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ヒアルロン酸注射の効果|持続期間・副作用についても解説

ヒアルロン酸 注射 効果

朝起きて鏡を見たとき、皮膚のしわやたるみが気になってきたという方はいませんか。「昔のようにふっくらとハリのある肌が蘇ってくれたらいいのに」と思うこともあるでしょう。

そのようなときに気になるのが、ヒアルロン酸注射によるエイジングケアです。「メスを使わずに理想の美しさに近づける」とはいうものの、実際はどうなのでしょうか。

どれくらい持続するのか、ダウンタイムや副作用はあるのかも気になるところです。

そこで、今回はヒアルロン酸注射についてまとめました。施術が気になる方はぜひ参考にしてください。

ヒアルロン酸注射の効果

ヒアルロン酸注射の効果

ヒアルロン酸は「ムコ多糖類」の一種で、もともと生体内に存在している成分です。ネバネバと弾力性があり、保水力に優れているという特徴があります。

年齢とともに減少するため、体内に注入することによって気になる部位の症状が改善します。ここでは、ヒアルロン酸注射がどういう症状に効果的なのかを説明しましょう。

しわの改善

ヒアルロン酸注射は、真皮の内側から肌を持ち上げることで、目尻・眉間・額・顎などのしわを改善します。また、加齢とともに気になる「ほうれい線」を目立たなくする効果もあります。

実は、ほうれい線は赤ちゃんのころからある顔の表情筋のひとつですが、若いころはハリやつやがあるため目立ちません。

たるみやくぼみの改善

ヒアルロン酸を注入することで、たるんでハリや弾力を失った肌をふっくらさせます。そのため、目の上のくぼみ・目の下のクマやくぼみ・頬こけを目立たなくする効果が期待できるでしょう。

ハリやつやをアップさせる

ヒアルロン酸注射は、ハリのある若々しい肌に再生するのに役立ちます。具体的には、ハリやつやをアップさせる美肌効果が期待できるでしょう。

美しい輪郭の形成

ふっくらとした丸みのある額、たるみのない頬、シャープな顎のラインなど美しい理想の輪郭形成に役立ちます。

ヒアルロン酸注射の持続期間はどのくらい?

ヒアルロン酸注射の持続期間はどのくらい?

ヒアルロン酸注射の持続期間はどうなのでしょうか。

ヒアルロン酸を注射してから効果が持続する期間は、注射する部位や注入の量によって違います。大体数ヶ月~数年で効果は消えてもとの状態に近付くでしょう。短くて2~4ヶ月、長くて2~3年位といわれます。

ただし、ヒアルロン酸注射の効果は、施術後すぐに現れます。もともと体内で合成される成分であるため、皮膚組織になじみやすいからでしょう。

またヒアルロン酸注射の効果を長持ちさせるために、2回、3回と繰り返し注射を行う方がいます。注射を繰り返すたびに持続期間が長くなっていくからです。

このように持続期間には個人差がありますが、ヒアルロン酸が肌になじむまで2時間、体内に吸収されるまで2年というのが一般的です。

ヒアルロン酸注射のエイジングケア効果は素晴らしいとされていますが、注射を打ち続けることに抵抗がある方もいるかもしれません。時間とお金(ランニングコスト)を考慮し、自分にとって本当に必要な施術かどうか判断してください。

ヒアルロン酸注射の副作用

ヒアルロン酸注射の副作用

ヒアルロン酸注射は美容医療である以上、リスクはゼロではありません。短時間で効果を実感できるメリットは大きいですが、副作用が起こる可能性といったデメリットもあります。

ここからは、ヒアルロン酸注射の副作用についてさらに具体的に説明しましょう。

痛み

ヒアルロン酸注射は、ヒアルロン酸を注射針を使って注入する施術です。顔は神経の密度が高いため、肌の敏感な方でなくてもチクッとした痛みを感じてしまうでしょう。

痛みが苦手な方は、注射針を使わない局所麻酔を使用してもらうようクリニックに相談してみてください。ただし、治療中の痛みは抑えられますが、麻酔が切れるとまた痛みを感じるかもしれません。

内出血

ヒアルロン酸注射は注射針を直接的に肌に刺すため、治療部位で内出血を起こすことがあります。

また、治療直後は何ともなくても翌日以降に内出血が現れやすいので、注意しながら経過を観察してください。もし内出血した場合でも、大抵の方は数日~数週間で症状は治まるので心配はありません。

個人差はありますが、皮膚が薄い方・毛細血管が多い部位は内出血が起こりやすい傾向があります。例えば、目尻や目元周り・ほうれい線は特にその傾向が強いので注意しましょう。

