「つり目できつく見られる」「優しい癒し系の目元になりたい」「大きくて可愛い目になりたい」など、目元に悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。
たれ目整形は憧れのたれ目が手に入ると注目を集めている施術ですが、なかでも切らないたれ目整形は気軽に受けられるので切開に抵抗がある人におすすめです。
本記事では切らないたれ目整形・グラマラスライン形成の施術内容や値段相場について解説しますので、たれ目整形に興味がある人はぜひご覧ください。
たれ目整形の種類について
たれ目は目尻側がたれていて、優しく可愛らしい印象が特徴です。たれ目整形は下まぶたのラインを下げることでたれ目を形成する施術のことで、以下の3種類があります。
- 切開法
- 糸を用いた施術
- ボトックス注射を用いた施術
施術の種類によって仕上がり・メリット・デメリットが異なるため、目元の状態や理想の目元に合わせた方法を選ぶことが大切です。
まずは、たれ目整形の種類について解説します。
切開法
切開法は、手術で皮膚を切開し余分な皮膚・筋肉を取り除いて理想のたれ目を作る施術です。
二重手術で使用する形成術として知られていますが、たれ目形成にも適しています。
切開法によるたれ目整形には結膜切開法と皮膚切開法があり、目元の状態や仕上がりに合わせて選ぶことが可能です。
結膜切開法では下まぶたの裏側、皮膚切開法では下まぶたの皮膚を切開し、筋肉を切り取って縫合します。
下まぶたの中央から外側にかけ、下に向かって弧を描くようなカーブが形成されることでたれ目のような印象にすることが可能です。
後戻りしにくく効果が長持ちするのがメリットで、つり目の程度が強い人や後戻りしやすい人・半永久的に持続させたい人に適しています。
糸を用いた施術
埋没法と呼ばれる形成術で、皮膚に医療用の糸を埋め込んでたれ目ラインを作ります。
下まぶたの裏側から糸で数ヶ所留めるだけで、手術時間が短いのがメリットです。またメスによる切開をしないため腫れが少なく、1週間程度で改善します。
切開法よりも仕上がりが自然ですが、固定力は切開法よりも弱いのがデメリットです。
皮膚が厚かったり脂肪が多かったりする人は効果の持続期間が短く、後戻りしやすいでしょう。
埋没法はメスで切らないため手軽に受けることができ、表に目立つ傷もできないので「切らずにたれ目になりたい」「ダウンタイムが取れない」という人におすすめです。
ボトックス注射を用いた施術
下まぶたの中央から目尻下にかけてボトックス製剤を注射し、たれ目のような印象にする施術方法です。
ボトックス製剤はボツリヌス菌から採取したボツリヌストキシンという物質で、筋肉の緊張を和らげる効果があります。
目の周りには眼輪筋という筋肉があり、下まぶたの眼輪筋にボトックス注射することで一時的に筋肉の働きが抑制され、下まぶたのラインが下がるのです。
筋肉が弛緩して下まぶたのラインが下がると目尻も下がり、白目の範囲が広がってぱっちりしたたれ目が形成されます。
注射のみなので施術にかかる時間が短くダウンタイムもほとんどないといわれているため、負担が少ないのがメリットでしょう。
切らないたれ目整形、グラマラスライン形成とは?
