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コンデンスリッチ豊胸とは?施術の流れやメリット・デメリットについて解説!

コンデンスリッチ豊胸とは?施術の流れやメリット・デメリットについて解説!

脂肪注入豊胸手術の一つに「コンデンスリッチ豊胸」という方法があるのをご存じでしょうか。今回は、このコンデンスリッチ豊胸について、特徴やメリット・デメリット、施術の流れなどについてまとめました。ほかの方法についても記載していますので、どの豊胸手術にするか検討する際の参考にしてもらえたら幸いです。

コンデンスリッチ豊胸とは

コンデンスリッチ豊胸とは 初めに、コンデンスリッチ豊胸とはどのようなものなのか、ほかの脂肪注入豊胸手術とは何が違うのかを説明していきます。

コンデンスリッチファットとは

死活・老化細胞や血液といった不純物を取りのぞき、濃縮された脂肪のことを「コンデンスリッチファット」と言います。コンデンスリッチファットを生成するには特殊な医療機器(シリンジ)を用いて脂肪を吸引する必要があります。このシリンジにはウェイトフィルターというものがついており、遠心分離の際に通常の約25倍の圧力をかけることができます。そうすることで弱った老化細胞が破壊され、健全な若い脂肪細胞・幹細胞と分離できるという仕組みになっています。

コンデンスリッチ豊胸とは

豊胸手術を受ける方のおなかや太ももなどから脂肪を吸引し、前述したコンデンスリッチファットを生成したうえでバストに注入する施術を「コンデンスリッチ豊胸」と言います。不純物が取りのぞかれているため、脂肪の定着率が高くなるだけでなく、石灰化や脂肪壊死といった脂肪注入豊胸手術特有の合併症を防ぐことができます。また、吸引から分離・注入までの一連の流れを外気に触れることがない環境で行うため、空気に含まれる菌やほこりなどによる感染症のリスクが低減されています。この方法は、バストのサイズアップだけでなく気になる部位の痩身をしたいという方、定着率の高い脂肪注入豊胸手術を受けたいという方、できるだけ少ない負担で施術を受けたいという方に適しています。

その他の脂肪注入による豊胸の方法

その他の脂肪注入による豊胸の方法 脂肪注入豊胸手術には、コンデンスリッチ豊胸だけではなく、ピュアグラフト豊胸や脂肪幹細胞注入といった方法もあります。ここからは、これらの方法についてご紹介していきます。

ピュアグラフト豊胸

ピュアグラフト豊胸とは、吸引した脂肪をフィルターに通してろ過したうえで注入する豊胸手術です。ほかの脂肪注入豊胸手術と比べて安価で、対応しているクリニックが多いことがメリットとして挙げられます。しかし、脂肪細胞よりも細かい不純物を取りのぞくことができないため、定着率や持続力といった効果面ではコンデンスリッチ豊胸より劣るというデメリットがあります。

従来の脂肪注入による豊胸

吸引した脂肪を胸にそのまま注入する方法もあります。ただ、この方法では死活細胞や老化細胞が取りのぞかれていないため、石灰化や脂肪壊死・しこりといったトラブルを引き起こしてしまうリスクが高くなってしまいます。また、吸引した脂肪組織から幹細胞を抽出して、注入用脂肪とともにバストに注入する脂肪肝細胞注入という方法も存在します。定着率は高いですが、死活細胞や老化細胞を含んでいるためそこに不安を感じる方もいらっしゃいます。

脂肪注入によらない豊胸の方法

脂肪注入によらない豊胸の方法 豊胸手術には、脂肪注入豊胸手術だけでなく、シリコンバッグ豊胸やヒアルロン酸注入豊胸といった術式も存在します。それぞれに良さがありますので、ぜひご覧ください。

シリコンバック豊胸

シリコンバッグ豊胸とは、シリコンで作られたバッグをバストに挿入する方法です。シリコンインプラントと呼ばれることもあります。シリコンバッグにはさまざまな種類があります。例えば、おわんのような形をしたラウンド型と涙のような形をしたアナトミカル型があり、ボリューム感を重視したいか自然な見た目を重視したかによってどちらを選ぶかが変わってきます。また、表面がツルツルとしたスムースタイプとざらざらとしたテクスチャードタイプがあったり、サイズの大きいもの・小さいものがあったりと、豊富な種類の中からご自身の理想に近いものを選択することができるのが特徴です。メリットとしては、1回の手術で大幅なサイズアップが可能なこと、加齢の影響を受けず美しい形をキープできることが挙げられます。一方で、シリコンバッグを挿入するために脇や胸の下を切開する必要があり傷跡が残る、挿入したバッグが破損してしまう可能性がある、乳房が硬くなったり左右差ができたりするなど不自然さが生じることがあるというデメリットもあります。

