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涙袋にヒアルロン酸を注射するデメリットとは?失敗例やクリニック選びのポイントも紹介!

涙袋にヒアルロン酸を注射するデメリットとは?失敗例やクリニック選びのポイントも紹介!

ぷっくりと膨らんだ涙袋は、華やかでかわいらしい顔つきを強調します。このため、「涙袋をはっきり見せたい」と考える女性が増えています。美容クリニックでは、目の下にヒアルロン酸を注射することで理想の涙袋を形成できます。施術費用も比較的安価なため、施術を受けたいと考える人も多いはず。しかしヒアルロン酸注入による涙袋の形成には、デメリットも存在します。当記事では、施術の失敗例もあわせて紹介し、理想の涙袋を得るためのポイントを解説します。

涙袋へのヒアルロン酸注射

涙袋へのヒアルロン酸注射 ここではまず、涙袋と、涙袋へヒアルロン酸注射を行うことについての基本的な知識をおさらいしておきましょう。

涙袋とは

目の下にあるぷくっと膨らんだ「涙袋」は、近年、若い女性の間で注目されています。涙袋があると、より可愛らしい印象を与えることができるからです。

実は、涙袋は生まれつき目立つ人もいれば、そうでない人もいます。なぜかというと、涙袋は眼輪筋(がんりんきん)という目の周りの筋肉が発達し、膨らんだものだからです。とくに、下まぶたにある眼輪筋が発達している人は、涙袋がより目立ちます

涙袋の有無は、生まれつきの筋肉の状態による部分が大きいですが、笑ったときなどに眼輪筋が収縮することで一時的に形成されることもあります。しかし、加齢などにより眼輪筋が弱くなると、涙袋は目立たなくなります

このような背景から、若々しい印象を保ちたい多くの女性が、涙袋をメイクや美容医療で強調したいと考えるのです。

ヒアルロン酸注射とは

ヒアルロン酸は、私たちの体内にもともと存在する物質です。肌の水分保持、柔軟性、そして潤滑性を維持する重要な役割を果たしています。

美容医療においてヒアルロン酸が用いられる際、通常は透明でジェル状の製剤が使用されます。このジェルの硬さにはさまざまな種類があり、施術する部位や注入の深さによって適切な硬さのヒアルロン酸を選択します。

ヒアルロン酸注射の特徴は、ほうれい線やゴルゴラインなど、気になる部位に直接注入すること。これにより、肌を内側から持ち上げ、より自然な仕上がりを実現できます

とくに目元の印象を変えたい場合、切開せずに施術できるため、手術に抵抗を感じる方にも適しています。

涙袋にヒアルロン酸を注射することで、理想の形や大きさを実現することが可能です。施術時間は短く、およそ5~10分程度で完了します。効果の持続期間は個人差がありますが、一般的には半年から一年半程度とされています。

涙袋にヒアルロン酸を注射する流れ

涙袋を形成するためのヒアルロン酸注射は、以下の手順で行われます。

1. カウンセリング
まずは専門の医師とのカウンセリングを行い、涙袋のデザインと必要なヒアルロン酸の量を決定します。この段階で、顔の特徴や希望する涙袋の形について詳細に話し合います。

2. 麻酔と注射
表面麻酔を施した後、下まつげの下部にヒアルロン酸を均等に注入します。注入は極細の針を使用し、左右のバランスを細かく調整しながら進めます。

3. 製剤の選択
クリニックによっては厚労省に承認されていないヒアルロン酸を使用しているところも多いです。ただ、厚労省に承認されていないからといってすごく粗悪品というわけではないです。
これにより、安心して施術を受けることができます。

4. 仕上がり
施術後は個人が希望する理想的な印象の涙袋が完成します。手術直後に赤みが見られることもありますが、これはすぐに収まり、直後からメイクをすることも可能です。

こうした流れを経て、理想の涙袋を手に入れることができます。施術は短時間で完了し、日常生活にすぐに戻ることが可能です。

涙袋にヒアルロン酸を注射するメリット

涙袋にヒアルロン酸を注射するメリット ここでは、涙袋にヒアルロン酸を注射するメリットを紹介します。

目が大きく見える

ヒアルロン酸注射を用いて涙袋を形成することで顔に立体感を与え、とくに目元を大きく見せる効果があります。これにより、より引き立った目元を演出することが可能になります。

さらに、涙袋は可愛らしさや優しさといった印象を強化する役割も担います。

目の下のクマを改善できる

目の下にできたクマにヒアルロン酸を注入することで、目の下にボリューム感をもたせ、よりハリのある若々しい目元を演出できます。

ダウンタイムが短い

ヒアルロン酸注射は、施術後の回復期間が短いことが大きなメリットです。通常、内出血が出ると2週間くらいは解消するのに通常かかります。

また、体内に自然に吸収される性質のため、長期間の影響を心配する必要がありません。

メイク時間を短縮できる

ヒアルロン酸を用いて涙袋を形成することで、目元のメイクにかける時間が減少します。

理想的な涙袋を作り出すためには、微調整のための軽いメイクが必要な場合もあるでしょう。しかしヒアルロン酸注射により基本的な形が整っているため、全体のメイク時間は短くなります。