グラマラスラインとは、下に向かって弧を描くような下まぶた外側のラインのことです。
たれ目整形では施術によってグラマラスラインを形成することで、たれ目を作ります。
たれ目整形にはメスで切開する施術法もありますが、メスで切るのは怖いという方もいるでしょう。切開法を避けたい場合は、メスで切らないたれ目整形がおすすめです。
下瞼の目尻側を下げてたれ目を形成する
グラマラスライン形成は「たれ目形成」「下眼瞼下制術」「下眼瞼拡大術」とも呼ばれます。
グラマラスライン形成は、下まぶたの目尻側3分の1程度の範囲を下げることでたれ目を形成する施術です。
黒目外側の下まぶたを下方向に下げて丸いカーブを作ると、たれ目のような印象になります。
メスを使用しないのでダウンタイムが短い
切らないたれ目整形ではメスを使用せず、まぶたの裏側にある結膜側から糸を留めてたれ目のラインを作るので表には見える傷がつきません。
メスで切開しない分、ダウンタイムが短いのもメリットです。施術当日には若干鈍痛がありますが、痛み止めを処方してもらえるので対処できるでしょう。
また、術後に腫れや内出血が起こる可能性があります。腫れは術後5~7日程度、内出血は1~2週間程度で治まるでしょう。
切らないたれ目整形は体への負担が少なくダウンタイムも短いので、ダウンタイムをなるべく抑えたい方におすすめです。
切らないたれ目整形の施術内容
切らないたれ目整形は、下まぶたの結膜側からアプローチを行うのが特徴です。まず、麻酔をしてから結膜に1cm程度の小さな切れ目を入れて入り口を作ります。
次に、下眼瞼牽引筋腱膜(CPF)と下まぶたの瞼板を医療用の極細糸で2針程度ずつ縫い合わせるという流れです。
CPFというのは眼窩隔膜とともに下まぶたの眼窩脂肪を包んでいる筋膜組織で、瞼板はまぶたの一番縁にある軟骨のような硬い板のことを指します。
CPFと瞼板を糸で固定しCPFを短縮させると、下まぶたが下方に下がるのです。
施術の際はナイロンなど丈夫で溶けない糸を使用し、下まぶたの下げたい箇所・黒目の少し外側を固定することでより下方向へのカーブができてたれ目を形成します。
切らないたれ目整形がおすすめな人
日本人には下まぶたの目尻がつり上がっている人が多く「きつく見られる」「目が小さく見える」とお悩みの人も多いのではないでしょうか。
切らないたれ目整形は、目元に以下のような悩みや希望を持っている人におすすめです。
- きつい印象に見られる
- 可愛い印象にしたい
- 癒し系の目元になりたい
- 目を大きく見せたい
切らないたれ目整形は、切開法よりも手軽にたれ目を作ることができます。
以下では、切らないたれ目整形がおすすめな人と期待できる効果について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
きつい印象に見られてしまう人
日本人は、目頭よりも目尻が上にあるつり目の人が多いといわれています。つり目はクールさや知的なイメージが魅力ですが、きつい印象に見られてしまうこともあるでしょう。
きつい印象に見られてしまうのが悩みという人は、切らないたれ目整形で目尻側の下まぶたを下げて目の重心を下げるのがおすすめです。
たれ目を形成すると目の重心が中央から目尻になり、白目の露出が増えて目の中央にも丸みが出るので、きつく見られやすい目元が優しい印象になるでしょう。
可愛い印象を目指す人
切らないたれ目整形をすると、中央から目尻にかけて下まぶたが下がります。
下まぶたが下がることで目の縦幅が広がり、丸みのあるぱっちりした目元になれるので可愛い印象を目指す人にもおすすめです。
たれ目整形をすると目尻側の白目が丸く広がって見えるようになるので、可愛らしい雰囲気になります。
たれ目は目尻が目頭よりも低い位置にあるため、笑った時も目尻が下がって可愛らしく見えるでしょう。
癒し系の印象を目指す人
目尻側の下まぶたが下がると、顔全体が優しくやわらかい印象になります。
下まぶたの重心が外側で下がっている程、甘えたような癒し系の目元になるといわれているのです。
切らないたれ目整形は切開法よりも自然な仕上がりになるため、ナチュラルなたれ目を形成することができます。
また丸みのある目元になるので、より癒し系の印象を与える効果が期待できるでしょう。
切らないたれ目整形は、つり目やきつく見られてしまうのを改善したいという人以外でも、癒し系の印象を目指す人におすすめの形成術です。
目を大きく見せたい人
切らないたれ目整形では、下まぶたのラインを下げることで白目と黒目の見える部分が広くなります。
目の縦幅が広がることになるので、たれ目を作れるだけではなく目を大きく見せるのにも効果的です。
たれ目形成術を行うと、目尻側に目が丸く大きく広がるようになります。
黒目の外側部分が広がって白目と黒目が見える範囲が増えることで、大きくぱっちりとした目に見せる効果が期待できるでしょう。
