目の下のしわ・たるみ・クマなどの症状に悩む人は多いでしょう。
目元のたるみなどを改善する方法のひとつにハムラ法という治療方法があります。
ハムラ法は眼窩脂肪を目の下のくぼみに移動させることで、しわ・たるみ・クマなどを改善する治療法です。
リフトアップ効果・若返り効果などメリットが多い治療法ですが、後遺症などのリスクもあります。
本記事ではハムラ法の後遺症や施術を受けるポイント、術後失敗しない方法について解説します。
ハムラ法の後遺症について
- ハムラ法の後遺症について教えてください。
- ハムラ法の後遺症にはさまざまな症状があります。一般的な後遺症を以下に記しました。
- 手術後の痛み
- 腫れ
- 内出血
- 傷
術後に鈍痛が出た際は鎮痛剤で対処します。痛みは数日程度でおさまる場合が多いです。術後1週間ほどで腫れが引きますが、完全におさまるまで2ヶ月程かかります。
眼瞼の周りに出血斑が生じることがありますが、内出血が原因なので1~2週間程でよくなるでしょう。
切開した下まつ毛の生え際部分は赤い傷になります。傷が目立たなくなるまで数ヶ月〜半年かかるでしょう。
また、傷跡が残る・皮膚表面がでこぼこするなどの後遺症が出る可能性があります。皮膚の切除量が多すぎると「あっかんベー」をしているような状態になることもあります。術後の経過を注意深く観察しましょう。
- ハムラ法の後遺症は根治しますか?
- ハムラ法の後遺症は根治します。ただし、根治するまでの時間には個人差があります。完全に落ち着くまでに3ヶ月~半年程度かかるでしょう。
血腫(たんこぶ)・疼痛・創部感染・下眼瞼外反・視力・視野障害などの合併症が生じた際は、医師に相談してください。
技術のない医師が施術すると、深刻な後遺症が残るリスクが高くなります。よって、根治するまでの時間も長くなるでしょう。
美容外科の施術はきれいにならなければ失敗といえますが、後遺症が残ることも大きな問題です。後遺症を少なくするためには、技術の高い医師に施術してもらうことが重要です。
- ハムラ法を受けるメリット・デメリットは?
- ハムラ法を受けるメリットを以下に記しました。
- たるみ・しわ・クマ・くぼみ・ふくらみなどをまとめて改善できる
- ゴルゴラインを解消できる
- 余分な皮膚を切除できる
- 目袋(目の下のふくらみ)が大きくても改善できる
- 目元の印象が若返る
- 脂肪を固定するので再発しにくい
目元のさまざまな悩みをまとめて改善できるのがハムラ法を受けるメリットです。
一方で以下のようなデメリットもあります。- 術後に抜糸が必要
- ダウンタイムが長い
- 目の下の傷が目立たなくなるまで時間がかかる
ハムラ法は1度の施術で大きな改善が期待できます。しかし、後遺症が出ることもあるので経過を観察する必要があります。術後のケアが重要なので、十分なダウンタイムをとるようにしましょう。
ハムラ法のポイント・治療法
- ハムラ法を受けるポイントは何ですか?
- ハムラ法を受ける際は、クリニックに在籍している医師の経歴・実績を確認するのがおすすめです。形成外科のスキルが必要な手術のため、日本形成外科学会専門の資格を持っている医師を探すとよいでしょう。
技術がある医師に施術してもらうことが、後遺症などのリスクを軽減することにつながります。
また、施術後のアフターフォロー体制が整っているクリニックを選ぶことも重要です。トラブルが起きたときなどに相談できる・施術後やダウンタイム期間中の過ごし方などを説明してくれるクリニックを探しましょう。
また、術後の経過をみながら適切なアドバイスができる医師が望ましいです。患者さんに対して真摯に向き合ってくれるクリニックや医師を選びましょう。
- 治療法や施術はどのようなことが行われますか?
- 下まぶたの表面側から切開し、眼窩脂肪をくぼみに移動する治療法です。
まつ毛の生え際部分の皮膚を切開した後、下まぶたの皮膚の裏側をはがしていくと余分な脂肪の突出が現れます。突出した脂肪をくぼみが生じている部分に移動することで、下まぶたをフラットな状態に保つことができます。
ハムラ法は脂肪をくぼみ部分に固定するので、再発のリスクが少ない手術方法です。
また、患者さん自身の脂肪を使うのでアレルギーを発症するリスクも低いでしょう。
同時に皮膚を引き延ばしたり切除したりするので、しわ・たるみの改善に効果があります。たるみなどを解消したうえで自然な目元を目指します。
- 治療法は種類があるのですか?
