ヒアルロン酸注入による涙袋形成とは？涙袋を作る方法からメリット・デメリットまで徹底解説！

ヒアルロン酸注入による涙袋形成についてご存じですか？
本記事では、ヒアルロン酸注入による涙袋形成について以下の点を中心にご紹介します。

• 涙袋がある人とない人の違い
• ヒアルロン酸注入で涙袋を作る方法
• ヒアルロン酸で涙袋を作るメリット・デメリット

ヒアルロン酸注入による涙袋形成について理解するためにもご参考いただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

ヒアルロン酸注入とは

ヒアルロン酸注入とは美容施術の一種で、肌のボリュームを補うために、ヒアルロン酸を皮膚に直接注入する施術法です。
ヒアルロン酸は、もともと人間の体内に存在する成分で、水分を保持し、肌のハリや弾力を維持する役割を果たしています。しかし、加齢と共に体内のヒアルロン酸は減少し、それに伴い肌の乾燥やハリの低下が目立つようになります。
ヒアルロン酸注入は、この減少したヒアルロン酸を補うことで、肌に潤いとボリュームを取り戻し、若々しい印象を目指します。
特に、ほうれい線を薄くしたりや唇をボリュームアップさせたり、涙袋を形成したり、様々な部位に応じた注入が可能とされています。

涙袋について

そもそも涙袋とは何でしょうか。涙袋がある方とない方ではどのような違いがあるのでしょうか。

涙袋とは何か

涙袋とは、目の下にあるぷっくりとした盛り上がりのことで、目元の印象を大きく左右します。
涙袋の特徴的な膨らみは、「眼輪筋」という筋肉の一部が盛り上がって形成されるものです。
眼輪筋は、目を閉じる際に収縮する筋肉です。
眼輪筋が発達している方は、笑った時などに目の下が盛り上がり、涙袋が形成されます。
逆に、眼輪筋があまり発達していない方は、涙袋が目立たないか、全くない場合もあります。

涙袋の存在は、個人差が大きく、左右差があることも珍しくありません。
また、加齢や生活習慣によって、涙袋の形や大きさが変化することもあります。

涙袋が目立たなくなる原因としては、目の下の脂肪の増加や皮膚のハリの低下が挙げられます。
これらの変化により、涙袋がクマに埋もれてしまい、目元の印象が変わってしまうことがあります。

涙袋の形成や維持には、日々のケアも重要です。
紫外線対策や保湿、適切な睡眠と栄養摂取は、目元の健康を保ち、涙袋を美しく保つために役立ちます。
また、メイクアップによって涙袋を強調する方法もあり、アイシャドウやハイライトを使用して涙袋の演出が期待できます。

涙袋がある方とない方の違い

涙袋がある方とない方の違いは、目元の印象に大きな影響を与える点です。
涙袋がある方は、目の下にふっくらとした膨らみがあり、目を大きく見せ、顔に優しさや可愛らしい印象を与えるといわれています。
一方で、涙袋がない方は、目元がすっきりとしており、クールでシャープな印象があるようです。

加齢によって涙袋が目立たなくなることもあります。
年齢と共に筋肉や皮膚のハリが失われると、涙袋は目立たなくなり、目元の印象が変わることがあります。
若い頃ははっきりとしていた涙袋も、年を取ると目立たなくなるのはそのためです。

ヒアルロン酸注入で涙袋を作る方法

涙袋へのヒアルロン酸注入の施術は、どのような方法で行われるのでしょうか。
ヒアルロン酸注入に用いる道具についても解説します。

涙袋にヒアルロン酸を注入する方法

涙袋にヒアルロン酸を注入する施術の流れは以下の通りです。

1. カウンセリング：医師とのカウンセリングを通じて、涙袋の形や大きさ、望む結果について話し合います。個々の顔のバランスや特徴に合わせた計画を立てます。
2. 麻酔：施術部位には局所麻酔を行い、痛みを軽減します。麻酔クリームを塗布することが一般的です。
3. 注入：細い針を使用して、涙袋の形成したい部分にヒアルロン酸を注入します。注入量は、片側につき約0.3〜0.5ccが目安です。注入する箇所は、片側につき約3〜4ヶ所となっており、左右のバランスを見ながら丁寧に行います。
4. 仕上げ：注入後は、軽くマッサージをしてヒアルロン酸を均等に広げ、自然な形に整えます。
5. アフターケア：施術後は、腫れや内出血を最小限に抑えるために、冷却を行うことがあります。また、数日間は激しい運動やマッサージ、サウナなどは避けるよう指導されることが多いようです。

