鼻へのヒアルロン酸注射は、顔の小ジワ改善から額や鼻筋の形成やリフトアップなどと同様に行われる施術として、広く活用されています。
この施術は安全性が非常に高く、ダウンタイムもほとんどない施術であり、通常のエステの延長ともいわれるほど普及しています。
特に若い女性にとっては、自分の鼻の高さや形状に関する悩みを抱えていることが多いため、鼻へのヒアルロン酸注射によって改善されれば嬉しいでしょう。
その一方、鼻にヒアルロン酸注入を実施したことを周囲にバレたくないという患者さんも多くいるのが現状です。
この記事では、鼻へのヒアルロン酸注入が周囲にバレる原因と、後悔しないためのポイントなどについて詳しく解説します。
鼻にヒアルロン酸を入れてもバレない?
鼻にヒアルロン酸を入れたら周囲にバレるのではないか、と不安に思っている人も多いでしょう。
普段の生活において、鼻のヒアルロン酸注射によって鼻の高さが周囲からすぐにわかるほどの状況であれば、他人からどう見られているか気になりますね。
ヒアルロン酸注射だけではなく、整形やプチ整形に際しては、自分の周りにバレたくないと思うのが人情でもあります。
今回取り上げる鼻のヒアルロン酸注射は、広義に捉えればプチ整形の一種で、バレる場合もあればバレない場合もあるのが現実です。
ヒアルロン酸がバレる原因
鼻へのヒアルロン酸注射によって、突然に鼻が大きくなったり小さくなったりすることはまずありません。
そのため、通常であれば鼻のヒアルロン酸注射がすぐに周りにバレることは少ないでしょう。
ただし、絶対にバレないわけでもなく、鼻へのヒアルロン酸注射がバレてしまう場合もあります。
その主な原因や事象は下記に挙げるとおりです。
ダウンタイムによる腫れや内出血
鼻のヒアルロン酸注射そのものが原因で周囲にバレるのではなく、副次的に発生する「腫れ」などのダウンタイム症状によってバレる場合があります。
ヒアルロン酸注射のダウンタイム症状としては、腫れや内出血が主な原因として考えられるのです。
このダウンタイム症状は必ず起こるのではなく、人によって個人差があります。
鼻が腫れていたり出血があったりすれば、疑問や不安を感じる場合もありますが、軽減を待ちながら落ち着いて対処しましょう。
不自然な仕上がり
鼻筋が急に太くなったり、盛り上がったりしてしまうと、どうしても周囲からは不自然に見えます。
不自然な仕上がりだと、周囲の目が気になって心穏やかでない、という状況にもなりがちです。
仕上がりが不自然になってしまう原因としては、注入する箇所を間違えたり、注入量が多すぎたりといった可能性が考えられます。
ヒアルロン注射をこれまで複数回にわたり行っている場合は、以前のものが残っていたために今回注入する量が増えたかもしれません。
また、施術を重ねるごとに鼻筋が太くなり、周りに言われて初めて気づく場合もあります。
ヒアルロン酸を追加注入する際、医師に提示されるヒアルロン酸の量が少ないと不安に思うこともあるでしょう。
その反面、鼻に残っている分と合わせると、結果的に適量になることもあります。
鼻を気にしすぎてしまう
鼻のヒアルロン酸注射が周囲にバレてしまう理由として、ついつい普段と違う行動を取ってしまうことが挙げられます。
鼻の状態が気になっていつも鼻ばかり触ってしまったり、普段より鏡を見る頻度が高かったり、といった行動として現われがちです。
少しだけいつもと違う行動をとっても多くの人は気づかないですが、仲の良い友達や勘の良い人の中には、不思議に思う人もいる可能性があります。
気の置けない親友などは、率直に鼻の変化についてたずね、鼻の施術が原因だとわかれば納得して励ましてくれる場合もあるでしょう。
ところが、本人にとっては施術後の変化が大きな問題となり、鼻の状態を気にしすぎてしまうこともあります。
鼻にヒアルロン酸を入れてもバレにくくするには?