腫れ

腫れ

ヒアルロン酸の注射針による刺激で、腫れの症状が現れることがあります。施術後は注入部位に膨らみが生じ、腫れが2日〜3日続くこともあるかもしれません。

このようにヒアルロン酸注射で治療部位が腫れる原因は、ヒアルロン酸の保水力ゆえの「むくみ」が考えられます。

ただし、このような腫れやむくみは大体3日程で治まるので心配はいりません。長くても1週間くらいで目立たなくなるでしょう。

もし治療部位が気になっても、マッサージなどをして刺激するのは絶対やめてください。腫れが引くどころか、さらに悪化する恐れがあります。

また、サウナ・入浴・飲酒・激しい運動など血行の流れを促進する行動は症状が落ち着いてからがおすすめです。治療後数日間は、普段通りの生活より少し控えめで安静に過ごしましょう。

問題なのは、数週間経っても腫れが引かない・施術後かなり時間が経ってから腫れが出るといった場合です。感染症の可能性があるので、皮膚科を受診して医師に診てもらいましょう。

アレルギー

ヒアルロン酸注射後、数分から数時間で「即時型アレルギー症状」が起こる場合があります。ヒアルロン酸によるアレルギー反応には、発疹・じんましん・かゆみ・血管浮腫などの症状があります。

血圧の低下を併発して、専門の医師の治療が必要な場合もあります。呼吸困難などのアレルギー反応が発生した場合は、速やかに医師に相談してください。

数日が過ぎてから「遅延型アレルギー症状」として、腫れ・熱感・赤みなどが現れることもあります。

このように一度アレルギー症状を起こしたヒアルロン酸製剤は、次回からもアレルギー反応を発症する可能性が高いので使用を避けてください。

しこり

前述のとおり、遅延型アレルギーの症状は施術後に数日過ぎてから現れます。なかには、遅発性結節といって、施術の3~4ヶ月後に注入した治療部位が「しこり」のように硬くなるケースもあるので注意しましょう。

また、注入前に製剤を十分に混ぜなかった・皮膚の浅い部分に注射した・ヒアルロン酸の種類が合わなかった場合はしこりを作ることがあります。

できてしまったしこりは、1~2週間で自然となじみ目立たなくなります。ただし、しこりが大きいまま残って痛みを生じる場合は、ヒアルロン酸を分解する処置が必要になるので医師に相談してください。

ヒアルロン酸注射が向いている部位は?

ヒアルロン酸注射が向いている部位は?

ヒアルロン酸注射を打つ部位は、おでこ(額)・こめかみ・眉間・目尻・鼻・頬・ほうれい線・唇・顎など人によってさまざまです。

さらに、唇にボリュームを出す・涙袋を作る・鼻を高くする・額を丸くするといったような美容整形術としてヒアルロン酸を注入することもできます。

それぞれの部位について、ヒアルロン酸注射が向いている方の特徴を説明しましょう。

おでこ・眉間

もともとおでこが平らな方、加齢によってハリを失い皮膚が痩せてしまったような方に向いています。

「眉間のしわ」という言葉があることからも、不機嫌そうな表情にコンプレックスを持つ方もいるでしょう。ヒアルロン酸注射は、おでこや眉間に刻まれた深いしわを改善します。

加齢によるしわやたるみが目立たなくなるだけでなく、見た目も若々しくなりコンプレックスが解消するかもしれません。

おでこの生え際から眉上までの部位にバランス良くヒアルロン酸を注入することで、女性らしい丸みを帯びた可愛らしい印象になります。顔にメリハリや立体感が出せるため、若い女性の間でも注目を集めている施術です。

目の上・目の下・涙袋

目の上・目の下・涙袋

目の上にヒアルロン酸を注入すると立体感が出せて、彫りの深い目元を作ることができます。目の下のクマ・たるみを目立たなくするのにも効果的でしょう。

また、目の下の瞼から眼球に沿った膨らみのことを「涙袋」といいます。目元がぷっくりやわらかい印象になるとして、若い女性の間で注目を集めている美容効果の高い施術です。

涙袋を作るメイク術もありますが、アイシャドーやハイライトで毎日描くのは面倒だと感じる方も少なくありません。

ヒアルロン酸注射なら量を調節することが可能なので、簡単に自分の理想の涙袋を作ることができます。

ただし、目の周りの皮膚は薄く敏感なので注意してください。ヒアルロン酸を皮膚の浅い位置に注入してしまったことで、肌の上からヒアルロン酸が透けて見える「チンダル現象」と呼ばれる症状が起こることもあります。

ほうれい線

鼻の下から唇に沿って顎のラインまでのしわをほうれい線と呼びます。

この部位や頬の骨ににヒアルロン酸を注入することで溝が浅くなり、老け顔の象徴ともいえる「ほうれい線」の原因となっている肌のたるみを解消します。

肌を内側から持ち上げて、ふっくらと見た目を若返らせる効果が期待できるでしょう。

ただし、施術後に腫れや内出血が起こる可能性があります。

また、治療部位を触ると「しこり」のようになっている場合がありますが、2週間~1ヶ月位で肌になじむので触らないようにしてください。

もし触ると注入したヒアルロン酸製剤が移動して、見た目が不自然になることがあるからです。

もし思ったほど若返り効果を実感できなかった方は、2度3度と同じ部位にヒアルロン酸注射を繰り返すことで、徐々にしわが目立たなくなり肌のたるみも解消できるかもしれません。