痛みが少ない

ヒアルロン酸注入は、注入する部位に注射針を刺します。このため、痛みを最小限に抑えるための麻酔を使用します。これにより、施術中の不快感が少なくなります。

仕上がりに満足できなくても時間経過で元に戻る

美容整形には、「仕上がりに満足できない」というリスクが伴います。メスを使用した施術後、仕上がりに満足できない場合は、再度修正術が必要になります。

こうした点において、ヒアルロン酸注射は比較的リスクが低い施術といえます。仕上がりに満足できない場合でも、時間が経過すると自然と元の状態に戻るからです。このため、仕上がりに関する心配を減らすことができます。

涙袋にヒアルロン酸を注射するデメリット

涙袋にヒアルロン酸を注射するデメリット ヒアルロン酸注射は、メリットばかりではありません。ここからは、涙袋にヒアルロン酸を注射するデメリットについて紹介します。

腫れや内出血が起こるリスクがある

ヒアルロン酸の注射後には、内出血や腫れが生じる可能性があります。これらは通常、一時的なものであり、数日から1週間程度で自然に解消されることが一般的です。

しかし非常に稀ですが、重大な合併症として血管塞栓が起こるリスクがあります。これは、血管が塞がれることにより、皮膚の壊死や、最悪の場合、失明に至ることも報告されています。

維持するために定期的に注射する必要がある

ヒアルロン酸は体内に自然に存在する物質であるため、時間の経過とともに体内で徐々に吸収されてしまいます。このため、涙袋のボリュームを維持するためには、定期的に再注射する必要があります。

持続期間は、使用するヒアルロン酸の種類や個人の体質、硬さなどによって異なりますが、一般的には半年から一年半程度とされています。

違和感や痛みを感じることがある

ヒアルロン酸注入の施術時には局所麻酔を使用し、痛みを最小限に抑える努力がなされます。しかし麻酔が切れた後に、一時的な痛みを感じることがあります。

また、ヒアルロン酸が注入された部位には、初めて施術を受ける方にとっては違和感を覚えることがあるかもしれません。これは通常、体が新しい物質に慣れるまでの一時的な反応であり、時間が経つにつれて自然と減少していきます。

涙袋が消えると皮膚がたるむことがある

上で述べた通り、ヒアルロン酸を用いて整形した涙袋は、時間とともに消えていきます。そして涙袋が消えると、その部位の皮膚にたるみが生じることがあります。

これは、注射により一時的に伸びた皮膚が、ヒアルロン酸の吸収に伴って元の状態に戻ろうとするために起こります。施術後の涙袋が、シワシワになるといった現象も報告されています。

費用がかさむ

涙袋へのヒアルロン酸注射は、初回の施術費用が比較的手頃であることが多いです。しかし、涙袋を継続的に維持するためには、定期的な再注入が必要です。このため、長期的に見ると費用がかさむことも一つのデメリットと言えるでしょう。

使用するヒアルロン酸の種類によって、効果が異なる

涙袋へのヒアルロン酸注射に使用されるヒアルロン酸の種類は多様で、それぞれ異なる特性を持っています。従来のものに比べて効果が長持ちするようになったり、肌になじみやすく、注射時の痛みが軽減されたりする特徴を持つ製品もあります。

一方、ヒアルロン酸の効果を長持ちさせるためには、粒子が大きく硬い製品を選ぶ必要があります。すると注射部位が硬くなり、不自然に見えるリスクがあります。

反対に、粒子が細かく柔らかすぎるヒアルロン酸を使用すると、涙袋の形がはっきりしなくなり、ただの目の下のたるみのように見えることもあります。

このため、涙袋の整形において「ちょうど良い」ヒアルロン酸を見つけるのは意外に難しいのです。効果の持続期間や触感、見た目の自然さなど、さまざまな要因を考慮して、最適な製品を選択する必要があります。

涙袋にヒアルロン酸を注射する場合の失敗例

涙袋にヒアルロン酸を注射する場合の失敗例 ヒアルロン酸注射による涙袋の整形は、一般的には効果的な方法です。しかし、いくつかの失敗例も報告されています。

涙袋に変化がない

投与されるヒアルロン酸の量が少なすぎると、涙袋のボリュームや形状に大きな変化が現れないことがあります。また、もともと涙袋の土台がない人の場合、ヒアルロン酸を注入しても望むほどの効果を得られないことがあります。

涙袋に左右差が出る

左右でヒアルロン酸の注入量に差がある場合、その結果として涙袋の大きさや形に左右差が現れることがあります。

また、ヒアルロン酸は時間の経過とともに体内で徐々に吸収されますが、左右で吸収される速度に差が生じることがあります。この場合、一方の涙袋がもう一方よりも早く小さくなります。