ヒアルロン酸注入豊胸

ヒアルロン酸注入豊胸とはその名の通り、人工的なヒアルロン酸を注入してバストのサイズアップを図る豊胸手術です。皮膚を切開することなく注射器を用いて施術を行うため、大がかりな手術に抵抗があるという方におすすめです。また、注入部位や注入量を調整できます。例えば、「デコルテの部分にハリを出したい」「左右のサイズの差をなくしたい」「谷間を作りたい」という希望に対応が可能です。施術時間やダウンタイムが短いこと、ヒアルロン酸はもともと体内に存在している成分のためアレルギー反応を起こすリスクが低いことなどがメリットですが、その一方で、時間の経過とともに体に吸収されてしまい、持続期間がほかの方法よりも短いというデメリットがあります。また、一度に大量のヒアルロン酸を注入するとしこりが発生してしまう可能性があるため、サイズアップに限界があるということを理解しておきましょう。

コンデンスリッチ豊胸のメリット

コンデンスリッチ豊胸のメリット シリコンバッグ豊胸やヒアルロン酸注入豊胸のメリット・デメリットをご理解いただけたかと思います。続いてはコンデンスリッチ豊胸のメリットについてです。主に、高い定着率が見込める、トラブルが起きにくい、バストのサイズアップとともにほかの部位のサイズダウンができるという3つのメリットについてご紹介します。

高い定着率が期待できる

前述した従来の脂肪注入豊胸手術での脂肪定着率は約40%とされています。その一方で、コンデンスリッチ豊胸は不純物を取りのぞき濃縮された脂肪を注入できるため、80%と高い定着率が期待できます。また、脂肪注入を行うにおいて採取した脂肪を新鮮なうちに注入することが大切なのですが、コンデンスリッチ豊胸の場合、脂肪採取から注入までの時間が短いため高い効果が見込めます。

しこりや壊死が起こりにくい

しこりや壊死が起こりにくいのもコンデンスリッチ豊胸のメリットです。まず、ヒアルロン酸やシリコンバッグなどに関して、しこりの発生リスクが高い原因について解説します。これらの物質は、ヒアルロン酸を除いては本来、体の中にはないものです。そのため、胸に入れることで体が勝手に異物だと判断し、被膜(薄い膜)ができてしまうのです。この被膜が硬くなることでしこりとなってしまいます。コンデンスリッチ豊胸では、施術を受ける方自身が持っている健全な脂肪細胞のみを注入するため、このリスクが低いとされています。また、しこりがあることで脂肪に十分な酸素が行き届かず壊死してしまうというケースがありますが、コンデンスリッチ豊胸ではこのような合併症が起きるリスクも低い傾向にあります。ただ、全くリスクがないわけではないので、専門性のある医師や信頼できるクリニックを選ぶことをおすすめします。

脂肪吸引場所のサイズダウンができる

コンデンスリッチ豊胸は、施術を受けるご本人の体の一部から脂肪を吸引する方法です。そのため、おなかや太ももから脂肪を吸引する場合、その吸引部位のサイズダウンが見込めます。吸引した後、その部位に内出血や痛みといったダウンタイムが生じることがありますが、2週間ほどたてば目立たなくなりますし、クリニックによっては痛み止めを処方してくれるところもあります。

コンデンスリッチ豊胸のデメリット

コンデンスリッチ豊胸のデメリット どんな治療や豊胸手術でも、良い面があれば悪い面ももちろんあります。メリットだけを見て施術を検討するのではなく、デメリットについても理解を深め、本当に自分に合っているかどうかを見極めることが大切です。ここでは、3つのデメリットについてご紹介します。

費用が高額

コンデンスリッチ豊胸は、脂肪吸引+脂肪注入が主な内容となるため、施術にも時間がかかり、費用相場は100万~150万円ほどと高額になります。脂肪注入豊胸手術の中で安価とされているのはピュアグラフト豊胸で、50万~70万円が費用相場となっています。また、ヒアルロン酸注入豊胸は約20万~80万円、シリコンバッグ豊胸は約50万~100万円が相場です。ただ、ヒアルロン酸注入は効果の持続期間が半年~2年ほどと短く、効果が感じられなくなったら繰り返し注入することもあります。ヒアルロン酸を注入するたびにその分の費用がかかることを考えれば、トータルでコンデンスリッチ豊胸のほうが安く済むかもしれません。

