近年涙袋を大きくしたい人が増え、中でもヒアルロン酸注入は大変注目を集めている施術です。生まれつき誰にでもある涙袋は、その大きさにより見た目の印象が大きく異なります。
涙袋がある人はなぜ魅力的に見えるのでしょうか。メイクで涙袋を大きく見せる方法も注目を集めており、可愛らしく見せたい方や小顔になりたい方も注目しています。
ヒアルロン酸注入をするメリット・デメリットに加え、失敗例についても解説していきますので涙袋が気になっている方は必見の内容になります。ぜひ、参考にしてみてください。
ヒアルロン酸注入による涙袋形成はどのような施術?
ヒアルロン酸を下瞼に注入することで、涙袋を形成して目元の印象を変える施術です。
メスを使用せずに短時間で完了するのが特徴で、目を大きく見せる効果があり目元がふっくらし潤いがあり、可愛らしく優しい雰囲気になります。
ご自身に合わせたヒアルロン酸の種類と量を、担当の医師と相談すると良いでしょう。診断から施術までの流れとして、涙袋をどのようなデザインにしたいかカウンセリングします。
注入範囲が決まったら、下まつげのラインから約5〜8mm幅に片側3~4箇所針を刺し、ヒアルロン酸を注入します。
注入量の目安は両目で0.3〜0.5ccです。近年は、極細の注射針や麻酔入りのヒアルロン酸を扱っているクリニックもありますので、痛みが心配な方は相談してみましょう。
ヒアルロン酸注入による涙袋形成の効果
涙袋形成をすることでどのようなメリットがあるのでしょうか。見た目の変化とともに、自分に自信がつき毎日が楽しく感じられるかもしれません。
今まで目を大きく見せるメイクに時間をかけていたり、小顔に見せたい方にとっても嬉しい効果を感じられる施術になります。涙袋形成がもたらす効果について解説していきます。
目を大きく見せられる
涙袋がないお顔の場合、全体的にあっさりとしたシンプルな印象に見えやすい傾向があります。
涙袋の膨らみがあるお顔の場合、通常の目のラインよりも下のラインまで目の存在感が広がるため目が大きく見えるのです。
瞼を開いたときに目の縦幅が大きく見えて、目の下のラインまでが目の大きさとして認識されやすいことも理由の一つになります。
一重より二重の幅が大きい方が、目が大きく見えるのと同じです。
若々しく見える
目元は乾燥しやすく、年齢とともに小じわができやすいパーツでもあります。
ヒアルロン酸注入により涙袋をふっくらさせることで、目の下の小じわを目立ちにくくする効果があります。
涙袋を支える筋肉は加齢とともに衰えていくため、涙袋は徐々に目立ちにくくなっていくものです。
上瞼の皮膚・筋肉も同様に老化するため、たるんで目が開きにくくなり目が小さく見えてしまいがちです。
この際、涙袋がふっくらしていると目の割合が大きく感じられ、より若々しい印象に導きます。
小顔効果がある
アジア人の顔の骨格の特徴として、欧米人に比べて目と眉の間が平坦な傾向にあり、平面的に見えるお顔の中で涙袋が存在するとその部分が目立ち立体感が生まれます。
この立体感によるデカ目効果により、小顔効果が期待できるのです。
メイクが楽になる
涙袋を作りたい女性のニーズが高まっており、涙袋を書く専用のコスメもあります。
普段のメイクでも簡単に涙袋を目立たせることが可能で、膨張色であるベージュや白・ピンク系のアイシャドウを涙袋にのせてふっくらと立体感を出す方法です。
毎朝忙しい中でのメイクになると、簡単とはいえどうしても手間に感じるものです。
ヒアルロン酸を注入すると約半年~1年は効果が持続しますので、メイクにかける時間や費用を抑えられ、すっぴんでも涙袋がある状態でストレスフリーに感じられることでしょう。
ヒアルロン酸注入による涙袋形成のメリット
涙袋形成の施術にはヒアルロン酸注入・脂肪注入・自家組織移植といった方法があります。いずれも目元をふっくらさせ、優しく可愛い・若々しい印象に見せたい方に適した施術です。
中でもヒアルロン酸注入は手軽に受けられ、費用がリーズナブルであることから注目の施術になっています。
ヒアルロン酸注入による涙袋形成の具体的なメリットをご紹介していきます。
施術時間が短い
施術時間はわずか5〜10分ほどで完了します。そのため普段忙しい方・休みが取れない方にも手軽に受けて頂けます。
半年~1年が持続期間の目安といわれているヒアルロン酸注入ですが、短時間で完了する施術のため定期的な受診でも負担になりにくいです。
