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唇のヒアルロン酸注射|アヒル口・人中短縮などのメリット・リスクを解説

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唇を理想の形に近づける方法のひとつとして、唇へのヒアルロン酸注射があります。ヒアルロン酸注射というと顔のしわ改善の印象が強い方もいるかもしれませんが、唇の形を変える効果もあるのです。

より美しい・可愛らしい口元にしたいと望む方にとって、メイクアップに頼らずに唇の印象を変えることができるのは魅力的ではないでしょうか。

こちらの記事では、唇のヒアルロン酸注射についてのメリットとリスクを解説します。施術後に元に戻す方法や、効果の持続期間についても解説しています。

理想の唇を手に入れるための参考にしていただければ幸いです。

唇のヒアルロン酸注射について

唇のヒアルロン酸注射について

唇のヒアルロン酸注射は唇の見た目を変える美容整形のひとつです。ヒアルロン酸注射は、顔のしわの軽減や輪郭の形成などにも活用されています。

もともと体内に存在する成分のヒアルロン酸から作られた製剤を使用するため、アレルギー反応を起こす可能性はほとんどありません。その安心感から、ヒアルロン酸注射の施術を受ける方が増加しています。

施術内容は注射針を刺してヒアルロン酸製剤を注入するというもので、メスを使わない気軽さも人気の理由の1つです。施術後すぐに効果が実感できる一方で、永久的に効果があるものではありません。

唇へのヒアルロン酸注射では、唇の表面や境界線にヒアルロン酸製剤を注入します。患者さんの理想とする唇の形によって注入箇所が異なりますが、複数箇所に注射することが多いです。

クリニックによっては針を刺す回数を減らすことのできる器具を使用している場合もあります。

唇へ注入するヒアルロン酸製剤はやわらかいものが使用されます。唇は会話や食事など日常生活のなかでよく動く部位のため、硬い製剤を使用すると不自然な仕上がりとなってしまうためです。

唇へのヒアルロン酸注射の際には、施術を担当する医師にしっかりと理想の唇のイメージを伝えることが大切です。

クリニックのサイトで閲覧できる症例写真を参考画像として持参するとイメージが伝わりやすいでしょう。

持って生まれた唇の形には個性があり、必ずしも理想が実現できるとは限りません。施術前のカウンセリングで医師と相談しながらイメージを固めましょう。

唇のヒアルロン酸注射は保険適用外で全額自費です。注入量には個人差がありますが、使用量の目安は1.0~2.0ccとなっており、費用は1.0ccで約9万円(税込)・2.0ccで約14万円(税込)が目安となります。

費用はクリニックによっても大きく異なるため、あらかじめ確認するようにしましょう。

唇のヒアルロン酸注射のメリット・効果

唇のヒアルロン酸注射のメリット・効果

唇のヒアルロン酸注射には次のようなメリットがあります。

  • 施術時間が短い(10分程度)
  • すぐに効果が実感できる
  • ダウンタイムが短い(施術後2~3日程度)

唇の見た目にコンプレックスを持つ方にとっては、自分に自信を持てるようになるという点も大きなメリットといえるでしょう。

ヒアルロン酸注射により期待できる効果には次のものがあります。

  • 唇の縦ジワの軽減
  • 唇のボリュームアップ
  • 唇の形成による印象の変化

ヒアルロン酸注射は唇の縦ジワを目立たなくする効果があり、若々しく健康的な唇になることからエイジングケアとしても有効とされています。

ボリュームアップはヒアルロン酸注射の基本的な効果の1つで、まんべんなく注入することで唇全体をふっくらとさせられます。その応用として、部分的にヒアルロン酸製剤を注入することで唇の形を変えることができるのです。

唇は主に次の3つの部位に分けられます。

  • 赤唇(せきしん):上下の唇の赤く色づいている部分
  • 白唇(はくしん):上唇の上の白くなっている部分
  • バーミリオンボーダー:上唇の赤唇と白唇の境界線

これらの部位のどの位置にどのくらいの量のヒアルロン酸製剤を注入するかで、仕上がりの形が変わります。

実際に唇のヒアルロン酸注射により実現できる唇の見た目にはどのようなものがあるのでしょうか。代表的な施術方法とあわせて、具体例として次の4つを紹介します。

  • アヒル口を形成できる
  • M字リップを形成できる
  • 人中短縮
  • セクシーな唇を演出できる

人によって理想の唇の形は違います。自身の理想とする形がヒアルロン酸注射で実現できるかどうかの参考にしてみてください。

アヒル口を形成できる

アヒル口を形成できる

上唇が突き出たようなシルエットになり、意識しなくても口角が上がっているように見えるのがアヒル口です。愛くるしい印象になるため、憧れを持つ方もいるのではないでしょうか。

