日々の生活の中で、自身の小陰唇の大きさや色合いで悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
小陰唇が肥大していると痛みを感じたり、アカが溜まって臭いに悩まされたりすることもあります。
デリケートな部分だからこそ人と比べることも、そして相談することも難しいかもしれません。
そのような悩みから解放される方法の1つとして、「小陰唇縮小術」があります。
小陰唇縮小術とは、その名の通り小陰唇を小さくする手術です。
これにより、痛みの改善・色合いが薄まる効果が期待できるのです。
今回は小陰唇の肥大化の原因と共に、小陰唇縮小術のメリットとデメリット・ダウンタイムや費用についても解説していきます。
小陰唇縮小術とは
- 小陰唇とはどの部分ですか?
- 女性器には「大陰唇」という陰部の外側で膨らむ部分があり、その内側にあるヒダ状の部分が「小陰唇」となります。大きさや形が人によって異なる部分でもあり、基準を定義するのも難しいでしょう。
ただし大陰唇から大幅にはみ出し、下着などにこすれて痛みを感じるようであれば、平均よりもかなり大きいと考えられるかもしれません。小陰唇は尿道・膣を保護する非常に大切な器官でもあるので、痛みをなるべく感じないような環境であることが望ましいともいえます。
- 小陰唇が大きくなる原因は何ですか?
- 小陰唇が肥大化する原因として、以下のようなことが考えられます。
- 先天的な要因
- 女性ホルモンの分泌
- 妊娠・出産
加えて、加齢や過度な減量などで大陰唇が小陰唇よりも小さくなるケースもあります。生活習慣に左右される場合もあるということなので、日頃からの体のケアも小陰唇肥大化防止に役立つでしょう。
- 小陰唇縮小術の効果を教えてください。
- 大きくなった小陰唇を放置すると痛みを感じるようになるので、ヒダを部分的に切除することで快適な日々を送れるようになります。小陰唇の形や黒ずみで悩む人も多いかと思いますが、余分なヒダを切除することでそういったコンプレックスを解消できるでしょう。
余分なヒダに汚れやアカが溜まるので、悪臭の改善も期待できます。また、尿が小陰唇に干渉することもなくなり、快適な排尿を行うことができます。もし小陰唇の片側の形だけ気になるようでしたら、できる限り左右対称に整えることも可能です。
小陰唇縮小術がおすすめな人やメリット・デメリット
- 小陰唇縮小術がおすすめなのはどのような人ですか?
- さまざまなケースが考えられますが、以下を参考にしてセルフチェックをしてみてください。
- 歩行時や自転車に乗っている時に、女性器の辺りが下着に擦れて痛みを感じる
- 小陰唇が大陰唇より大きい
- 小陰唇に黒ずみが確認できる
- 女性器の辺りからイヤな臭いがする
- 小陰唇について周囲の人から指摘された
- 排尿時に尿が小陰唇に干渉する
- 全体的な小陰唇の形や、左右のバランスが気になる
あくまでも一例に過ぎませんが、小陰唇についてお悩みを抱えている人のケースを挙げてみました。もし思い当たる項目が多いようであれば、小陰唇縮小術を検討してみてもいいでしょう。
- メリットを教えてください。
- 小陰唇縮小術のメリットとしては、上記したような小陰唇に関するさまざまなトラブルの解消が挙げられます。特に肥大化した小陰唇は痛み・悪臭を伴うので、それが解消されれば日常の中でストレスを感じることもなくなるでしょう。もし形が気になるような人であれば、コンプレックスの改善も期待できます。
また、小陰唇は人体の中でも血流が良い器官です。血流が良ければ回復も早くなるので、3ヶ月ほどで傷跡も目立たなくなるのもメリットだと思われます。
- デメリットがあれば教えてください。
- 小陰唇縮小術のデメリットとしては、美容要素が含まれる自由診療なので、費用が高額になる可能性がある点が挙げられます。各クリニックが自由に費用を定めるので安価で済む場合もありますが、そうだとしても保険適用外となるので、全ての費用は患者さん本人の負担となります。
費用面だけをみるのではなく、医師の技術・設備が整っているケースもあり、全てを踏まえて自身で判断する必要があるでしょう。さらに手術箇所の皮膚が剥がれないようにタイオーバーを施すので、数日間は違和感が生じるかもしれません。
小陰唇縮小術の流れやダウンタイム
- 小陰唇縮小術を受けるには何科を受診すればよいですか?
