい線の深さ・マリオネットラインの長さ・頬の凹み具合などは、左右で違っているといわれています。
左右非対称になる原因としては、骨格のゆがみ・噛むクセ・表情のクセなどです。
左右非対称の頬へ同様の量のヒアルロン酸注入をしてしまうと、もともとの左右非対称の差が目立ってしまうこともあります。
左右の差を見極め適切な量のヒアルロン酸注入をするには、頬の左右非対称の部分に対し、注入量を調整する必要があります。
注入量を誤ると頬がパンパンになる
ヒアルロン酸注入で頬がパンパンになってしまう理由は適切な量を超えたヒアルロン酸の注入です。
頬は顔の面積の大半を占める部位であり、よく人の目につく部分でもあります。ほうれい線などの悩みがあれば、気にしてしまう方もいるかもしれません。
頬の悩みを抱えている方が、適切な量以上のヒアルロン酸注入を繰り返した結果、頬がパンパンになるといった不自然な状態になってしまうことがあります。
そういったリスクを避けるため、頬へのヒアルロン酸注入を検討する際は、施術前のカウンセリングで医師とヒアルロン酸の注入量について相談しましょう。
不自然な仕上がりになるような量ではなく、美容医療を受けたかどうかわからない程の自然な仕上がりならば、ナチュラルな若返り効果を期待できます。
頬の悩み解消にはヒアルロン酸注入を検討してみよう
ここまで、頬へのヒアルロン酸注入で改善が期待できる悩み・メリット・リスクなどについて説明しました。
頬へのヒアルロン酸注入は、施術が短時間で済みダウンタイムも短く、頬の悩みに対して効果が期待できる美容医療です。
頬にさまざまな悩みをおもちの方は、ヒアルロン酸注入を検討してみてはいかがでしょうか。
もし、ヒアルロン酸注入を検討されるのであればヒアルロン酸注入の情報を集め、自身に適した施術かどうか考慮してみましょう。
集めた情報をもとに、疑問点や不安な点があれば書き出しておきましょう。
さらに、施術を受けた後の仕上がりイメージなどを細かく具体的にメモしておくのもおすすめです。
そのメモをもとに、クリニックでのカウンセリングを受け、疑問・不安点・仕上がりのイメージなどを納得いくまで説明してもらうことも大切です。
ほうれい線などの溝には、頬に重力がかかった状態でなければ正しくヒアルロン酸を打つことが難しくなります。座った状態でヒアルロン酸を打つことが理想的です。
仰向け状態で施術を行うクリニックでは、適切な位置や深度にヒアルロン酸を注入することは難しくなってきます。
仕上がりにも影響が出ますので、施術時の姿勢にも留意してクリニックを選びましょう。
まとめ
ヒアルロン酸注入はメスを使わない施術ではありますが、自身の顔への負担を伴う医療行為です。
ヒアルロン酸注入を受ける際には信頼できるクリニックで施術を受けましょう。
施術前のカウンセリングを医師から受け、施術内容・リスク・費用に至るまで納得いく説明を受けることが大切です。
また施術後の状態が思ったものと違ったといったケースを避けるため、自身が望む仕上がりイメージを具体的に医師と共有することも重要です。
良心的な診療をしているクリニックであれば、要望や仕上がりイメージをしっかりとヒアリングし適切な施術・計画・アフターケアについても相談にのってくれるでしょう。
参考文献
電話コンシェルジュで地域の名医を紹介します。