新着記事

注目のトピック

婦人科形成

デリケートゾーンの黒ずみの原因は?セルフケア・治療方法について解説

デリケートゾーンの黒ずみの原因は?セルフケア・治療方法について解説

デリケートゾーンの黒ずみは、多くの女性にとって大きな悩みの種になっているのではないでしょうか。特に女性ホルモンが変化しやすい思春期には、誰にでも話せるような場所でもないため、ストレスの原因になることもあります。

また、体の変化にともなってセルフケアに熱を入れている人もいるでしょう。そこで本記事ではデリケートゾーンの黒ずみの原因・セルフケア・治療方法について解説します。

セルフケアで行き詰っている人やどのようにケアしていいのか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。

デリケートゾーンの黒ずみの原因やセルフケア

デリケートゾーンの黒ずみの原因やセルフケア

デリケートゾーンの黒ずみの原因を教えてください。
まずはデリケートゾーンの黒ずみはどのようにして起こるのか原因からみていきましょう。
デリケートゾーンの黒ずみの原因は、メラニン色素が過剰に分泌されて起こる色素沈着です。メラニン色素が過剰に分泌されるのは、日常生活での摩擦による炎症性色素沈着と、女性ホルモンによってメラノサイトという色素細胞も刺激されることが挙げられます。
日常生活の摩擦は例えば、下着や生理用品の擦れ・自己処理によるダメージです。
皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3層あり、表面の層である表皮はケラチノサイト(表皮細胞)とメラノサイト(色素細胞)でできています。摩擦によって刺激されるとメラノサイトはメラニン色素を作り出します。袋状になっているメラノソームにメラニン色素が詰められてケラチノサイトへ送り出されるのです。
表皮は毎日細胞分裂を行い、新しい皮膚が上へ上へと押し上げられていきます。そのため、メラノソームを受け渡されたケラチノサイトが皮膚の表面へ押し上げられると黒ずんで見えるのです。皮膚は新陳代謝(ターンオーバー)によって垢となり最後には剥がれるため、黒ずんで見えても時間がたてば元の肌の色に戻る傾向にあります。
しかし、新陳代謝が乱れて肌のサイクルが遅れると、メラニン色素が排出されなくなり停滞してしまいます。新陳代謝が乱れる原因は以下のとおりです。
  • ストレス
  • 遺伝性
  • 加齢
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 妊娠・出産による女性ホルモンの増加
  • 繰り返される摩擦のダメージ

上記の内容により新陳代謝のサイクルが乱れれば、色素沈着する可能性が高まります。特に女性ホルモンに影響を受けやすいメラニン色素は、妊娠・出産によってメラニン色素が過剰分泌されると黒ずみが起こりやすくなるでしょう。
メラニン色素の量・新陳代謝のサイクル・女性ホルモンの量には個人差があるように、黒ずみの濃さも異なります。黒ずみが気になる場合には、ストレス発散や摩擦のダメージを減らすなどセルフケアしやすいことから始めるとよいでしょう。

黒ずみのセルフケア方法を教えてください。
黒ずみのセルフケア方法は、日常生活における摩擦のダメージを少なくすることです。摩擦のダメージになる行動には、以下のようなものが挙げられます。
  • 下着による摩擦
  • 生理用品による摩擦
  • タオルによる摩擦
  • 乾燥による摩擦
  • トイレットペーパーによる摩擦
  • ムダ毛処理による摩擦

上記の内容をもう少し詳しく説明しましょう。
まず下着による摩擦の場合には、下着のサイズが関係します。サイズが合っていないと摩擦のダメージが大きくなってしまうため、ご自身に合った下着を選ぶことが大切です。
タオルや乾燥による摩擦は顔のスキンケアをイメージすると、わかりやすいのではないでしょうか。
顔をスキンケアするときには、ホイップ状の洗顔料で優しく洗い、そっと顔に触れる程度でタオルドライします。その後は乾燥を防ぐため、化粧水や美容液などで保湿する人が多いでしょう。デリケートゾーンでも同じことをすることで、摩擦のダメージを軽減できます。
普段の何気ない行動を見直すことが、デリケートゾーンの黒ずみ予防につながるので、ぜひ試してみてください。

