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豊胸術後にしこりができてしまったら?しこりを修正する施術について解説

豊胸 しこり

豊胸術後にしこりができることは稀ですが、生じた場合は不安になる可能性があります。しこりを修正する施術として、脂肪吸引や追加の注入などがあります。
本記事では、豊胸術後にしこりができてしまった場合の対処法について以下の点を中心にご紹介します!

  • 豊胸術後のしこりについて
  • しこりがバストに与える影響
  • 豊胸術後のしこりを修正する施術

豊胸術後にしこりができてしまった場合の対処法について理解するためにもご参考いただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

豊胸術後のしこりについて

豊胸術後のしこりについて

脂肪注入後にしこりができる理由を教えてください
豊胸術後にしこりができる原因はいくつかあります。不純物によるしこり: 採取した脂肪にはさまざまな成分が含まれており、これらが栄養素の循環を妨げ、しこりや石灰化を引き起こす可能性があります。コンデンスリッチ技術を使用して不純物を取り除くことでこのリスクを軽減できます。注入方法によるしこり: 一度にたくさんの脂肪を入れると、胸の中で塊になってしまい、脂肪の真ん中の部分に栄養がうまく行き渡らなくなることがあります。これによって脂肪が壊死し、しこりが形成されます。マルチプルインジェクションを行うことでリスクを低減できます。

注入量が原因のしこり: 注入量が多すぎると、皮膚の伸びの限界を超え、内圧が高くなります。これによって脂肪が酸欠状態になり、しこりが発生します。注入量を適切にコントロールすることが重要です。

これらの要因を考慮して施術を行うことで、しこりのリスクを抑えられます。

ヒアルロン酸の塊が吸収しきれないとしこりになりますか?
ヒアルロン酸の塊が吸収しきれないとしこりになる可能性があります。ヒアルロン酸は体内で吸収されるのが一般的ですが、バストの注入量や部位によっては一部が残ることがあります。これらの残留物は周囲が被膜で覆われ、吸収が進まないため硬くなります。しこりを解消するためには、ヒアルロニダーゼという分解酵素を注入して塊を分解します。近年のヒアルロン酸は品質が向上し、安全性や持続性も高まっていますが、注入量の過剰や誤りがしこりを引き起こす原因となることがあるため、適切な量で施術することが重要です。
シリコンバッグが原因でしこりはできますか?
シリコンバッグ挿入によるカプセル拘縮は、しこりの原因となります。正常なシリコンバッグは柔らかいですが、拘縮状態では周囲に膜が形成され、バッグが圧迫されます。これにより乳房が硬くなり、不自然な形になります。術後のマッサージが予防策として推奨されますが、拘縮が進行する場合はバッグの除去手術が必要になります。

しこりがバストに与える影響

しこりがバストに与える影響

しこりがあるとバストの形はいびつになりますか?
しこりがあるとバストの形はいびつになる可能性があります。しこり自体は悪性ではないため、治療が必要とは限りませんが、時間が経つと硬くなることがあります。石灰化が進行すると柔らかかったしこりも硬くなり、見た目に影響を与える可能性があります。また、瘢痕化すると不自然な盛り上がりや引きつれを引き起こすこともあります。
早い段階の場合は吸引除去が可能とされていますが、進行した場合は切開して摘出する必要があります。バストのいびつさの原因はさまざまであり、診察が必要ですが、シリコンバッグの抜去や入れ替え、ヒアルロン酸注入や脂肪注入による豊胸術などの治療方法が考えられます。
しこりがあると乳がんの早期発見を妨げますか?
脂肪注入によるしこりが乳がんの早期発見を妨げる可能性について懸念されることがあります。しかし、脂肪注入のしこりが乳がん化することはまれであり、脂肪注入後の豊胸手術を検査前に申告すれば、乳がん検査に支障はありません。ただし、しこりがある場合、マンモグラフィーやエコー検査で乳がんが隠れる可能性があることは認識する必要があります。また、脂肪注入後のしこりが必ずしも脂肪によるものとは限らず、乳がんの可能性も考慮したほうがいいでしょう。したがって、豊胸手術を隠さずに、豊胸手術後も定期的な乳がん検診を受けることが重要になります。
しこりが潰れた場合皮膚障害を引き起こしますか?
しこりが潰れた場合、皮膚障害を引き起こす可能性があります。大きなしこりが圧迫されると、壊死した脂肪が周囲に漏れ出し、強い炎症が起こることがあります。これによって、皮膚に水泡やびらん(ただれ)などの障害が生じる可能性があります。さらに、二次感染のリスクも考慮されます。