切開法と組み合わせる方法
切らないたれ目整形のみでもたれ目を作ることはできますが、目元の状態や解決したい悩みに合わせて、ほかの施術と組み合わせることも可能です。
組み合わせることができる施術には、埋没法などの二重まぶた形成術や目尻切開・目の下の脂肪取りなどがあります。
特に「しっかりしたたれ目を作りたい」「華やかな目元になりたい」人には、目尻切開と組み合わせる方法がおすすめです。
目尻切開法では、目尻側の下まぶた皮膚を数ミリ切開して取り除きます。
皮膚を切除し目尻側の白目の露出部分を増やすことでよりたれ目の印象を強調することができるので、大きく可愛らしい目元になれるのが特徴です。
また目の横幅を広げることにもなるため、小顔効果も期待できるでしょう。
また、つり目の程度が強く切らない形成術だけで十分な効果が見込めない場合などは、皮膚側を切開するたれ目形成術を組み合わせることもあります。
切開法はダウンタイムが長め
切開法は切らない形成術に比べて施術にかかる時間が長く、組み合わせることでさらに時間がかかります。また、切らないたれ目整形のみの場合よりもダウンタイムが長めです。
個人差はありますが、痛みや熱感は2~3日程度・腫れは7~14日程度・内出血は2週間程度続くでしょう。
切開法を受けた際には術後の経過観察のため通院が必要となるケースが多く、抜糸がある場合には約1週間後に行います。
腫れが引き自然な仕上がりになるまでは約1ヵ月程度かかりますが、抜糸後からメイクができることが多いので内出血などを隠すことは可能です。
しっかりとしたカウンセリングが大切
糸を使用した切らない整形は気軽に受けられるのが魅力ですが、切開法に比べて固定力が弱いため後戻りする可能性があります。
一方、切開法はしっかり癒着させるため固定力が強く、半永久的にたれ目が持続するのがメリットです。
しかし、一度施術するともとに戻しにくいといったデメリットもあります。
術後に切開したラインが気に入らなかったり元に戻したくなったりしても、完全に元通りにするのは難しいでしょう。
切開法をやり直す手術ができないわけではありませんが、目元に大きな負担がかかってしまいダウンタイムも増えてしまいます。
そのため、切開法を組み合わせる場合には術前にしっかりカウンセリングを行うことが大切です。
カウンセリングで理想のラインや仕上がりを十分確認し、納得してから施術に臨みましょう。
切らないたれ目整形の値段相場は?
「きつく見られる目元を優しい印象にしたい」「可愛らしい大きな目になりたい」など目元に悩みを持っている人は多いでしょう。
切らないたれ目整形はメスを使用せずダウンタイムも少ないので、気軽に受けることができます。
切らないたれ目整形を受けて、憧れのたれ目を手に入れたいという人もいるのではないでしょうか。
整形を受ける際、気になるのが施術にかかる費用です。以下では、切らないたれ目整形の値段相場について解説します。
切らないたれ目整形は保険が適用されない
切らないたれ目整形は自由診療に当たるため、保険が適用されません。保険が適用されるのは、病気やけがの治療が目的の場合です。
保険診療は治療内容やかかる料金が全国一律で決められており、料金のうち患者が負担するのは3割となっています。
しかし切らないたれ目整形をはじめとした美容整形は保険が適用されないため、施術にかかる費用は全額自己負担となります。
値段相場
自由診療は、治療の内容や料金を病院・クリニックが自由に決めることが可能です。
切らないたれ目整形も自由診療に当たるため、料金は病院・クリニックによって異なります。
安全性の高い施術や十分なカウンセリング・アフターフォローを受けるためにも、料金が安すぎる施設は避けた方がよいでしょう。
施術を受ける病院・クリニックを選ぶ判断材料として、値段相場を知っておくことは大切です。
切らないたれ目整形の値段は、88,000円~200,000円(税込)と幅があります。
たれ目形成術を受ける施設を選ぶ際は、値段とともに施術内容やアフターフォロー・保証制度なども確認しておくとよいでしょう。
まとめ
本記事では、切らないたれ目整形・グラマラスライン形成の施術内容やおすすめの人・値段相場について解説しました。
目元に悩みを抱えている人は多く、たれ目整形は「目元を優しい印象にしたい」「可愛い印象になりたい」「目を大きくしたい」といった人におすすめです。
切らないたれ目整形はメスを使用しないため負担が少なく、切開法に抵抗がある人でも気軽に受けることができます。
切らないたれ目整形は自由診療のため保険は適用されず、値段にも幅があります。
切らないたれ目整形を受ける際は値段だけではなく施術内容やフォロー体制も確認し、自分が理想とするたれ目を叶えてくれる施設を選びましょう。
参考文献