- 小陰唇縮小術は美容外科で行うことがほとんどですが、一部の産婦人科が行っているケースもあります。ただし、美容外科のように産婦人科でも保険適用外の自費扱いとなるので、費用面では慎重に検討する必要があります。
どちらが良いというわけではありませんが、手術経験で考えれば、ノウハウ・経験・設備は美容外科の方が完備されているかもしれません。美容外科には産婦人科の経験がある医師も多いので、安心して受診できるでしょう。
- 小陰唇縮小術の流れを教えてください。
- まずはカウンセリングを行い、患者さんの小陰唇についての悩みを把握してから手術方針や切除箇所などを決めていきます。当日は浸潤麻酔と局所麻酔を用いた上で施術を行い、その日に帰宅できるケースがほとんどです。
アフターケアについては、翌日・1週間後・2週間後に再来院し、術後の経過を確認します。腫れ・内出血が治まるのが約2週間後なので、3回目の再来院のタイミングで抜糸を行うといった流れです。基本的に、スポーツジムなどでの運動は10日間ほど控えるとよいでしょう。
- 手術時間はどのくらいかかりますか?
- おおよそ60〜90分で手術は終わります。カウンセリング時に確認した患者さんの要望を踏まえつつ、小陰唇の余分な箇所を切除します。必要であれば小陰唇の左右のバランスも整え、黒ずみがある部分も切除し最後に縫合をして終了です。
- ダウンタイムに出る症状について教えてください。。
- 小陰唇縮小術のダウンタイムは1週間ほどですので、その間は主に腫れ・出血・内出血・痛みを伴う可能性があるでしょう。それらの影響については事前に患者さんに説明し、出血は生理用ナプキンなどを使用していただきます。
術後は麻酔が切れるので痛みが生じるものの、長くても3日で徐々に引いていきます。腫れなどは1週間で治まっていきますが、完全に腫れが引くまでには最長で6ヶ月ほどかかるでしょう。傷跡に関しては、小陰唇辺りの血流の良さもあり、3ヶ月も経てばほとんど目立たなくなります。
小陰唇縮小術の注意点や費用
- 術後の注意点を教えてください。
- 術後は出血の可能性があります。特に皮下・臓器からの出血がある場合は、血液が血腫となる可能性もあるでしょう。さらに皮下で内出血を起こしますが、これはすぐに体内に吸収されます。
また肌質によっては傷跡が目立つケースもあり、遺伝的な要因で膨らみ・硬さを伴う「ケロイド」という傷跡が残る場合もあります。加えて、患者さんの予定されていた形態と完全には一致しない場合も想定されるでしょう。
- 小陰唇縮小術は自由診療ですか?
- 美容要素が含まれる小陰唇縮小術は自由診療扱いとなるので、クリニックによって費用が異なります。さらに保険適用外となるので、費用は全て実費となります。相場としては片側15〜20万円(税込)・両側25〜35万円(税込)となるようです。
しかしこれは一例に過ぎないので、さらに費用面を抑えられる場合もあれば、逆に高額となる場合もあるでしょう。カウンセリング内容や立地なども含めて、納得の料金範囲内で理想の姿になれるクリニックを見極めることが肝心です。
- 小陰唇縮小術は性交渉や出産に影響が出ますか?
- 小陰唇縮小術は美容整形なので、パートナーには内緒にしたくなるかもしれません。性交渉自体は施術から2週間ほど経てば可能となりますが、1ヶ月ほどは施術箇所に腫れが残るでしょう。
小陰唇の形自体も変わるので、パートナーがその変化に気付くかもしれません。それを見越して、施術前にパートナーと話し合うことを推奨します。また、小陰唇縮小術は女性器の一部を切除する施術ですが、膣内部には影響を与えません。傷が治った後であれば、問題なく出産可能です。
編集部まとめ
小陰唇縮小術をすることで、ストレスやコンプレックスから解放される可能性は非常に高いでしょう。
とはいえ、費用・ダウンタイム・注意点などのデメリットともしっかり向き合っていかなければいけません。
まずは自分と合うクリニックを探し、医師とカウンセリングを重ね、あくまでも自らの意志で決断していきましょう。
そうすればきっと、なりたかった「本当のあなた」になっていけるでしょう。
参考文献