「顔の輪郭を整えたい」「フェイスラインをスッキリさせたい」
そのような悩みを持っている方はいませんか。フェイスラインの悩みには、顎にヒアルロン酸を注入する方法で効果が期待できる可能性があります。
顎にヒアルロン酸を注入する施術はメリットが多いです。しかし、当然ながらデメリットも存在します。
顎のヒアルロン酸注入を検討する際には、メリットとともにデメリットもしっかり把握しておくことが大切です。
今回は、顎のヒアルロン酸注入のメリット・デメリットや効果の持続時間などを詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
顎のヒアルロン酸注入とは
ヒアルロン酸注入とは、皮下にヒアルロン酸を注射器で注入する施術です。ヒアルロン酸は、人間の皮膚にもともと存在している物質で高い保湿力・保水力を持っています。
ヒアルロン酸を注入することで、体内のヒアルロン酸と混ざり自然にボリュームアップさせることができます。
ヒアルロン酸を顎に注入しボリュームを出すことによって、顔が縦長にみえて輪郭がスッキリした印象を持たせる効果が期待できます。
ヒアルロン酸はもともと体内にある物質のため、異物として身体のなかに残ることはほとんどありません。ヒアルロン酸はアレルギーを起こしにくく、安全性も高いといわれています。
顎のヒアルロン酸注入のデメリットとは?
ヒアルロン酸注入にはフェイスラインをスッキリさせるなどのメリットが多くある一方で、デメリットもあります。
ヒアルロン酸注入を検討する際は、メリットだけをみるのではなくデメリットもしっかり把握しておきましょう。
顎のヒアルロン酸注入のデメリットは下記のとおりです。
- 腫れや痛みなどの副作用がある
- 顎が変形し不自然な見た目になる可能性がある
- 長期間効果が続かない
- コストが高い
顎のヒアルロン酸注入のデメリットについて、それぞれ解説します。
腫れや痛みなどの副作用がある
ヒアルロン酸注入は注射器を使って、ヒアルロン酸を注入する施術です。顎の皮膚・皮下組織に注射針を刺すため、その際にチクッとした痛みがあります。
施術中の痛みに不安がある方は、事前に医師へ相談をしてみましょう。できるだけ痛みが少なくなるように、麻酔を使うなどの対応をしてくれるクリニックも多いようです。
また、施術後は一時的に腫れる場合があります。
腫れている間は不自然に感じるかもしれませんが、まずは数日間は様子をみましょう。1週間程で、ヒアルロン酸が馴染んでくると腫れは治まります。
広い範囲で腫れている、なかなか腫れが引かないという場合は、クリニックに相談しましょう。
顎が変形し不自然な見た目になる可能性
注入したヒアルロン酸の量や位置がズレると、想定とは違った形になることがあります。
なぜなら、ヒアルロン酸の入れすぎで過度に膨らんでしまったり、注入箇所がズレてしまい不自然な形になってしまったりするためです。
また、医師の技術不足や筋肉の状態によっては、ヒアルロン酸注入後の仕上がりが凸凹してしまうケースもあります。
例えば、過去にヒアルロン酸注入をしたことがある方や、プロテーゼを挿入していた方の場合は皮下に袋状に形成された被膜が残っている場合があります。
袋状の被膜が残っていると注入したヒアルロン酸がそちらに流れていくことがあるため、凸凹が目立ってしまう原因になるからです。
上記のような場合には、ヒアルロ二ターゼでヒアルロン酸製剤を溶かし破膜が癒着するまで数ヵ月待ってから再度ヒアルロン酸注入を行うことで対応可能です。
また、過剰なヒアルロン酸を注入すると、顎の骨が圧迫されて溶けてしまうことがあります。医師と相談して、適量を入れるようにしましょう。
長期間効果が続かない
ヒアルロン酸は一定期間を経て、徐々に体内に吸収されていくため、効果は永久的なものではありません。
顎のヒアルロン酸注入の効果は、一般的には12ヵ月~2年程度といわれています。
効果の継続期間は、注入するヒアルロン酸の種類や個人差によって大きく作用するので、事前にしっかりと医師に相談しましょう。
また、ヒアルロン酸は体内へ吸収されていくだけではなく、まわりに流れていくためボリュームダウンしていきます。
そのため、ヒアルロン酸がなくなった訳ではありませんが、効果がなくなったと感じてしまうのです。
コストが高い