即効性がある
注入後、すぐに効果を実感できるのも嬉しいポイントです。ヒアルロン酸を注入すると、下瞼の皮下組織に混ざり合い、目元にボリュームが現れます。
ヒアルロン酸には水分・コラーゲン繊維の保持・柔軟性と湿潤性をキープする効果がありますので、肌の弾力とハリを感じられるでしょう。
また、目元はほかの部位と比べてヒアルロン酸が吸収されにくいため半年~1年持続する傾向があります。
イメージと違った場合元に戻せる
凹凸や注入過多といった症状やイメージと異なり気に入らない場合は、ヒアルロン酸溶解注射でヒアルロン酸を溶かして元に戻す方法があります。
使用されるのはヒアルロニダーゼという薬剤で、既に注入した部位に注射して分解します。
ヒアルロン酸を注入してから長期間経過している場合や、ヒアルロン酸の種類によっては回数をかける必要がありますが、通常は1回で分解される薬剤です。
イメージしていた仕上がりと異なる際に、手軽に元に戻せる点はメリットですが稀にヒアルロニダーゼのアレルギー反応が出る方もいらっしゃいますので、注意が必要です。
そのためヒアルロニダーゼを使用する際には、あらかじめパッチテストというアレルギーがあるかを調べる検査をしたうえで行った方が良いでしょう。
また薬剤を注入した分、腫れの症状が現れたり稀に内出血が起きたりすることがありますので、副作用が伴う点も留意しておきましょう。
ヒアルロン酸注入による涙袋形成のデメリット
ヒアルロン酸注入は効果が実感できる施術ですが、持続期間・副作用のデメリットも把握しておく必要があります。
保険適用外の施術になり、クリニックにより価格設定も異なるため費用面も事前に調べておきましょう。
効果が永久に続くわけではない
個人差はありますが、ヒアルロン酸注入の持続期間は半年~1年程度です。注入直後は多少膨らみや違和感を覚えるかもしれませんが、約1週間でなじんで落ち着いていきます。
時間の経過とともに徐々に体内に吸収されていきますので、ヒアルロン酸が体内に残らないことは逆にいえばメリットと考えられます。
初めてヒアルロン酸注入をする方にとっては、試しに行いやすい施術ともいえるでしょう。
また、仕上がりに満足しなかった場合でも修正ができたり調整しながら行えたりと、永久的な効果でないことがかえってメリットになる場合もあります。
繰り返し施術することで、ずっと綺麗な状態を維持し続けられるようになります。
内出血や腫れが起こることがある
個人差はありますが、注入部位に稀に以下のような症状が起きる場合があります。
- 内出血
- 腫れ
- しこり
- 変色
- 痛み
- 赤み
- かゆみ
これらの症状が現れた場合は約1~2週間で落ち着くことが多いです。万が一、ヒアルロン酸でアレルギー反応が出た場合は、注入したヒアルロン酸をヒアルロニダーゼで溶かして落ち着かせます。
ほかの施術よりダウンタイムが少ないとされているヒアルロン酸注入ですが、目元は血流が多い部分ですので内出血の可能性もゼロではありません。
また、施術後24時間は次のことに気を付けましょう。
- アルコール摂取、激しい運動を控える
- サウナ、入浴を長時間しない
- 日光を長時間浴びない
施術後1週間は目元・額のマッサージや刺激を与えないように気を付けましょう。ヒアルロン酸注入の注射は針を刺す際にちくっとした痛みがあります。
痛みに不安がある方は、麻酔の使用など担当医師と相談していきましょう。
保険が適用されない
ヒアルロン酸注入は自由診療となります。老化や、患者さん個人の希望する外見にするための施術・治療は、基本的に自費診療になるため保険が適用されません。
保険が適用されるのは、生まれつき持病がある・怪我・やけどなど治療が必要であると認められた場合です。そのため、美容外科はほとんどのケースで保険適用はありません。
ヒアルロン酸注入による涙袋形成の失敗例
涙袋がボコボコになった・涙袋がパンパンになったといった失敗例も少なからずあるようです。失敗しないためのクリニック選びは大変重要です。
以下の項目をチェックして頂き、これから施術を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
- 涙袋のヒアルロン酸注入の症例数が多い医師に施術をお願いする
- 診察でメリット・デメリット、質問に対してきちんと回答してくれるか