仕上がりの形をコントロールしにくい

先ほど、コンデンスリッチ豊胸における脂肪の定着率は約80%だとお伝えしました。しかし、この定着率には個人差があり、どの程度定着するかは一人ひとりの体質や術後のケアによって大きく変動します。そのため、最終的にどれくらいの脂肪が残るかがわからない、仕上がりのデザインを細かくコントロールできないという点がデメリットと言えます。「理想のデザインが決まっている」「大幅なサイズアップをしたい」という場合はシリコンバッグ豊胸のほうが向いているでしょう。

細身の人には向いていない

脂肪を注入するにはまず脂肪を採取する必要がありますが、痩せていて脂肪細胞が少ない方は脂肪の採取ができず、施術を受けることができません。また、脂肪を吸引しすぎると、その部分に凹凸ができてしまう可能性があります。特に、コンデンスリッチファットを作るには多くの脂肪細胞が必要になるため、細身の人には向いていないと言えます。ご自身がコンデンスリッチ豊胸を受けるかどうかわからないときは、一度クリニックのカウンセリングを受けてみることをおすすめします。

コンデンスリッチ豊胸の施術の流れ

コンデンスリッチ豊胸の施術の流れ 最後に、コンデンスリッチ豊胸の施術の流れをご紹介します。施術当日までの流れとしては、まず医師によるカウンセリングを受け、どのようなことに悩んでいるか、コンデンスリッチ豊胸が適しているか、サイズ・形はどうするか、どれくらいの費用がかかるか、施術はいつ行うかなどを話し合います。そのうえで血液検査を行い、施術が行える状態かどうかを確認するというのが一般的です。

全身麻酔

施術日当日、クリニックについて受付を済ませたら、手術着などに着替えた後に全身麻酔を施します。麻酔をすることで施術中の痛みが軽減できるため、リラックスしたまま終えることができます。

脂肪吸引

次に、胸に注入するための脂肪を吸引します。吸引部位がぼこぼこしてしまわないよう丁寧に行われます。また、クリニックによって、安全に配慮するために複数人の医療従事者を配置している場合があります。

脂肪を遠心分離する

吸引した脂肪を特殊な遠心分離機の中に入れます。脂肪を外の空気に触れさせることなくそのまま遠心分離させるため、菌やほこりの混入を防いだ状態をキープできます。そうして、遠心分離機にかけることで不純物が取りのぞかれ、定着率の高いコンデンスリッチファットが作られます。生成したコンデンスリッチファットは、血液や死活細胞・老化細胞などの不純物が除去され、きれいな黄色みがかった色をしています。

コンデンスリッチファットを注入する

完成したコンデンスリッチファットを、カウンセリング時に打ち合わせをしたサイズや形を計算しながら、片側の胸に注入していきます。片側の胸への注入が終わったら、反対側の胸に、左右差が出ないよう注入して完了となります。施術直後の傷跡はとても小さく、時間がたつにつれてほとんど見えなくなります

術後の注意点

術後は腫れや内出血、痛みが現れることが多いです。腫れや内出血は2週間程度、痛みは3~7日程度で治まりますが、痛みがひどかったり腫れが心配だったりする場合は早めに医師に相談しましょう。クリニックによっては痛み止めを処方してくれるところもあります。また、シャワーは施術日の2日後から、入浴は1週間後から可能です。また、スポーツなどの激しい運動は3週間後から行うことができます。

まとめ

まとめ コンデンスリッチ豊胸についてまとめましたがいかがでしたでしょうか。脂肪注入豊胸術の中でも、一般的な方法やピュアグラフト豊胸、コンデンスリッチ豊胸など複数の種類があることがご理解いただけたでしょう。それぞれのメリット・デメリットなどを踏まえ、ご自身に合った豊胸手術を受けていただければ幸いです。

参考文献

この記事の監修歯科医師
坂本 好昭医師(慶應義塾大学医学部 講師)

坂本 好昭医師(慶應義塾大学医学部 講師)

慶應義塾大学医学部 卒業、同形成外科 入局。 フランス ネッカー小児病院留学を経て2016年より慶應義塾大学医学部 形成外科 講師

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慶應義塾大学医学部 卒業、同形成外科 入局。 フランス ネッカー小児病院留学を経て2016年より慶應義塾大学医学部 形成外科 講師

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