顎のヒアルロン酸注入の具体的な費用については後述しますが、一般的に1回につき100,000円前後(税込)〜300,000円前後(税込)が相場です。
顎のヒアルロン酸注入とよく比べられる施術として、顎のボトックス注射があります。
ボトックス注射は30,000円前後(税込)からできるので、それに比べるとヒアルロン酸注入はコストが高く感じるかもしれません。
ですが、ボトックス注射は顎の筋肉を緩めることでしわの改善やフェイスラインを整えていく施術です。
それぞれ作用と効果が違いますので、コストだけで判断せず、ご自身の悩みに合った施術を選択しましょう。
顎のヒアルロン酸注入のデメリットへの対処法
顎のヒアルロン酸注入のデメリットへの対処法を事前に知っておくことで、できるだけリスクを少なくすることが可能です。
効果を感じるためにも、施術を開始する前に確認しておきましょう。
デメリットへの対処法について、詳しく解説します。
経験があり信頼できるクリニックを選ぶ
ヒアルロン酸注入のデメリットを少なくするには、信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。
ヒアルロン酸注入の施術後は早い段階で効果が期待できますが、それだけに高い技術とセンスが必要になります。なぜなら、医師の技術に左右されやすい施術といえるからです。
事前にクリニックのホームページなどを参考にして、信頼できるクリニックか確認をしておくことが重要になります。
ヒアルロン酸注入で信頼できるクリニックか判断するためには、注入する際に寝た状態ではなく座った状態での施術を行うかを確認するとよいです。
特にほうれい線に対してヒアルロン酸注入を行う場合、重力がかかった状態でなければ、正しい場所に打てません。
ほかの部位にヒアルロン酸注入をする場合も、基本的には座った状態で打つ方がよいのです。そのため、寝た状態でヒアルロン酸を打つクリニックはおすすめできません。
上記の点を事前にチェックして、クリニックを選ぶようにしましょう。
アフターケアをしっかりと行う
ヒアルロン酸を注入した後のアフターケアを怠ると、十分な効果が得られない場合があります。
ヒアルロン酸を注入した後は、以下の点に注意が必要です。
- マッサージなど強い力を加えない
- 長時間、日光当たらない
- 長時間の入浴やサウナは避ける
また、注入直後は飲酒・激しい運動は控えてください。血行が良くなり、腫れやかゆみが出やすくなります。
腫れやかゆみが気になって触ってしまうと、患部を刺激することになりかねません。
効果を感じるためにも、丁寧なアフターケアが大切です。それでも腫れや痛みが続く場合は、早めに医師に相談しましょう。
ヒアルロン酸の注入量は医師と相談
ヒアルロン酸を注入するときは、事前に注入量や位置をよく相談しましょう。
ヒアルロン酸の特徴や効果を熟知している医師なら、個人個人に合わせて注入する位置・深さ・量などを適切に判断できるはずです。
まずはカウンセリングでご自身の希望をしっかり伝えてください。ご自身の希望や悩みに対して、適切な方法・コスト・リスクも含めて説明をしてもらいましょう。
しっかり説明を受けて、施術の内容やヒアルロン酸の量など納得いくまで考えることがデメリットへの不安を少なくするポイントになります。
納得できるまで、丁寧に説明してくれるクリニックを選ぶことも大切です。
顎のヒアルロン酸注入のメリット
顎のヒアルロン酸注入のデメリットを先に紹介しました。
信頼できる医師とクリニック選び、アフターケアが大切であることがおわかりいただけたと思います。
しっかりとデメリットと対処法を把握したところで、顎のヒアルロン酸注入のメリットについて解説します。
小顔・若返り効果が期待できる
顎にヒアルロン酸を注入することで、顎のラインをシュッとスッキリさせる効果が期待できます。顎の形がスッキリすることで、顔の縦の長さが強調されるのです。
縦の長さが強調されることで、顔全体がほっそりとしたイメージに変わります。
そのため顎にヒアルロン酸注入を行うことで、フェイスラインが補正され、小顔に見せる効果が期待できるのです。
また、老けた印象を与える顎のしわも、ヒアルロン酸を注入することで改善が期待できます。
顎のしわは、その見た目から梅干しじわと呼ばれ、オトガイ筋が緊張した状態であることが原因で起こります。