涙袋が大きくなりすぎる

ヒアルロン酸を多く注射しすぎると、涙袋が過度に大きくなることがあります。このような状態になると、涙袋が顔全体のバランスと合わず、不自然に見えてしまいます。ひどい場合は、涙袋がナメクジのように見えたり、目の下がたるんで見えたりすることもあります。

涙袋が青く透けて見える

涙袋へのヒアルロン酸注射において、時に「チンダル現象」と呼ばれる状態が生じることがあります。これは、注射されたヒアルロン酸が皮膚を通して透けて見え、青あざのように見える現象です。

ヒアルロン酸は無色透明ですが、製剤によっては目の下の皮膚の血管や筋肉が透けて、青くまたは赤く見えることがあります。チンダル現象は、ヒアルロン酸が適切な深さ、つまり涙袋を構成する「眼輪筋」の中や下に注入されなかった場合、または繰り返し何度も注入された場合に発生することがあります。

ヒアルロン酸注射の失敗を避けるためのクリニック選びのポイント

ヒアルロン酸注射の失敗を避けるためのクリニック選びのポイント ヒアルロン酸注射は、美容整形のなかでは比較的安価で、ポピュラーな施術です。しかしデメリットや失敗例もあり、クリニック選びは慎重に行う必要があります。

ここでは、失敗を避けるためのクリニック選びのポイントを紹介します。

ヒアルロン酸注射の経験が豊富

ヒアルロン酸注射はダウンタイムが少なく、迅速に効果が得られるため、非常に人気のある施術です。しかし、その仕上がりは医師の技術に大きく依存します。

クリニック選びで重要なのは、ヒアルロン酸注射に関する医師の経験の豊富さです。経験豊富な医師は、患者さんの顔の特徴やニーズに合わせて適切な注入量や手法を選択することができ、予期せぬ合併症や不自然な仕上がりを避けることができます。

カウンセリングが丁寧

ヒアルロン酸注射を受ける際には、カウンセリングの質が非常に重要です。涙袋や目の下のクマへの注入量は、一般的に片目あたり0.1〜0.5ccが目安とされていますが、注入する位置や量によって仕上がりが大きく異なります。

カウンセリングでは、現在の目元の状態を医師と共にしっかりと確認し、理想の目元のデザインについて詳細に話し合うことが重要です。これにより、医師は患者の希望に沿った計画を立てることができ、より自然でバランスの取れた結果を期待できます。

アフターケアが充実

アフターフォローが充実しているクリニックを選ぶことは、安心して施術を受けるための重要なポイントです。

良いクリニックでは、施術後のダウンタイムやリスクについて事前に詳しく説明し、患者さんが抱える可能性のある不安や疑問に対して、随時対応できる体制を整えています。また、施術後の経過観察や、予期せぬ合併症が起こった場合の迅速な対応が可能であることも重要です。

まとめ

まとめ 涙袋へのヒアルロン酸注射は、目元を若々しく見せる人気の施術です。しかし、多くのメリットがある反面、デメリットも確かに存在します。

効果的な結果を得るためには、医師の経験、丁寧なカウンセリング、充実したアフターケアのあるクリニック選びが不可欠です。手軽な施術と考えられがちですが、過剰な注入や不適切な手法による失敗例もあります。

目は顔の印象を決める、重要なパーツです。せっかく施術を受けてがっかり、なんて結果にならないよう、デメリットもきちんと理解したうえで、信頼できるクリニックで施術を受けることをおすすめします。

参考文献

この記事の監修歯科医師
松澤 宗範医師(青山メディカルクリニック院長 慶応義塾大学病院形成外科)

松澤 宗範医師(青山メディカルクリニック院長 慶応義塾大学病院形成外科)

2014年3月 近畿大学医学部医学科卒業 2014年4月 慶應義塾大学病院初期臨床研修医 2016年4月 慶應義塾大学病院形成外科入局 2016年10月 佐野厚生総合病院形成外科 2017年4月 横浜市立市民病院形成外科 2018年4月 埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科 2018年10月 慶應義塾大学病院形成外科助教休職 2019年2月 銀座美容外科クリニック 分院長 2020年5月 青山メディカルクリニック 開業

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松澤 宗範医師(青山メディカルクリニック院長 慶応義塾大学病院形成外科)

2014年3月 近畿大学医学部医学科卒業 2014年4月 慶應義塾大学病院初期臨床研修医 2016年4月 慶應義塾大学病院形成外科入局 2016年10月 佐野厚生総合病院形成外科 2017年4月 横浜市立市民病院形成外科 2018年4月 埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科 2018年10月 慶應義塾大学病院形成外科助教休職 2019年2月 銀座美容外科クリニック 分院長 2020年5月 青山メディカルクリニック 開業

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