涙袋を作れる美容整形手術として人気なのがヒアルロン酸注射です。手軽かつ安価にできる手術ですが、ダウンタイムが長くかかってしまうのは嫌だと思う方も多いのではないでしょうか。ヒアルロン酸注射とはどのような施術なのか、またダウンタイムは何日かかるのか、副作用やリスクがあるのかなどについても解説します。涙袋のヒアルロン酸注射で後悔しないためにも、事前にダウンタイムや手術のリスクについて知っておきましょう。
涙袋のヒアルロン酸注射とは
涙袋の形成手術というとまず挙げられるのがヒアルロン酸注射です。手軽に涙袋を作れるヒアルロン酸注射とはどのようなものなのでしょうか。
- ヒアルロン酸注射は、どのような美容整形ですか？
- 涙袋のヒアルロン酸注射とは、ヒアルロン酸製剤を目の下に注射して膨らみを作ることで涙袋を作る方法です。とても手軽に行える美容整形術のひとつであり「プチ整形」としても人気があります。 ヒアルロン酸は元々肌にある物質であり、ヒアルロン酸注射はそれを注入剤として作られた製剤です。なお、製剤の種類はたくさんあり、それぞれ硬さや特徴が異なります。
- 涙袋のヒアルロン酸注射の1回の注入量はどのくらいですか？
- 涙袋に注入するヒアルロン酸の量は片方につき0.1～0.2ml程度と少量です。
- 涙袋のヒアルロン酸注射の施術時間はどのくらいですか？
- 施術時間は5～10分です。
涙袋のヒアルロン酸注射のメリットとデメリット
短時間で涙袋を作ることができるヒアルロン酸注射のメリットとデメリットを紹介します。良い点と悪い点をしっかりと確認した上で、ヒアルロン酸注射の施術を検討しましょう。
- 涙袋をヒアルロン酸注射で整形するメリットは何ですか？
- 涙袋は、顔の印象を柔らかくしたり、目を大きく見せることができたりするパーツです。メイクによって涙袋を作ることはできますが、毎日涙袋を描くのは手間ですし、ノーメイクの時でも涙袋が欲しいと思う人も多くいます。こうした場合に、ヒアルロン酸注射をすれば自然な涙袋を形成することができます。 また、ヒアルロン酸注入は比較的安全性が高い施術であり、施術時間は数分程度です。施術直後にメイクも可能。手軽にできる点はヒアルロン酸注射の大きなメリットです。
- 涙袋をヒアルロン酸注射で整形するデメリットは何ですか？
- ヒアルロン酸は時間の経過とともに体内に吸収される性質を持っているため、次第に小さくなっていってしまうデメリットがあります。平均的な持続時間は半年～1年半程度であり、吸収により涙袋が小さくなった際には再度注入する必要があります。 また、内出血や腫れなどのリスクや、思っていた仕上がりと異なる場合がある点も、涙袋へのヒアルロン酸注射のデメリットです。
涙袋のヒアルロン酸注射後のダウンタイムや持続時間
涙袋のヒアルロン酸注射のダウンタイムはどのくらいなのでしょうか。また、ヒアルロン酸注射による涙袋はどのくらい持続するのでしょうか。ヒアルロン酸注射の施術後について知っていきましょう。
- 涙袋のヒアルロン酸注射のダウンタイムは何日ですか？
- ダウンタイムに腫れや痛みはほとんどありません。腫れた場合でも1週間程度で治まります。また、まれに少量の内出血が出ることがありますが、メイクでカバーできる程度の軽度なものです。
- 涙袋のヒアルロン酸注射の効果はどのくらい持続しますか？
- ヒアルロン酸は時間の経過とともに少しずつ体内へ吸収されていきます。個人差やヒアルロン酸の種類にもよりますが、持続期間は半年～1年半程度です。
涙袋のヒアルロン酸注射の副作用やリスク
涙袋のヒアルロン酸注射は短時間で手軽にできる点が魅力ですが、整形手術である以上もちろんリスクもあります。ヒアルロン酸注射におけるリスクやそれを防ぐための方法をご紹介します。
- 涙袋のヒアルロン酸注射に副作用やリスクはありますか？