緊張した筋肉を緩めてしわを改善する方法として、ボトックス注射があるため、梅干しじわの改善にもボトックス注射を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
実は、顎のヒアルロン酸注入でも梅干しじわの改善が期待できます。
ヒアルロン酸注入で顎に高さを出すことで、オトガイ筋の緊張が和らぎ梅干しじわの改善もしやすくなるのです。
顎の梅干しじわが改善されることで、顔の印象が若々しく変わります。
痛みやリスクが少なく手軽に施術できる
ヒアルロン酸注入は注射器を使って、ヒアルロン酸を注入する施術で、手術などに比べて痛みやリスクが少ない施術方法として注目されています。
施術時間は10~15分で、麻酔を使用した場合でも30分程度と短い時間で終わります。
カウンセリングから施術まで1日で終わるクリニックもありますので、手軽に受けられるのがおすすめポイントです。
また、ヒアルロン酸注入はダウンタイムが短いのも特徴です。
施術直後の腫れやむくみは2~3日で徐々に治まります。内出血がみられる場合がありますが、自然に消えていくので、気になる場合はメイクでカバーしましょう。
稀に、施術後2~3日間しこりのような凹凸ができる場合がありますが、ヒアルロン酸が馴染んでいくにつれて落ち着いていきます。
施術直後から普段どおりの生活を送ることができるので、手軽な施術方法といえるでしょう。
顎のヒアルロン酸注入の持続時間と費用について
顎にヒアルロン酸を注入した場合、どのくらい効果が持続するのか気になる方も多いと思います。
理由は後述しますが、顎のヒアルロン酸注入の効果は、永久に持続するものではありません。
理想の状態を維持するためには継続的なメンテナンスが必要になりますので、費用についても事前にしっかりと確認しましょう。
これから、ヒアルロン酸注入の持続時間と費用について解説します。
顎のヒアルロン酸の持続期間
顎のヒアルロン酸注入の効果は、永久に持続するものではありません。
なぜなら、ヒアルロン酸は注入をしても自然に体内に吸収されてしまうからです。これは、ヒアルロニターゼという酵素が、ヒアルロン酸を分解することで起こります。
ヒアルロン酸注入の効果の持続時間は注入した箇所・種類・量によって違いますが、4ヵ月~3年程で徐々に吸収されて元の状態に戻っていくのです。
きれいな顎の状態をキープするためには、注入したヒアルロン酸が完全に吸収されてしまう前に定期的にメンテナンスをしていくことが大切です。
きれいな顎の状態をキープするためには、ヒアルロン酸が吸収される時期に合わせて、半年〜1年おきに注入を行うとよいでしょう。
顎のヒアルロン酸注入にかかる費用相場
顎のヒアルロン酸注入の費用は、クリニックによっては1ccあたりの費用で20,000円(税込)などとで表記しているところもあります。
ヒアルロン酸注入は自由診療で公的医療保険の適用外になるため、費用の負担は実費です。そのため、クリニックによっても費用に差があります。
一般的に施術の相場は、1回につき100,000円前後(税込)〜300,000円前後(税込)です。
費用が高額だからよいという訳ではありませんが「安いから」という理由だけで、施術を受けるクリニックを決めないようにしましょう。
施術を受ける際には、費用に含まれているメニューや施術の内容などを事前に確認をしてください。そのうえで、信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。
予算と照らし合わせて納得のいく費用で施術を受けましょう。
まとめ
今回は顎のヒアルロン酸注入のメリット・デメリットやデメリットへの対処法、効果の継続時間についてまとめました。
ヒアルロン酸注入は高い技術が必要な施術であるため、信頼できるクリニック選びが重要だということがおわかりいただけたと思います。
理想の仕上がりを実現するためにも、顎のヒアルロン酸注入を受ける際は、事前に医師にしっかりと相談しましょう。
また、効果は永久的には続きません。きれいな顎の状態をキープするためには、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。
顎のヒアルロン酸注入は、メリットだけではなくデメリットも理解したうえで受けましょう。
参考文献