豊胸術後のしこりを修正する施術

豊胸術後のしこりを修正する施術

豊胸術後にしこりを修正できますか?
豊胸術後にできたしこりは、大きさや状態に応じて修正が可能とされています。脂肪やヒアルロン酸を使用した場合、直径3cmを超えるしこりはほとんど治療できます。
豊胸術後のしこりを修正する施術は、身体への負担や定着のしやすさを考慮し、適切なタイミングを医師と相談して決定されます。
豊胸術後のしこりを修正する施術は何種類ありますか?
豊胸術後のしこり修正には主に以下の2つの施術があります。1. 脂肪によるしこりの修正:
脂肪によるしこりは、注入された脂肪と同時に注入された水分や麻酔液、死活・老活細胞などの不純物が栄養素の循環を妨げることで発生します。このタイプのしこりに対する修正は、まずエコー画像やCT画像で部位や内部構造を確認し、内容物を吸引・溶解するか、切開によって摘出します。治療方法はしこりの状態によって異なります。2. ヒアルロン酸によるしこりの修正:
ヒアルロン酸によるしこりは、注入された量や部位によって残留することがあります。この場合、周囲が被膜で覆われているため、吸収されずに硬さを感じます。修正には「ヒアルロニダーゼ」というヒアルロン酸分解酵素を注入します。注入後は1日から数日で吸収され、しこりは消失します。

これらの施術は、しこりの状態に応じて選択されます。しこりが発生した場合は、医師に相談し、適切な治療を受けることが必要です。また、手術以外の可能性も検討されるべきです。

豊胸術後のしこり修正にかかる費用を教えてください
豊胸術後のしこり修正にかかる費用は、修正方法やしこりの大きさ、数により異なります。吸引による処置では、2cm未満の1個の場合約11万7,970円から、3cm未満の1個で約20万円から、3cm以上の1個で約30万円からとなります。切開による処置では、同様の条件でそれぞれ約30万円から、約40万円から、約50万円からとなります。複数のしこりの場合、片胸の上限が約50万円から80万円、両胸の上限が約80万円から140万円となります。上記の費用を参考にし、しこりが発生した場合は、適切な治療を受けることが重要です。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまで豊胸術後にしこりができてしまった場合の対処法についてお伝えしてきました。
豊胸術後にしこりができてしまった場合の対処法の要点をまとめると以下の通りです。

  • 豊胸術後のしこりは、不純物、注入方法、注入量が原因となる。脂肪には死活細胞や麻酔液が含まれているため、まとめて注入すると栄養が行き渡らず壊死したり、残留物も硬くなったり、シリコンバッグは拘縮したりすることがある。
  • しこりがあるとバストの形は変形しやすくなり、石灰化すると見た目にも影響が出始めるため注意が必要。また、乳がん検診の前に申告すれば検査に支障はないためしっかりと受けることが大切。
  • 豊胸術後のしこり修正は可能とされており、脂肪やヒアルロン酸によるしこりにはそれぞれ適切な施術がある。費用は処置方法やしこりの大きさにより異なるため、適切な治療を受けるためには、医師と相談することが重要である。

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
坂本 好昭医師(慶應義塾大学医学部 講師)

坂本 好昭医師(慶應義塾大学医学部 講師)

慶應義塾大学医学部 卒業、同形成外科 入局。 フランス ネッカー小児病院留学を経て2016年より慶應義塾大学医学部 形成外科 講師

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慶應義塾大学医学部 卒業、同形成外科 入局。 フランス ネッカー小児病院留学を経て2016年より慶應義塾大学医学部 形成外科 講師

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