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シリコンバッグ豊胸とは?特徴や手術の流れ、ダウンタイムについて解説

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胸の大きさや形に悩みを持つ方は多く、そのような悩みをお持ちの方は豊胸術に興味を持っている方が多いです。

豊胸術のなかでも、バストアップが望める「シリコンバッグ豊胸」を希望される方は多くいます。この術式の情報は溢れているものの、必ずしも正しい情報とは限りません。

そこでこの記事では、シリコンバッグ豊胸の特徴や手術の流れおよびダウンタイムを含めた術後の経過も詳しく解説します。

シリコンバッグ豊胸の特徴やメリット・デメリット

シリコンバッグ豊胸の特徴やメリット・デメリット

豊胸手術にはどのような方法がありますか?
豊胸手術は、乳房の中に特定の物質を「足して」乳房をふくらませる手術です。乳房の中に入れる材料としては、以下の3種類があります。

  • シリコンバッグ(シリコンインプラント)
  • 患者さん自身の脂肪
  • ヒアルロン酸などを注入

この3つのうち、バストアップ効果が高くよく使用されるのはシリコンバッグです。

シリコンバッグ豊胸の特徴は?
シリコンバッグ豊胸は、シリコンバッグと呼ばれる乳房をふくらませるためのバッグを乳房の中に入れます。シリコンバッグは、乳房のような形状をしたインプラントです。
近年では、もし袋が破れても中身が流れ出さないグミのようなジェル状のシリコンが封入されているコヒーシブタイプと呼ばれるシリコンバッグが使用されています。内部に80cc~400cc程のシリコンジェルが充填されていて希望するバストの形やサイズに応じて選択可能です。シリコンジェルを使用していることからシリコンバッグは長期にわたって効果を持ちます。
シリコンバッグを使用した豊胸の特徴は以下のとおりです。

  • バストアップできる
  • 希望する大きさや形にバストを整えられる
  • 施術効果を長く保てる
シリコンバッグ豊胸のメリットについて教えてください。
シリコンバッグ豊胸のメリットは以下のとおりです。

  • しっかりとボリュームが出せる
  • 好みのサイズにサイズアップできる
  • 希望する形に整えることができる
  • 一度の施術できちんと形ができるので、何度も施術する必要がない
  • 劣化して変形しないため施術効果を長く保てる
  • シリコンバッグが不要になれば取り出せる

シリコンバッグにはさまざまな大きさや形があり、シリコン自体も劣化しにくい材料です。
そのため、上記のような点がメリットとなります。元に戻したいという患者さんには、シリコンバッグを取り出す施術も可能です。
また、乳がんなどの病気を治療するためにシリコンバッグを除去する必要がある場合にも対応できます。
さらに、コヒーシブタイプのシリコンバッグは破損してもシリコンが体内に吸収されることはほとんどありません。そのため、安全性が高い術式です。

シリコンバッグ豊胸のデメリットについて教えてください。
シリコンバッグ豊胸のデメリットは、以下のとおりです。

  • 人によってはシリコンバッグが体に合わない
  • シリコンバッグが身体の一部になることはなく、術後は感染の危険性がある
  • 被膜拘縮・ひきつれなどの合併症が起きる可能性がある
  • インプラント関連巨細胞性リンパ腫を発症する場合がある

シリコンバッグは体にとって異物であるため、体に合わない場合やカプセル拘縮と呼ばれる現象が生じる可能性もあります。カプセル拘縮とは、異物であるバッグの周りにコラーゲンの膜がカプセル状に形成される現象です。
このカプセル拘縮により被膜拘縮・ひきつれなどの合併症が起きることもあります。なお、インプラント関連巨細胞性リンパ腫は、乳がんのことではありません。インプラント関連巨細胞性リンパ腫は放置していると重症化する場合があります。
インプラント関連巨細胞性リンパ腫では早期にシリコンバッグ(インプラント)を除去してバッグの周りに生じた被膜も除去すれば治癒するといわれているのでご安心ください。非常に稀な疾患であるものの、念のため定期的な検診を受けましょう。
また、異常な腫れが突発的に生じた場合は、すぐに医療機関を受診してください。

シリコンバッグ豊胸の手術方法や流れ

シリコンバッグ豊胸の手術方法や流れ

シリコンバッグ豊胸の手術方法を教えてください。
シリコンバッグ豊胸の手術方法は、皮膚を切開して乳房の内側にシリコンバッグを挿入する方法です。
このとき、皮膚の切開位置とシリコンバッグの挿入位置によって方法が分かれます。皮膚の切開方法は、以下の3種類です。

  • 腋窩切開
  • 乳房下溝切開
  • 乳輪周囲切開

順番に解説します。腋窩切開は、脇の下のしわに沿って切開する方法です。手術後数ヶ月は傷口に赤みが残ったり、傷口付近の皮膚が硬くなったりします。しかし、症状が軽快すれば、傷口は脇の下のしわと混ざり目立ちません。術後に痛みが残るため、術後しばらくは腕を上げ下げする動作をともなう動きを控える必要があります。
乳房下溝切開は、乳房の下側(アンダーバスト)の溝に沿って切開する方法です。手術中、挿入する位置をしっかりと観察できるため安全性が高い術式といえます。
また、シリコンバッグの挿入位置に一番近い場所を切開する方法であるため、手術時間が短くて済み出血も少なくて済む術式です。手術後の腕の痛みがないのもメリットとなります。
乳輪周囲切開は、乳輪の下縁に沿って切開してバッグを挿入する方法です。現在ではほとんど使用されていません。続いて、シリコンバッグの挿入方法について解説します。シリコンバッグの挿入位置によって挿入方法は分かれており、方法は以下の3つです。