- 注射を行うため、腫れや内出血のリスクがあります。腫れは気にならない程度であることがほとんどですが、完全になじむまでには1週間程度かかります。 また、製剤にもよりますが2週間程度経過するとボリュームが10%程度減ります。 内出血については、一定の割合で起きてしまいます。ただし、内出血が起きた場合でも極めて小さな範囲であり、1～2週間で吸収されていきます。
- 涙袋のヒアルロン酸注射後の腫れや内出血を防ぐ方法はありますか？
- ヒアルロン酸注射の施術当日は、入浴や激しい運動、飲酒は控えましょう。入浴などによって血行が良くなると、施術箇所の内出血のリスクが高まったり、悪化したりといったリスクが上がってしまいます。また、施術中はできるだけリラックスするのがポイント。目元に力が入ると血管が収縮し腫れや内出血のリスクが高まります。 内出血の原因は目の周りの血管を針で傷つけてしまうこと。施術の際にマイクロカニューレという鈍針を使用することによって内出血のリスクを下げることができます。通常の針は先端が尖っていますが、マイクロカニューレは先端が丸くて柔らかくなっているのが特徴です。なお、マイクロカニューレは有料オプションとして扱っているクリニックもあります。内出血リスクを減らしたいと考えている方は、カウンセリングの際にマイクロカニューレ使用の有無について確認しておくと良いでしょう。
ヒアルロン酸注射以外で涙袋を作る方法
ヒアルロン酸注射以外にも、涙袋を作る美容整形方法はあります。それぞれの概要とメリット・デメリットを知っていきましょう。
- ヒアルロン酸注射以外で涙袋を作る方法はありますか？
- ヒアルロン酸注射以外には、脂肪注入で涙袋を作ることができます。 脂肪注入とは、体のほかの部位から脂肪細胞を採取して、涙袋を作りたい場所に再注入する治療法です。涙袋のほかにも、豊胸や目元のクマ治療などでも行われます。 そのほかには、下まぶたの眼輪筋を縫い縮めて丘状に膨らみを作り、外科的に涙袋の形状を作る外科的な涙袋形成手術や、メイクによって涙袋を作ることも可能です。
- 涙袋を脂肪注入で整形するメリットとデメリットを教えてください。
- 脂肪注入のメリットとしては、注入した脂肪は一定の割合で注入箇所に生着して残り続けるため、半永久的に涙袋の膨らみを作ることが可能な点が挙げられます。そのため、脂肪注入の場合は繰り返しの注入は必要ありません。 また、自分の体の脂肪を使うので自然な色味を作ることができます。ヒアルロン酸注射の場合、皮膚の血管や筋肉が透けて青く見えやすくなるチンダル現象が起きることがありますが、脂肪注入の場合にはその心配はありません。涙袋を自然な仕上がりにできるのは脂肪注入のメリットです。 一方デメリットして挙げられるのは、まずは費用が比較的高くなる点。費用については、ヒアルロン酸注射の費用相場が約2.5万～8万円なのに対し、脂肪注入の場合はクリニックにもよりますが約25万円が相場と高額になります。また、ダウンタイムが長く続く点もデメリット。脂肪注入のダウンタイムは1～2週間程度とヒアルロン酸注射と比べて長めです。 さらに、施術を行う医師によって仕上がりに差が生まれやすい点もデメリットと言えます。脂肪注入は高い技術力が求められる施術です。医師の技量によって仕上がりの差が出やすいのも特徴。価格だけでクリニックや医師を選んでしまうと、思った通りの仕上がりにならない場合も考えられます。涙袋の脂肪注入に実績があり、高い技術を持つ医師に施術してもらうことをおすすめします。
編集部まとめ
涙袋のヒアルロン酸注射におけるダウンタイムはほとんどありません。リスクとしては腫れや内出血が起こる場合がありますが、1週間程度で治まることがほとんどです。内出血リスクを減らすためには、手術中にはリラックスして目元を緊張させないことや、手術後の飲酒、激しい運動を避けることがポイントです。また、オプションとしてマイクロカニューレを使用するのも有効です。医師からのダウンタイムやリスクに関する説明をしっかりと聞いて、安心して手術に臨みましょう。
参考文献
電話コンシェルジュで地域の名医を紹介します。