鼻筋がすっと通った顔立ちに憧れる方も多いのではないでしょうか?
中でも鼻のヒアルロン酸注射はメスを使った手術がない分、腫れや痛みが出にくく、ダウンタイムも少ない傾向です。
またヒアルロン酸は元々人の体内にある成分であるため、人体へのトラブルが少ない傾向にあります。
そのため、美容医療に興味はあるけれどダウンタイムなどが怖いと感じる方でも、比較的気軽に受けられる人気の施術方法です。
ヒアルロン酸注射に興味がある方は、本記事を参考にリスクやメリット・デメリットなど正しく理解したうえで、施術を検討してみてください。
鼻にヒアルロン酸を注入したときのダウンタイムの症状
ダウンタイムの症状には具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
一般的には症状が出ないことが多く、症状が出たとしても数日間のみのケースがほとんどです。実際の施術時間も10分から15分程度で、身体への負担が少ない施術でもあります。
ここからはダウンタイムの症状を具体的に説明していきます。
赤み・腫れ
鼻へのヒアルロン酸注射で赤みや腫れの症状が出る方がいます。腫れている間は、理想的な鼻筋とは違うため不安に感じるかもしれません。
ただし、数日程度で症状が改善することがほとんどなので、しばらく様子を見てみましょう。もしそれでも続くようでしたら施術を受けたクリニックへ相談してください。
内出血
ヒアルロン酸注射による刺激で、内出血を起こす方がいます。内出血とは皮下で出血した血が青紫色になって皮膚の表面に出てくることです。
数日程度経過すれば、青紫色から黄色っぽく変わり、その後治ってしまうことがほとんどです。ただし、もし内出血が続くようでしたら、早めにクリニックへ相談しましょう。
むくみ
ごくまれに、注入したヒアルロン酸が施術箇所の周りの水分を吸収することによって、むくみが出てしまうことがあります。
ヒアルロン酸の注入量が多いと、それだけ水分の吸収量が多くなる傾向があるため、注入量が多い場合は2回に分けて施術をしてもらうと良いかもしれません。
ただ、基本的には数日から遅くとも数週間程度で症状が治まることが多いです。もし、むくみがそれ以上に続くようでしたら、施術を受けたクリニックに相談してみてください。
痛み
鼻のヒアルロン酸注射では、施術後に鈍痛を感じる方がいます。これは施術中の痛みを和らげる麻酔が切れてしまうことで起こるものです。
基本的には数日程度で痛みは治まりますが、痛みが長引く場合や痛すぎてしまう場合は早めに施術を受けたクリニックへ相談しましょう。
鼻のヒアルロン酸注射のダウンタイムを長引かせない方法
万が一ダウンタイムが起きてしまったときは、どのような対処をしたらよいのでしょうか。できるだけ長引かせない方法は次の通りです。
- アルコールを飲まない
- 激しい運動は避ける
- 患部を冷やす
- マッサージなど血行を良くする行為はしない
- 日光に長時間当たらない
ダウンタイム時にアルコールを飲むと、アルコール摂取により体温が上昇して血行が良くなり、腫れが長引く可能性があります。
施術後に腫れや内出血などのダウンタイムが出た方は、なるべくお酒を控えるようにしましょう。
激しい運動も身体を温めて血行を良くするため、ダウンタイム時は避けた方が良いです。特に施術直後は腫れが出やすい時期なので、できるだけ安静にするようにしましょう。
万が一腫れや痛みが出たら、タオルに包んだ保冷剤で施術箇所を冷やすと、腫れや痛みを和らげることが期待できます。
それでも症状が長引くようでしたら、できるだけ早く担当の医師に相談してみてください。
ダウンタイム中にマッサージやエステなどを受けるのは控えると良いでしょう。マッサージなどで血行が良くなると、痛みや腫れがより酷くなることがあります。
また、せっかく注入したヒアルロン酸が周りに広がりやすくなるため、お勧めしません。少なくとも3週間程度は控えるようにしましょう。
ダウンタイムの時は日光に長時間当たらないようにしましょう。身体の血行が良くなることで、腫れや痛みが悪化する原因となります。
ヒアルロン酸注射のメリット
鼻に関する悩みを改善する美容医療の施術は複数の方法があります。ヒアルロン酸注射はその中でも「切らない施術」として人気を集めています。
メスを使う施術に比べ施術時間はわずか10分程度でありながらも、ヒアルロン酸注射は悩みの解消を期待できる施術です。
これはヒアルロン酸注射の中でも大きなメリットといえるでしょう。
ここからはそれ以外で、ヒアルロン酸注射におけるメリットを紹介していきましょう。
施術時の痛みが少ない
ヒアルロン酸注射のメリットは痛みが少ないことも挙げられますが、痛みの感じ方には個人差があるので、全くないとは言い切れません。
また、ヒアルロン酸は粘性が高いものなので、注入時に多少痛みを感じられる方もいるでしょう。
ただし、ほとんどのクリニックで麻酔を用意しているので、痛みに弱い方は事前に相談すると良いでしょう。
安全性が高い
ヒアルロン酸は元々人間の体内にもある成分です。ヒアルロン酸の性質上、一定期間経つと体内に吸収されていきますが、体への悪影響はありません。
また施術では、非動物性の成分で作られたヒアルロン酸を使用するので感染等の心配はほとんどないでしょう。
ヒアルロン酸注入での鼻の施術は、切開を行ったりプロテーゼを入れたりせず、注射を打つだけの施術です。