  • 乳腺の下に入れる方法(乳腺下法)
  • 大胸筋上法(大胸筋筋膜下法)
  • 大胸筋下法

順番に解説します。乳房は、母乳を出す乳腺とその下に大胸筋を持つ構造です。さらに乳腺と大胸筋の間には乳腺深筋膜があり、乳腺深筋膜と大胸筋の間には大胸筋前方筋膜があります。
乳腺下法は、乳腺の下で乳腺深筋膜と大胸筋前方筋膜の間にシリコンバッグを挿入する方法です。この方法は、もともとの乳房にボリューム(乳腺や皮下脂肪)がある患者さんに向いています。「触った感触がやわらかい」「走っても自然にバストが揺れる」など自然な動きを再現できるのがメリットです。
大胸筋上法(大胸筋筋膜下法)では、大胸筋前方筋膜と大胸筋の間にシリコンバッグを挿入します。この方法は、バストが下垂気味の患者さんによく用いられる方法です。大胸筋下法では、大胸筋の下で肋骨の上にシリコンバッグを挿入します。乳腺や皮下脂肪が少なくもともと乳房が小さい患者さんは、乳腺の下に挿入するとシリコンバッグの形が浮き出てしまう場合があるのです。
そういった場合に大胸筋下法が用いられますが、乳腺下法よりも痛みや腫れが強い可能性が高くなります。どの方法もメリットとデメリットがあるため、医師と十分に相談してどの方法を選択するか決めましょう

シリコンバッグ豊胸の手術の流れを教えてください。
手術の流れは以下のとおりです。

  • カウンセリング
  • 契約および手術日の予約
  • 麻酔
  • 皮膚切開
  • シリコンバッグを挿入するスペースを作成
  • シリコンバッグの挿入
  • 閉創

なお、「皮膚切開」に関しては先ほどの手術の方法で解説した3種類の中から患者さんの希望や最終的なバストの形状などに合わせた方法が選択されます。
また、「シリコンバッグを挿入するスペース」も先ほどの手術の方法で解説した3種類の中からカウンセリングに基づいた方法で形成されますのでご安心ください。
抜糸の頃には、医師が乳房の軽いマッサージを行います。アフターケアとして「シリコンバッグにカプセル拘縮が起きていないか」「傷の状態は良好か」などの確認などをしますので定期的に通院してください。

シリコンバッグ豊胸の手術時間を教えてください。
シリコンバッグによる豊胸術の手術時間はケースや医療機関によって異なります。
3〜6時間としている医療機関もあれば2~3時間程度としている医療機関もあるため、手術を検討している医療機関に問い合わせましょう。
シリコンバッグ豊胸の費用の目安を教えてください。
シリコンバッグによる豊胸術の費用もケースや医療機関によって異なります。
616,000円(税込)としている医療機関もあれば、1,210,000円(税込)としている医療機関もあるため、手術を検討している医療機関に問い合わせてください。

シリコンバッグ豊胸のダウンタイムや過ごし方

シリコンバッグ豊胸のダウンタイムや過ごし方

シリコンバッグ豊胸の手術のダウンタイムはどのくらいですか?
シリコンバッグ豊胸の手術のダウンタイムには、個人差があります。多くの割合で発生する痛み・腫れなどのダウンタイムのピークは手術から2~3日後です。
むくみや内出血で青くなりやすい状態が見られます。術後1週間程経過すると徐々に落ち着いて内出血は吸収されて黄色くなり、少し浮腫みが残る場合が多いです。その後、術後1ヶ月でほぼ腫れはなくなりますのでご安心ください。
ただし、患者さんご自身で判断するのではなく術後も定期的に診察を受けることをおすすめします。
シリコンバッグ豊胸の手術後の過ごし方を教えてください。
手術後は、手術した箇所や体調が落ち着くまで安静が必要です。
例えば、術後1ヶ月までは激しい運動やサウナなどは控えましょう。胸が揺れる動作やスポーツも術後3ヶ月は控えてください。また、血流を活発にしすぎないように気をつけることも必要です。飲酒など血流を活発にする活動はしないようにしましょう。抜糸までは控えるべきです。

編集部まとめ

編集部まとめ

今回は、豊胸術のなかでもバストアップを特に実感できる「シリコンバッグ豊胸」について解説しました。

豊胸手術は異物を体内に入れるため、信頼できる医療機関の信頼できる医師とよく相談したうえで手術を受けるべきです。

施術後のバストの様子などをイメージしにくい場合には、医療機関のサイトには症例写真が掲載されていることも多いので参考にしてください。

患者さんが納得して手術を受け、さらに美しくなってより豊かな人生を送られることを願っています。

参考文献

この記事の監修歯科医師
坂本 好昭医師(慶應義塾大学医学部 講師)

坂本 好昭医師(慶應義塾大学医学部 講師)

慶應義塾大学医学部 卒業、同形成外科 入局。 フランス ネッカー小児病院留学を経て2016年より慶應義塾大学医学部 形成外科 講師

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慶應義塾大学医学部 卒業、同形成外科 入局。 フランス ネッカー小児病院留学を経て2016年より慶應義塾大学医学部 形成外科 講師

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