鼻にヒアルロン酸を入れてもバレにくくするにはどのようにしたら良いかというポイントについて、下記に詳しく解説します。
一度に変化をつけすぎない
鼻のヒアルロン酸注射による施術によって、少量の注入量で自然な仕上がりであれば、メイクを変えたような顔の印象となります。
一度の施術で大きな変化をつけすぎると、日常的に接する機会のある家族や、職場の人たちにヒアルロン酸注入がバレてしまうでしょう。
特に鼻筋に高さをもたせ過ぎると、顔立ちの印象が大きく変わるので、注意が必要です。
自然な鼻になるよう医師と相談する
もともと平坦な顔立ちである場合、ヒアルロン酸製剤を一部位のみに過剰注入すると、施術部位が目立って周囲にバレてしまうことがあります。
こうした状況を避けるためにも、自然な鼻になるよう、専門の医師と相談することが大切です。
経験豊富な医師であれば、患者の心配や悩みを事前に確認し、患者が納得できる的確なアドバイスをくれるでしょう。
鼻のヒアルロン酸注射で後悔しないために
鼻のヒアルロン酸注射は気軽に受けられる人気の施術ですが、失敗するケースが多いのも事実です。
大掛かりな施術ではなく、「プチ整形だから大きな失敗はないだろう」という軽い気持ちで受け、後悔する場合が多い施術の一つです。
理想の鼻を明確にする
鼻のヒアルロン酸注入を成功させたいと願うのは当たり前ですが、そのためには事前に自分が描く理想の鼻について明確にしておきましょう。
ただ単に鼻を高くしたいと伝えるだけでは、理想の形には近づかないのです。
自分が望む理想の鼻の高さを明確にして、担当の医師にしっかりと伝えることが成功の鍵となります。
ヒアルロン酸注入のリスクを知っておく
施術前に認識しておきたい大きなポイントは、ヒアルロン酸注射におけるリスクです。
ヒアルロン酸注入による主なリスクとしては、血流障害や神経圧迫といった症状が挙げられます。
また、皮膚の上からでは血管の走行を確認できないので、誤って医師が眼動脈にヒアルロン酸を注入してしまう危険性もあるでしょう。
眼動脈にヒアルロン酸を注入してしまうと、血管にヒアルロン酸が詰まります。
そうなると眼球への血流が止まってしまうリスクが発生し、最悪の場合失明する危険性すら発生するため、注意が必要です。
ヒアルロン酸の持続期間は限られているため、注入するだけで鼻を高くし続けるには、何度も施術を受ける必要があります。
何度も施術を受けるのは大変ですが、ヒアルロン酸の効果を持続させるためには必要な対応なので、理解しておくことが必要です。
ヒアルロン酸による鼻整形はお手軽でハードルが低いイメージがありますが、多くのリスクも伴うことを理解しておくべきです。
場合によってはヒアルロン酸以外も検討する
鼻に関する悩みで最も多いのは、鼻筋や高さに関するものです。
自分の鼻の高さを気にしている場合は、周囲から見ればごく普通の整った鼻でも、それに満足できずに高さを改善したいと考えます。
こうした状況での解決策としてもヒアルロン酸注入が高く評価されていますが、それ以外にも、例えば脂肪を使った方法を希望する場合などがあります。
脂肪は柔らかい一方、その効果について疑義もありますが、工夫次第ではナチュラルな状態で鼻の高さや形を整えることができるでしょう。
体内に人工物を入れたくない、過去に人工物を入れて嫌な思いをした患者は少なからず存在します。
そうした場合でも、脂肪による代替術などがあることを理解すれば、対応策の拡大が期待できるでしょう。
鼻にヒアルロン酸注射を打つクリニックの探し方
鼻のヒアルロン酸注射は気軽に受けられてメリットが大きい施術ではありますが、満足する仕上がりにならない場合もあるのが現実です。
そうした失敗を防ぐためにも、鼻のヒアルロン酸注射を打つクリニックの探し方が重要となります。
以下に、鼻のヒアルロン酸注射を受けるクリニックの選び方について解説するので、クリニックを選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。
施術費用が明確である
鼻のヒアルロン酸注射における値段は、施術方法によって大きく異なります。
鼻のヒアルロン酸注入は、医療用シリコンを挿入して鼻を高くするプロテーゼ施術などと比較すると、安価な費用で受けられます。
ただし、クリニックを選ぶ際には、施術費用が明確に表示されていることがポイントです。
参考までに、ヒアルロン酸注射を含む、鼻の施術に必要な費用の相場は以下のとおりです。
- ヒアルロン酸注射(鼻を高くする):5~10万円(税込)
- プロテーゼ挿入(鼻を高くする):15~30万円(税込)
- 小鼻縮小(鼻を小さくする):30~50万円(税込)
- 鼻尖形成(団子鼻の解消など):20~35万円(税込)
鼻の整形は自由診療(保険適用外)なので、クリニックによって値段は様々です。上に示したように、一定の相場を認識することで、適切な値段で施術が受けられるようになるでしょう。
なお、施術費用が高すぎたり、逆に安すぎたりする場合には注意が必要です。
高価格の場合でも、施術費用が高い反面カウンセリングが短く、数分で終わってしまうクリニックもあります。
一方、利益を上げるために1件でも多く施術を行うことで、雑になってしまう場合も散見されます。
こうした齟齬を避けるためにも、上記に示した費用相場の範囲内で適切なクリニックを選ぶことが大切です。
経験豊富な医師がいる
鼻のヒアルロン酸注射を受ける際には、技術力があって経験豊富な医師のもとで施術をおこなうことが重要です。
臨床経験が豊富で技術力の高い医師であれば、周囲にバレずに、自然な仕上がりとなる希望に応えることが可能となります。
鼻のヒアルロン酸注入は、注射だけで鼻の高さを整えることが可能な施術です。
その一方、製剤の注入部位や注入量によっては、組織壊死や失明といった合併症を引き起こす事例もまれに発生します。
万一こうした合併症が起こってしまえば、周囲にバレる・バレない以前の大きな問題となります。
このため、鼻のヒアルロン酸注入を検討する際は、経験豊富な医師がいるクリニックを選ぶことが大切です。
カウンセリングを丁寧にしてくれる
鼻のヒアルロン酸注射に限らず、美容整形にとって、カウンセリングはとても重要な要素です。
担当医師は、患者とのカウンセリングを重ねながら、施術方法・デザイン・使用するヒアルロン酸の種類などを選択していきます。
カウンセリングで医師にしっかりと自分の希望を伝えられなかった場合には、医師との間で認識の差が生じることもあるでしょう。
認識が違えば理想通りの仕上がりが難しくなるので、患者へのカウンセリングを丁寧に行ってくれる医師を選ぶことがポイントです。
まとめ
鼻にヒアルロン酸を入れて施術した際に、バレる原因や後悔しないためのポイント・注意点や、費用相場・医師の選び方などについて詳しく解説しました。
自分の鼻を高く・美しく見せるためのヒアルロン酸注射は手軽な施術ですが、万一の失敗によって周囲にバレてしまうと後悔することになります。
この記事を読んで、鼻のヒアルロン酸注射についてよく理解し、最適の施術を受けていただければ幸いです。
参考文献