ヒアルロン酸注射は、唇にボリュームを出したい方に効果があります。

神経の集中した唇に注射針を刺すというと怖いイメージがあるものですが、ダウンタイムはほぼなく、あっても通常は2週間程で治まるでしょう。

大抵の方はヒアルロン酸注入後すぐに効果を実感できます。およそ3~12ヶ月の間、ぷっくりと魅惑的な唇の印象を楽しんでください。

顎のラインをシャープに整えたい方、たるみを取ってフェイスラインをすっきりさせたい方に向いています。

ヒアルロン酸注射の副作用として、腫れ・痛みなどのリスクがあります。気になるからと注射した部位を触り過ぎないよう注意しましょう。

顎の場合は内出血のリスクは低く、腫れも基本的には目立ちません。

鼻

鼻を高くする・鼻筋を通すのにも、ヒアルロン酸注射は効果的です。

低い鼻筋にコンプレックスを持つ方は、日本人の女性・男性問わず少なくないかもしれません。鼻根部から鼻尖部の間にバランス良くヒアルロン酸を注入することで、鼻筋をすっきり高く形成します。

ただし、おでこが平らな方の場合、不似合いなほど高い鼻を希望してヒアルロン酸を注入し過ぎると、いわゆる「アバター鼻」という不自然な形になるので十分注意してください。

横から見たとき、目と眉毛の中間から真っすぐ鼻のラインを描くようにヒアルロン酸を注入するのがおすすめです。鼻のヒアルロン酸注入は、ダウンタイムが少ないため注入直後から効果を実感できるでしょう。

ヒアルロン酸注射のダウンタイムはどのくらい?

ヒアルロン酸注射のダウンタイムはどのくらい?

ダウンタイムとはヒアルロン酸注射後に生じる、痛み・赤み・腫れ・むくみ・内出血などの症状が治まり、体が回復するまでの期間のことです。

ヒアルロン酸注射による施術自体は1時間程なので、1時間程のダウンタイムをおいて2時間後には効果を実感できるでしょう。

また、術後のむくみなどはダウンタイムの一般的な症状ですので心配はありません。

ヒアルロン酸注射によるダウンタイムは部位によっても異なりますが、非常に短いのが特徴です。ヒアルロン酸注射のダウンタイム中に起こる可能性のある症状は、副作用の章で前述のとおりです。

人によって発症する、赤み・腫れ・内出血・むくみ・痛みなどのダウンタイムが終わり次第、普段通りの生活に戻れます。治療によって制限されていた化粧・洗顔・洗髪・入浴・運動・飲酒などもできるようになるでしょう。

ヒアルロン酸注射の費用相場は?

ヒアルロン酸注射の費用相場は?

ヒアルロン酸注射は保険適用外であり、その費用は一般的におよそ1本55,000円~150,000円(税込)といわれています。 ただし、ヒアルロン酸の質やクリニックによってもバラつきがあるかもしれません。

改善する部位によってヒアルロン酸の量は異なりますので、注入する量が少なければそれだけ安くなります。例えば、目元・額・こめかみ・眉間などに1本のヒアルロン酸注射をした場合の目安はおよそ61,600円(税込)でしょう。

注入する量や部位は人それぞれなので、事前にクリニックでカウンセリングを受けて確認してください。

まとめ

美女

美容医療の代名詞ともいえるのが、今回紹介したヒアルロン酸注射によるエイジングケア施術です。

ダウンタイムも短いため施術後は昔のような肌のハリとつやが実感でき、感動する方も多いでしょう。

合併症の恐れも少なくメリットの多いヒアルロン酸注射ですが、大切な顔に注射針を入れるわけですから注意が必要です。もし万が一「血管閉塞」など重篤な副作用を発症した場合は、医師による緊急医療措置を受けるようにしてください。

また、費用対効果が期待できたら「ランニングコスト」の確認も必要かもしれません。

これからヒアルロン酸注射の美容治療を検討している方は、今回紹介したような副作用も知ったうえで施術を決断してください。

参考文献

この記事の監修歯科医師
金 仁星医師(医療法人 友広会 AGAメディカルクリニック 大美会クリニック)

金 仁星医師(医療法人 友広会 AGAメディカルクリニック 大美会クリニック)

大阪大学医学部 卒 / 兵庫県立西宮病院 臨床研修 修了 / 研修終了後、大美会クリニックと医療法人 友広会で勤務 / 専門は美容皮膚科、AGA、予防医療

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金 仁星医師(医療法人 友広会 AGAメディカルクリニック 大美会クリニック)

大阪大学医学部 卒 / 兵庫県立西宮病院 臨床研修 修了 / 研修終了後、大美会クリニックと医療法人 友広会で勤務 / 専門は美容皮膚科、AGA、予防医療

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