市販品でもケアできますか?
結論からお伝えすると、市販品でもデリケートゾーンの黒ずみはケアできます。
デリケートゾーン専用のソープ・化粧品・クリーム・オイルがおすすめです。デリケートゾーン専用の商品には保湿作用や抗炎症作用などが配合されていて刺激が少なく、黒ずみの原因となる刺激からデリケートゾーンを守ります。匂いやかゆみを抑える効果もあるため、デリケートゾーンのさまざまな悩みを解消してくれるでしょう。
顔のスキンケアと同様に、擦らず優しくケアすることに留意してください。

デリケートゾーンの黒ずみの治療方法について

デリケートゾーンの黒ずみの治療方法について

クリニックでの治療がおすすめなのはどのような人ですか?
近年では、デリケートゾーンの黒ずみに特化した美容クリニックが増えてきています。美容クリニックでは短期間で黒ずみを解消できるため、すぐに効果を求めている人におすすめです。ほかにも妊娠・出産で黒ずみができてしまったり、黒ずみができやすい体質でセルフケアだけでは黒ずみを解消できなかったりする人も美容クリニックでの治療をおすすめします。遺伝性から黒ずみが目立ちやすいアジア系の人は、「目立ちやすい肌の色なんだ」と深く考えすぎず、美容クリニックでの治療を検討してみてはいかがでしょうか。
クリニックでの黒ずみの治療方法を教えてください。
美容クリニックで行う黒ずみの治療方法は、2つあります。レーザー治療医療用ピーリングです。
レーザー治療は黒ずみにレーザー光を照射して、皮膚の表面を薄く除去して少しずつ黒ずみを改善できます。多くの美容クリニックが、粘膜にも照射できるデリケートゾーン専用のレーザー機器を導入しています。レーザー治療は切開を伴わないため、施術中に痛みを感じにくいことが特徴です。
医療用ピーリングは酸性の薬剤を使用します。黒ずみの気になる部分に薬剤を塗ることで、化学的に古い角質を取り除いて皮膚の再生を促す施術です。レーザー治療と同様に、敏感な部分専用に作られた刺激の少ないピーリング剤を使用します。
ご自身に合った方法で、治療を受けられるようにカウンセリングを受けることをおすすめします。
手術をせずにデリケートゾーンの黒ずみを治療する方法はありますか?
デリケートゾーンの黒ずみの治療方法は、先述している通りです。
手術ではなく、レーザー治療とピーリング剤を使用して黒ずみを治療します。手術のように時間が必要だったり、痛みが強かったりする心配がありません。
デリケートゾーンの黒ずみ治療は、1ヶ所あたり約10分で完了します。ダウンタイムも少ないため、治療後に仕事や予定を入れることもできます。忙しい方でもすき間時間で気軽に受けられるため、始めやすい治療法といえるでしょう。
手術が必要となる黒ずみ治療は、小陰唇(ヒダ)に関係する場合です。特に小陰唇が肥大している場合は、黒ずみが目立って見える傾向にあります。適度な大きさに整える小陰唇縮小術で、根本的に見た目の黒ずみが改善できます。
小陰唇に問題がなければ、レーザー治療とピーリング治療で事足りるでしょう。
治療期間はどのくらいですか?
治療期間には個人差がありますが、確かな効果を実感するには3〜5回の治療を受ける必要があります。
レーザー治療の場合には、治療後1ヶ月は間隔を空けることが大切です。例えば、3回の治療を受けるのであれば約3ヶ月は治療期間になると考えておきましょう。
ただし、レーザー治療を受ける日と生理が重なれば治療を受けられなくなります。生理周期に重ならないよう注意しましょう。
デリケートゾーンの黒ずみ治療の費用相場を教えてください。
デリケートゾーンの黒ずみ治療方法は自由診療に該当します。そのため、クリニックによって治療費が異なることに留意してください。一般的な治療相場は、レーザー治療が1回につき約11,000円〜110,000円(税込)になります。5回セットであれば約110,000円〜420,000円(税込)です。医療用ピーリングは1回につき約15,000円(税込)、6回セットで約84,000円(税込)になります。小陰唇縮小術の場合は1回の治療費用が約61,400円(税込)です。金額で迷われるのであれば、カウンセリングを受けてみることをおすすめします。