自然と口角が上がる唇の形はスマイルリップとも呼ばれます。素の表情が笑顔に近くなるため、周囲に明るい印象を与える場合が多いです。

施術方法としては、バーミリオンボーダー沿いの左右の口角にヒアルロン酸製剤を注入します。

M字リップを形成できる

M字リップを形成できる

上唇の形がアルファベットのMの形になっているのがM字リップです。

立体感があり、リップライナーを使わなくても唇の輪郭がはっきりとして見えるという特徴があります。

施術方法としては、上唇の真ん中と左右の口角・下唇の真ん中から左右の口角にかけての中間地点の5ヶ所にヒアルロン酸製剤を注入します。

人中短縮

人中短縮

人中とは鼻と唇の間の部分のことです。人中を短くすることで幼い印象になり、実年齢よりも若く見られやすくなります。

人中短縮には上唇をEラインに近づける効果もあります。顔を横から見た際に鼻先と下顎を結んだ線がEラインです。

Eライン上の少し内側に唇の先がある状態が美しい横顔といわれていることから、Eラインを意識している方もいるのではないでしょうか。

施術方法としては、上唇にヒアルロン酸製剤を注入して厚みを持たせます。これにより上唇を上向きにし、人中を短く見せることができます。

セクシーな唇を演出できる

セクシーな唇を演出できる

上下の唇に厚みを持たせると、セクシーな唇を演出できます。

施術方法としては、上下の赤唇にバランスよくヒアルロン酸製剤を注入します。

生まれつきの唇の形によっては、上唇のみや下唇のみに注入することでセクシーさを実現することも可能です。

セクシーさとひと口にいっても人によって感覚が異なるため、自分の理想のセクシーな唇の形を明確にしておくとよいでしょう。

唇のヒアルロン酸注射のリスクは?

唇のヒアルロン酸注射のリスクは?

ヒアルロン酸注射は安全性が高いとされていますが、医療行為ですのでリスクや副作用もあります。

ヒアルロン酸製剤を誤って血管内に注入した場合に、血流が妨げられ重い合併症が発生する可能性があります。例としては、皮膚壊死・失明・脳梗塞などです。

唇へのヒアルロン酸注射は顔のほかの部位に比べると、重い合併症が起こる危険度は低いといわれています。

万が一の場合に備え、ヒアルロン酸注射のリスクと対処法を熟知した医師のいるクリニックを選ぶようにすると安心でしょう。

またヒアルロン酸注射による唇形成のリスクとして、思い通りの形にならないというものがあります。主な原因は2つです。

1つ目は仕上がりの唇の形のイメージが施術担当の医師とうまく共有できていないためです。言葉だけではなく画像やイラストを使用して要望を伝えるようにしましょう。

2つ目は唇に注入するヒアルロン酸製剤の種類・量・注入箇所が適切でないためです。患者さんによって唇の形が異なるため、理想に近づける形成には一定の技術がいります。

過去の施術事例などを参考に、信頼できる医師がいるクリニックで施術を受けるのがおすすめです。

続いて、唇のヒアルロン注射によって生じる可能性のある症状について解説します。

痛み

痛み

唇は敏感な部分のため、注射針を刺す際と溶剤の注入時に痛みをともないます。

クリニックによっては施術時に麻酔をしてもらうことができるため、心配な方は担当医師にご相談ください。

唇の麻酔の方法として代表的なのは、クリーム状の溶剤を塗る表面麻酔やガスを吸引する笑気麻酔です。

また、注射の代わりに「マイクロカニューレ」を使っているクリニックを選ぶことで痛みを最小限に抑える方法もあります。

マイクロカニューレは先端が丸い管で、唇に針を刺す回数を減らせます。皮膚の下に管を這わせながらヒアルロン酸製剤を注入することができるためです。

内出血

注射針を刺した部分に内出血が生じる場合があります。

注射後1日は激しい運動・サウナ・長時間の入浴などの血行をよくするような行為を避けることで、内出血のリスクを抑えることができます。

腫れ

唇へのヒアルロン酸注射の施術後に腫れが生じる場合があります。目立つ場合には唇を冷やすことで症状を軽減できます。

腫れは2〜3日で引くことが多いです。長い場合でも1週間程かけて徐々におさまりますが、症状が悪化する場合は早めにクリニックに相談しましょう。

赤み

唇へのヒアルロン酸注射の施術後に赤みが出る場合があります。赤みは1日程度でなくなることが多いです。

リップメイクで隠すことができるため、症状が長引かない限りは心配ありません。

違和感

違和感

唇へのヒアルロン酸注射の施術後に違和感が生じる場合があります。

2~3日かけて徐々に馴染んでいく場合が多いですが、違和感が残る場合はクリニックに相談しましょう。

アレルギー

ヒアルロン酸注射によりアレルギー反応が出ることはほとんどありません。ヒアルロン酸自体が体内に存在する成分であるためです。

ただし、注入用のヒアルロン酸製剤を作る過程で追加される添加物が原因でアレルギー反応が起きるということが稀にあります。

純粋なヒアルロン酸はすぐに体内に吸収されてしまうため、注射用のヒアルロン酸製剤には効果を持続させるための添加物が入っているのです。

使用するヒアルロン酸製剤を腕などの安全な場所に注射し、アレルギー反応が起こらないか事前に確認することができます。心配な場合は医師に相談しましょう。

なお、麻酔によるアレルギーがある方は、施術時に麻酔ができませんのでご注意ください。

しこり

唇へのヒアルロン酸注射の施術後にしこりのような凹凸を感じることがあります。不自然な凹凸やしこりができる原因は、使用するヒアルロン酸製剤が唇に適していないことです。