- 注入量の選択が可能か
- アフターフォローが充実
美容クリニックが増え、その分選択肢が多くどこに行けば良いのか迷う方も多いです。クリニックによっては得意な施術が異なるため、治療実績が豊富な医師が在籍するクリニックを選ぶと安心です。
ここでは、実際に起きてしまった失敗例を紹介していきます。
左右非対称になってしまった
左右のバランスはとても大事です。左右でヒアルロン酸の注入量が異なると、当然差が出てしまいます。
体内で吸収する成分ですので左右でヒアルロン酸の吸収量が異なる場合も、左右非対称になる原因と考えられ、その場合は追加でヒアルロン酸を注入し均等になるよう整えることも可能です。
もともと目は左右で多少大きさが異なるため、左右差を確認しながら施術を行います。左右差をあまり確認せずに同じ量を注入し、大きさが異なってしまう場合があるのです。
実績のある美容外科で施術を受けることが大切です。
涙袋が大きすぎて不自然になってしまった
ヒアルロン酸の注入量が多すぎる場合に起きる失敗例です。あまりに涙袋が大きいと不自然な見た目になります。
芸能人やインフルエンサーの影響を受けて、涙袋を同じように大きくしようと大量に注入を希望する方も以前より増えているようです。
顔立ちは人それぞれ異なるため、自分に合った涙袋の大きさにすることが大切で、大きすぎると逆に老けて見られやすくなります。
目の下のしわが目立つようになってしまった
涙袋や目尻にヒアルロン酸を必要以上に注入し続けることで、注入部位が膨らみ皮膚が伸びてたるみやすくなるケースが考えられます。
加齢とともに皮膚の弾力が失われていきますので、ヒアルロン酸の注入量には注意が必要です。
目の下にたるみがある状態でヒアルロン酸を注入した場合、たるみとの境目が区別しにくく注入した部分もたるんで見えてしまうことがあります。
それによりたるみやしわが目立つようになる可能性が考えられます。この場合は先に目の下のたるみを別の施術で解消したうえで、涙袋の形成をすると良いでしょう。
ヒアルロン酸注入による涙袋形成の費用相場
いざ、ヒアルロン酸注入をしようと決意したものの費用がクリニックによりバラバラで、どこにするべきか迷う方も多いでしょう。
ここで紹介するのはあくまで目安になりますが、参考にして頂けましたら幸いです。
クリニックにより涙袋形成の施術費用に差はありますが、一般的な費用の相場は約30,000~100,000円(税込)ほどとなっているようです。
初診料・再診料が必要になることもあり、注入量0.1ccで9,000円〜(税込)など、2回目以降や追加で注入する量により設定されている場合があります。
使用するヒアルロン酸の種類もいくつかあり、韓国製・日本製で厚生労働省の認可がおりているものなど、その種類により価格が多少異なります。
痛み・内出血を軽減するオプションが約3,000円(税込)前後となっているようです。修正が必要な場合も費用がかかりますので、万が一のことも考えて確認しておくと安心です。
事前カウンセリングは無料でできるクリニックもありますので、まずはカウンセリングで詳細や具体的費用を確認してみることをおすすめします。
半永久的な効果といわれている脂肪注入などの外科的形成の費用相場は約300,000円(税込)前後ですので、ヒアルロン酸注入は手軽にトライしやすい施術法といえるでしょう。
そのため、涙袋形成を希望する方の8割はヒアルロン酸注入で、2割が外科的形成を選んでいる傾向があります。
キャンペーンなどで破格の値段設定に魅力を感じる時も、まずは症例数がきちんとあるか確認してみてください。
どれほど安価でも修正が必要になってしまっては、余計な出費となります。納得のいくクリニックを見つけましょう。
まとめ
ヒアルロン酸注入による涙袋形成について解説しました。
ほかの施術に比べ副作用が少ないとされていて、プチ整形が初めての方にも注目されておりリピートされやすい施術の一つです。
以前よりリーズナブルになってきたことや、アイドル・モデルに憧れて施術を決意する方も少なくありません。若々しく見えたりメイクが楽になったりと、メリットが多い印象です。
美しくなりたいという願望を手軽に叶えられる一方、デメリットも存在します。それぞれを理解したうえで、ご自身が信頼できるクリニックと巡り合えましたら幸いです。
参考文献