デリケートゾーンの黒ずみの予防方法や注意点

デリケートゾーンの黒ずみの予防方法や注意点

デリケートゾーンの黒ずみを予防する方法を教えてください。
黒ずみを予防するためには、摩擦や乾燥を防ぐことが大切です。デリケートゾーンの皮膚は薄く刺激に弱いため、石鹸を泡立てて指で撫でるように優しく洗いましょう。
デリケートゾーン専用のソープを使用するのもおすすめです。顔のスキンケアのように化粧品・クリーム・オイルなどで保湿することを心がけてください。
カミソリでのムダ毛処理は摩擦だけでなく、肌を傷つけて炎症を起こす可能性があります。できるだけ避けるようにしましょう。
普段の生活における注意点を教えてください。
普段の生活における注意点は摩擦のダメージを減らすことです。また、新陳代謝のサイクルを崩さない生活習慣に留意してください。
  • 必要な栄養素を摂取すること
  • 十分な睡眠をとること
  • ストレスをためないこと

上記を意識した生活を行うことでデリケートゾーンの黒ずみを予防できます。ぜひ試してみてください。

編集部まとめ

編集部まとめ

デリケートゾーンの黒ずみの原因・セルフケア・治療方法について解説しました。何気なく黒ずみを引き起こす原因になっていたと感じる人も多いのではないでしょうか。

人間の皮膚は顔もデリケートゾーンも1つの皮膚でつながっています。顔のスキンケアと同様に、デリケートゾーンのケアに留意しましょう。

ご自身の予防方法や生活習慣の見直しでは黒ずみを解消することが難しい場合には、ぜひ美容クリニックの治療も検討してみてください。

参考文献

この記事の監修歯科医師
松澤 宗範医師(青山メディカルクリニック院長 慶応義塾大学病院形成外科)

松澤 宗範医師(青山メディカルクリニック院長 慶応義塾大学病院形成外科)

2014年3月 近畿大学医学部医学科卒業 2014年4月 慶應義塾大学病院初期臨床研修医 2016年4月 慶應義塾大学病院形成外科入局 2016年10月 佐野厚生総合病院形成外科 2017年4月 横浜市立市民病院形成外科 2018年4月 埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科 2018年10月 慶應義塾大学病院形成外科助教休職 2019年2月 銀座美容外科クリニック 分院長 2020年5月 青山メディカルクリニック 開業

記事をもっと見る
  • この記事の監修医師
  • 他の監修記事
松澤 宗範医師(青山メディカルクリニック院長 慶応義塾大学病院形成外科)

2014年3月 近畿大学医学部医学科卒業 2014年4月 慶應義塾大学病院初期臨床研修医 2016年4月 慶應義塾大学病院形成外科入局 2016年10月 佐野厚生総合病院形成外科 2017年4月 横浜市立市民病院形成外科 2018年4月 埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科 2018年10月 慶應義塾大学病院形成外科助教休職 2019年2月 銀座美容外科クリニック 分院長 2020年5月 青山メディカルクリニック 開業

  1. 目元の整形にはどのような方法がある?なりたい目元ごとに手術方法をまとめました

  2. 不感症を改善するためには?不感症の原因から治療法までを紹介

  3. 目袋をなくす手術はどのようなものがある?美容治療の種類やダウンタイムについて解説

RELATED

PAGE TOP

電話コンシェルジュ専用番号

電話コンシェルジュで地域の名医を紹介します。

受付時間 平日:9時~18時
お電話でご案内できます!
0120-022-340