涙袋形成に使われるマイクロカニューレ

涙袋形成において、マイクロカニューレは重要な役割を果たす道具の一つです。
マイクロカニューレとは、先端が丸く、柔らかい特殊な管（カニューレ）で、ヒアルロン酸などの薬剤を注入する際に使用されます。
マイクロカニューレは内出血のリスクを減少させるといわれています。

マイクロカニューレの特徴は以下の通りです。

• 先端が丸い：マイクロカニューレの先端は尖っておらず、丸い形状をしています。これにより、皮膚を切ることなく、滑らかに皮下組織を通過でき、血管や神経を傷つけるリスクを低減します。
• 柔軟性がある：マイクロカニューレは柔らかい素材で作られており、曲がりやすい特性があります。これにより、注入時に皮下組織に沿って動かしやすく、均一な涙袋を形成することが可能です。
• 痛みが少ない：マイクロカニューレは極細であり、通常の針よりも痛みを感じにくいとされています。また、注入穴が横に開いているため、薬剤が皮下に広がりやすく、痛みを感じることなく施術を受けられるとされています。
• 内出血が少ない：通常の針を使用した場合、内出血が起こりやすいですが、マイクロカニューレを使用することで、そのリスクの低減が期待できます。

涙袋に注入するヒアルロン酸の量

涙袋に注入するヒアルロン酸の量は、目的や個人の顔の特徴によって異なりますが、一般的な目安としては、片目に約0.1ccから0.5ccの範囲で調整されます。この量は、涙袋の自然な膨らみを作り出し、目元の印象を豊かにするのに十分な量とされています。
注入量が多すぎると、不自然な見た目になるリスクがあるため、施術の前によく確認しておきましょう。

ヒアルロン酸で涙袋を作るメリット

ヒアルロン酸注入による涙袋形成にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

目元が華やかに見える

ヒアルロン酸で涙袋を作ることは、目元をより魅力的に見せるでしょう。涙袋がぷっくりしていると、目がパッチリと大きく見えます。これは、涙袋の部分まで目と認識される錯覚によるものです。
ヒアルロン酸で形成された涙袋は、自然な膨らみを与えることで、より若々しく、フレッシュな印象が期待できます。
ヒアルロン酸は体内で自然に吸収されるため、不自然な膨らみになりにくく、自然な仕上がりが期待できます。
また、目が大きく見えることで、顔の目より下の部分が相対的に小さく見え、顔のバランスが良く見える可能性があります。
毎日のメイクで涙袋を作る手間が省け、忙しい朝でも時短で済むようになるかもしれません。

施術時間・ダウンタイムが短い

ヒアルロン酸で涙袋を作るメリットの一つとして、施術時間が短く、ダウンタイムが少ない点が挙げられます。
涙袋形成は、メスを使わない注射による施術であり、通常は約10〜30分で完了します。
施術後のダウンタイムも短く、多くの場合、腫れや赤みなどの症状は数日ほどでおさまる場合があります。
日常生活に戻るまでの時間が短いため、忙しい現代人にとっても受けやすい施術といえます。

修正できる

ヒアルロン酸で涙袋を作るメリットの一つは、施術後の修正が可能であることです。
ヒアルロン酸は体内で自然に分解される物質であり、仮に施術結果に満足できなかった場合でも、時間が経過すると元の状態に戻ることがほとんどです。
また、ヒアルロン酸を分解する酵素であるヒアルロニダーゼを使用することで、注入したヒアルロン酸を速やかに溶解し、涙袋の形状を調整できます。

涙袋形成の修正プロセスは以下の通りです。

1. 評価：施術後、医師が涙袋の形状や大きさを評価し、患者さんの希望に合っているかを確認します。
2. 修正の決定：もし患者さんが仕上がりに満足できない場合、医師と相談の上で修正の方針を決定します。
3. ヒアルロニダーゼの使用：修正が必要な場合、ヒアルロニダーゼを注入してヒアルロン酸を分解し、涙袋の形状を調整します。
4. 再注入：必要に応じて、新たにヒアルロン酸を注入し、理想的な涙袋を形成します。
5. 経過観察：修正後、一定期間経過観察を行い、望ましい結果が得られているかを確認します。