- ハムラ法には余分な皮膚を取り除く表ハムラ法(皮切ハムラ法)のほかに、裏ハムラ法(経結膜ハムラ法)という治療方法があります。
裏ハムラ法は下まぶたの裏側から眼窩脂肪を移動させる治療法です。下まぶたの裏側にある結膜を切開し、くぼみ部分に脂肪を移動し固定させることで自然な仕上がりになります。目の下のクマ・たるみ・くぼみの改善に効果が期待できます。
ハムラ法との違いは皮膚を切らないということです。メリットは再発の可能性が低い・傷跡が残らないことです。
ただし、メスを入れないので余分な皮膚を切除できません。すでにたるんだ皮膚をリフトアップする効果は少ないでしょう。
裏ハムラ法はハムラ法より難易度が高いので、施術を行っているクリニックが限られます。そのため、高度な技術を持つ医師も限定されます。リサーチに時間をかけたうえでカウンセリングを予約するとよいでしょう。
なお、表ハムラ法の料金は605,000円(税込)程であり、裏ハムラ法の料金は495,000円(税込)程ですので、参考にしてみてください。
費用は保険適用外で、施術クリニックによっても差がありますので、あらかじめ確認するようにしましょう。
ハムラ法施術後に失敗しないために
- ハムラ法を受ける前にしておくことはありますか?
- ハムラ法を受ける前にカウンセリングの時間を確保することが重要です。疑問点・不安に思っている点を解消するため、積極的に相談しましょう。
良心的な医師であれば患者さんが納得するまで十分な説明をしてくれるはずです。施術を受ける前に医師との信頼関係を築いておくことが安心感につながります。
- 施術を受ける際は自費診療になりますか?
- ハムラ法の施術を受ける際は自費診療になります。クリニックや手術法によって費用は異なりますが、片目400,000円(税込)・両目700,000円(税込)程度が相場だそうです。参考にしてみてください。
極端に安いなど相場とかけ離れている場合、追加料金などが発生するケースがあります。美容外科・美容皮膚科で契約する際は、費用が明確なクリニックを選びましょう。詳しくはクリニックのホームページなどを確認してください。
- ダウンタイムは長いでしょうか?
- ハムラ法のダウンタイムは、長くなる傾向にあります。
術後2〜3週間程度は目の下の腫れ・むくみ・内出血などの症状が出るのが一般的です。内出血を抑えるために目の下をテープ・ガーゼで圧迫保護します。
症状が出ているときは日常生活に支障をきたす場合もあります。ダウンタイムは個人差があることを知っておく必要があるでしょう。
- 施術後に注意することがあれば教えてください
- 施術後の入浴・目元の洗顔・アイメイク・コンタクトレンズの着用は、施術後8日目(抜糸の翌日)から可能なので注意しましょう。
シャワー・洗髪・アイメイクを除いたメイクは施術後2日目から可能です。コンタクトレンズを着用して違和感がある場合、数日経ってから使用するとよいでしょう。
また、施術後は顔のマッサージも控えてください。強い痛みを感じる・熱が引かない場合は保冷剤・冷やしタオルで患部を冷やします。また、腫れを軽減するには頭を高くして寝るのが効果的です。
ガーゼを除去するまで患部を濡らさないようにする必要もあります。目元・目の周りに刺激を与えないよう注意しましょう。
編集部まとめ
ハムラ法の後遺症・施術を受けるポイント・施術後失敗しない方法などを解説しました。
施術を受けることでしわ・たるみ・クマなどが改善し、目元の印象が若々しくなるでしょう。
ハムラ法は目元のさまざまな悩みをまとめて解消したい人に適した治療法です。
患者さんは術後の後遺症やダウンタイムに起こりやすい副作用について理解しておくことも重要です。
後遺症などのリスクを減らすためにはクリニックを慎重に選ぶ必要があります。
手術を成功させるために、医師・クリニックなどのリサーチに力を入れましょう。
施術前のカウンセリングで医師の詳しい説明を受けることも安心感につながります。
不安をなくしたうえで手術にのぞみ、きれいな目元を目指しましょう。
参考文献