扱うヒアルロン酸製剤の特性を熟知した医師のいるクリニックで施術を受けるようにしましょう。

施術後のしこりが気になる場合は刺激せず、すぐにクリニックに相談してください。

唇のヒアルロン酸注射は元に戻すことも可能?

唇のヒアルロン酸注射は元に戻すことも可能?

唇のヒアルロン酸注射は施術後に元に戻すことが可能です。

施術したものの思うような形にならなかった場合や、不自然に見えてしまうという理由で施術前の状態に戻したいと思うこともあるかもしれません。そういった場合の対処方法について解説します。

元に戻す場合ヒアルロン酸を溶解する製剤を使用

ヒアルロン酸を分解する酵素によって、注入したヒアルロン酸製剤を溶かしてなくすことが可能です。

ヒアルロン酸分解酵素であるヒアルロニダーゼから精製した製剤を注射することで、注入したヒアルロン酸製剤が数時間で分解・消失します。これにより施術前の状態に戻せます。

施術から時間が経った場合でも、ヒアルロニダーゼ製剤の注入によるヒアルロン酸の溶解は有効です。

唇の形を修正したい場合は、ヒアルロニダーゼ製剤により元の状態に戻してから2週間~1ヶ月程間隔を空け、再度ヒアルロン酸注射の施術を行うという場合が多いようです。

ヒアルロニダーゼ製剤によってヒアルロン酸分解の効果が異なるため、ヒアルロニダーゼ製剤注射を希望する場合は注入したヒアルロン酸製剤の情報が必要となります。

何もしなくても徐々に元の形に戻る

唇のヒアルロン酸注射の効果は時間の経過とともに減少していき、最終的には元の唇の形に戻ります。

ヒアルロン酸分解酵素のヒアルロニダーゼは体内にも存在しています。そのため、何もしなくても唇に注入したヒアルロン酸製剤はゆっくりと分解・吸収されていくのです。

どのくらいの期間で吸収されるかは、注入したヒアルロン酸製剤の種類や性質によって異なります。体内の分解酵素の作用によるものであることから、体の状態にも左右されます。

ヒアルロニダーゼ注射により施術前に戻す程の状況ではない場合は、自然に元の形に戻るのを待ちましょう。

ヒアルロン酸注射後のメイクはいつからできる?

ヒアルロン酸注射後のメイクはいつからできる?

唇にヒアルロン酸注射をした場合、施術直後からメイクをすることができます。

施術後の一時的な内出血や赤みはリップメイクでカバーすることができるため、施術当日から日常生活を送れます。

その他の施術後の制限事項もほとんどなく、食事・洗顔・シャワー・軽度な運動も当日から可能です。

ただし、飲酒については腫れが引くまでは控えましょう。アルコールによりむくみが出やすくなるためです。

なお、施術時に麻酔を使用した場合はほかの制限事項があるかもしれません。医師の指示に従いましょう。

唇のヒアルロン酸の効果はどのくらい持続する?

唇のヒアルロン酸の効果はどのくらい持続する?

使用するヒアルロン酸製剤の種類や患者さんの体内状況によって変わりますが、半年~2年程持続します。

ヒアルロン酸製剤によって持続期間のおおよその目安がありますので、施術時にクリニックに確認しましょう。

一度の施術で理想の唇の形を手に入れられた場合でも、形を維持するためには継続的なヒアルロン酸注射が必要となります。

施術時には料金やリスクとともに持続期間を確認するようにしましょう。

まとめ

唇 ヒアルロン酸

唇のヒアルロン酸注射により、アヒル口・M字リップといった理想の唇の形に近づけることができます。さらに施術時間は10分程度と短く、施術後すぐに効果を実感できます。

ただし効果は永続的なものではなく、形の維持には継続的なヒアルロン酸注射が必要です。

ダウンタイムは2〜3日と短いですが、痛み・内出血・腫れ・赤み・アレルギー・違和感・しこりなどの症状といったリスクもあります。

ヒアルロン酸分解酵素を注入することで施術前の状態に戻すことが可能です。

ヒアルロン酸注射による唇の形成には、医師と仕上がりのイメージをしっかりと共有することが重要です。

施術を希望する場合は、唇へのヒアルロン酸注射の経験があり、信頼できるクリニックに相談することをおすすめします。

参考文献

この記事の監修歯科医師
山下 真理子医師(くみこクリニック京都駅前院)

山下 真理子医師(くみこクリニック京都駅前院)

京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。

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京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。

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