ヒアルロン酸で涙袋を作るデメリット

ヒアルロン酸による涙袋形成にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。

効果は永久ではない

ヒアルロン酸を用いた涙袋形成は、目元を華やかに見せる美容施術ですが、注入したヒアルロン酸は永久に残るわけではないというデメリットがあります。
ヒアルロン酸は体内で自然に分解される物質であり、その持続期間は個人差がありますが、一般的には半年～1年程度とされています。そのため、涙袋を維持するためには定期的な再注入が必要になります。

また、ヒアルロン酸注射は繰り返し施術を行う必要があるため、長期的に見るとコストがかかることがあります。
そして、ヒアルロン酸が吸収される過程で、皮膚がたるむ可能性があります。これは、特に短期間に何度も施術を繰り返した場合に起こりやすいです。

内出血やアレルギーが生じる可能性

ヒアルロン酸を用いた涙袋形成は、目元の美しさを引き出す人気の美容施術ですが、内出血やアレルギー反応などのリスクが伴うことも理解しておく必要があります。

ヒアルロン酸は体内にもともと存在する成分で、施術によっては副作用が生じる可能性があります。
なかには、ヒアルロン酸に対してアレルギー反応を示す方もいます。
アレルギー反応が起きた場合、赤み、かゆみ、腫れなどの症状が現れることがあります。

また、稀ではありますが、ヒアルロン酸が血管に誤って注入されることで、血管閉塞を引き起こし、皮膚の壊死や失明などの重篤な合併症が報告されています。

これらのリスクを最小限に抑えるためには、施術を行う医師の技術や経験、使用するヒアルロン酸の質、クリニックの設備などが重要です。
施術前のカウンセリングで、これらのリスクについて十分に説明を受け、理解した上で施術を受けることが大切です。
また、施術後のアフターケアについても、医師の指示に従いましょう。

ヒアルロン酸注入による涙袋形成の費用

ヒアルロン酸注入による涙袋形成にかかる費用は、クリニックや使用するヒアルロン酸の種類、注入量によって異なりますが、2万～10万円程度が相場のようです。
ヒアルロン酸注入による涙袋形成の費用に影響する要因は以下の通りです。

• ヒアルロン酸の種類：使用されるヒアルロン酸にはさまざまな種類があり、粒子の大きさや持続性によって価格が変わります。粒子が小さいものは自然な仕上がりになりやすく、大きいものは持続性が高いですが、それぞれ価格が異なります。
• 注入量：涙袋の大きさや形状によって必要なヒアルロン酸の量が変わり、それに応じて費用も変動します。
• クリニックの立地や設備：都心部のクリニックや高度な設備を持つクリニックでは、価格が高くなる傾向にあります。
• 医師の技術や経験：経験豊富な医師による施術は、技術料として高額になることがあります。
• アフターケアの有無：施術後のフォローアップやリタッチが含まれるかどうかも、費用に影響します。

涙袋形成の費用を抑える方法として、クリニックが提供するモニター制度などを利用することがあります。
これらの制度を利用することで、通常よりも割安で施術を受けられる場合があります。
しかし安さだけでクリニックを選ぶと、施術の質に影響が出る可能性があるため、費用だけでなく医師の技術なども考慮することが重要です。

まとめ

ここまでヒアルロン酸注入による涙袋形成についてお伝えしてきました。
ヒアルロン酸注入による涙袋形成の要点をまとめると以下のとおりです。

• 涙袋がある方は、目の下にふっくらとした膨らみがあり、優しさや可愛らしい印象を与える一方で、涙袋がない方は、クールでシャープな印象を与えるといわれる
• ヒアルロン酸注入による涙袋形成ではマイクロカニューレを用いて、カウンセリング、局所麻酔、ヒアルロン酸の注入、仕上げ、アフターケアの順に行われる
• ヒアルロン酸注入による涙袋形成では、目元が華やかに見える、施術時間やダウンタイムが短い、修正できるといったメリットがある一方、ヒアルロン酸が永久に残るわけではない、内出血やアレルギーが起こる可能性などのデメリットがある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。