切開後のダウンタイムや、ほとんど起こらないとはいえプロテーゼが飛び出してしまうようなリスクが生じないので、安全性が高い施術だといえるでしょう。
傷跡が残らない
ヒアルロン酸注入はメスでの切開を伴わず注射を使用するため、切開による傷跡は残りません。
ただし注意点としては、施術後の数日間は注射針を挿入した際の針跡が残る可能性があります。
注入箇所は数日から1週間程度で馴染んでくるでしょう。ヒアルロン酸注射は施術直後からメイクが可能なので、気になる方はメイクでカバーできます。
ヒアルロン酸注射のデメリット
美容医療において鼻の悩みを解消する施術には、切開を伴ったり装置を挿入したりするものもあり、気軽に施術を受けられない印象があるかもしれません。
その中でヒアルロン酸注射は安全性も高くダウンタイムも少ない施術なので、美容医療の施術を受けるのが初めての方にとっても、不安を抱きにくい施術ともいえるでしょう。
メリットが多くあるように思えるヒアルロン酸注射にも気をつける点があります。
ここからはヒアルロン酸注射のデメリットについても説明していきます。
アレルギーを起こす場合がある
ヒアルロン酸注射でごくまれにアレルギーを起こす方がいます。
ヒアルロン酸は元々人間の体内に備わっている成分で、ヒアルロン酸には、時間が経つと体内に吸収されていく性質があります。
つまり美容医療の施術で外から体内に取り込んだヒアルロン酸であっても、体にとっては異物ではありません。
人間が本来持っている成分なのでアレルギー反応を起こす可能性は低いのですが、ゼロとはいえないでしょう。
ごくまれに、アレルギー反応が出る恐れがあることも理解しておくことが必要です。
効果が永久に続くわけではない
ヒアルロン酸注射は他の美容医療の施術に比べると、施術時間が短く、体にメスを入れないことから肉体的にも精神的にも負担が少ない施術です。
気軽に施術を受けられますが、効果は永久に続くわけではありません。
ヒアルロン酸注射は効果が期待されやすく、安全性の高い施術ではありますが、デメリットはヒアルロン酸が次第に体内に吸収されてしまうことが挙げられます。
ヒアルロン酸自体が体内に吸収されても体への悪影響はありませんが、施術をした鼻は元の状態に戻ってしまいます。
また、効果の持続期間は個人差がありますが、平均すると半年から長くて1年程度でしょう。
施術の効果を持続させたい方は、ヒアルロン酸注射を継続して打つことになります。
鼻のヒアルロン酸注射で失敗しないために
ヒアルロン酸注射は注射を打つだけの施術なので、失敗は起こりにくいと思われる人もいるでしょう。
しかしヒアルロン酸注射で鼻の施術を受けてみたものの、仕上がりがイメージ通りでなかったり、場合によっては副作用が出てしまったりすることがあるかもしれません。
このような失敗やトラブルは事前に対処しておくことで、防ぎやすくなります。
鼻は顔の中心にあるため、他人からも目につきやすいパーツです。失敗してしまうと精神的ダメージが大きくなってしまうでしょう。
鼻のヒアルロン酸注射で失敗しないようなポイントをここからお伝えしていきます。
経験豊富なクリニックを選ぶ
ヒアルロン酸注射は医師の技術で仕上がりに違いが生まれやすい施術といえるでしょう。
クリニック選びをする際に料金で判断してしまうことがあるかもしれません。
しかし一番注目するポイントは、クリニックがヒアルロン酸注射の実績が豊富かどうか、医師は十分な施術経験があるかどうかという点です。
また、ヒアルロン酸には様々な種類の製剤があります。
中には日本では未承認のものもあり、安全性が確認されていない製剤を使用し、肌の表面がでこぼこしたというケースもあるくらいです。
値段が極端に安かったり、ヒアルロン酸注射のメリットのみを誇張して伝えていたりするようなクリニックは避けることをおすすめします。
クリニックの施術実績や医師が信頼できるかどうかは、クリニックのHP上でだけではわからない場合もあるでしょう。
カウンセリングなどを利用して、直接確認してみても良いかもしれません。
カウンセリングを入念にする
鼻のヒアルロン酸注射の施術の仕上がりに納得できるかどうかは、事前のカウンセリングによるところが大きいでしょう。
シンプルな施術だからこそ、鼻をどのようにデザインしたいのかをしっかりと医師に伝えることが重要です。
しかし、短いカウンセリングの時間内でご自分のイメージを的確に伝えるのが苦手な方がいるかもしれません。
また、ヒアルロン酸の注入量が適切でないと、仕上がりに納得できないだけでなく、ダウンタイムに繋がる恐れがあります。
ご自身の希望を伝えつつも、医師が経験に基づき最適な施術方針が決定できるよう、カウンセリングは入念に行うことをおすすめします。
まとめ
ここまで、鼻にヒアルロン酸注射の施術を受けた際に起こりえるダウンタイムについて、解説してきました。
ヒアルロン注射は美容医療が初めての方や、鼻の施術を受けてみたいものの手術は不安という方におすすめの施術でもあります。
ヒアルロン酸注射は鼻の施術の中でも、手軽に受けられることから人気が高まっています。
しかし、ヒアルロン酸注射のメリットだけでなく、デメリットも把握した上で施術を受けないとトラブルに繋がる恐れもあるでしょう。
そのためには事前にヒアルロン酸注射について調べることをおすすめします。
鼻のヒアルロン酸注射を検討されている方は、本記事を参考にして疑問を解消してみてください。
参考文献