ゴルゴラインとは、目頭から頬にかけてできる線・くぼみのことを指します。このラインが入っていると、見た目がとても老けた印象になってしまう厄介者です。
というのもゴルゴラインはほうれい線のように子供の頃からあるものではなく、正真正銘、加齢とともに出現するものであるからといえるでしょう。
実はゴルゴラインは全ての方に出現するものですが、骨格・皮下脂肪・筋肉によっては目立ちにくい方もいます。えくぼと同じような原理です。
そのようなゴルゴラインですから、余計に目立って気にされている方も多いことでしょう。ゴルゴラインは、ヒアルロン酸注射をすれば改善できる可能性があります。
ここでは、ゴルゴライン改善におけるヒアルロン酸注射の施術内容について詳しく解説します。
ゴルゴライン改善にはヒアルロン酸注射が効果的
気になってしまうゴルゴラインは、ヒアルロン酸注射をすれば目立たないようにできるかもしれません。
そもそもヒアルロン酸とは体内に元々ある成分のことで、肌の水分を保持する機能を持っています。
ゴルゴラインができる原因の1つとして、このヒアルロン酸が加齢・乾燥・紫外線などによって減少していることが指摘できるのです。
肌に含まれている水分量が減少してしまうと、ハリがなくなって皮膚がたるみやすくなってしまいます。こうしてゴルゴラインが目立つようになってしまっているのが現状です。
ここにヒアルロン酸注射を打つことで肌にハリを復元させ、皮膚を内側から持ち上げる効果が期待できます。
施術を行うクリニックによっては、使用するヒアルロン酸の種類や量を調整することが可能です。適切な種類・量を使用することで、より効果的で自然な印象の仕上がりにすることができます。
アフターケアについても手厚いクリニックを選ぶことで、施術に対する不安も減らすことができるでしょう。
なお、ヒアルロン酸注射で使用される薬剤の中には、未承認医薬品等が含まれています。不明点や不安な点はあらかじめ相談しましょう。
ゴルゴラインが起こる原因とは
ゴルゴラインは、加齢とともに気になり出すシワによってできた線・くぼみです。このゴルゴラインが目出つようになる理由は、以下の3つが考えられます。
- 加齢により肌の弾力が低下する
- 表情筋の衰えによるたるみ
- 脂肪の萎縮
ゴルゴラインは、誰にでもある生理的なものです。それにも関わらず、目立つ方・目立たない方が出てくるのはなぜなのでしょうか。ここではゴルゴラインが起こる原因をご紹介します。
加齢により肌の弾力が低下する
前述のように、加齢とともに肌に含まれている水分量が減少して弾力がなくなります。
これは、肌の弾力を保つ役割を担うコラーゲンやヒアルロン酸が減少していることが主な原因です。
その中でも、肌の弾力そのものに影響しているのはコラーゲンです。
コラーゲンは加齢と共に生成量が減少してしまうので、弾力も低下してしまいます。するとゴルゴラインが目立つようになってしまうのです。
表情筋の衰えによるたるみ
ゴルゴラインは、表情筋が衰えることによっても目立ちやすくなります。若いうちは表情筋が張っていますが、加齢とともに表情筋が衰えてしまうことが原因です。
支えきれなくなった肌はたるみとなり、それに伴いゴルゴラインも目立つようになります。若い頃に目立たないのは、表情筋がしっかりしているからといえます。
脂肪の萎縮
加齢とともに、頬がこけてきているのを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。これは、脂肪が萎縮してきていることが影響しています。
顔の肌の下には、誰しも皮下脂肪があります。それが加齢とともに萎縮してしまうことで、ゴルゴラインが目立つようになるのです。
ゴルゴラインへのヒアルロン酸注射の効果が持続する期間
ゴルゴラインを改善させるためにヒアルロン酸注射の施術を選択するとなれば、やはり気になるのが持続期間です。
ヒアルロン酸は元々体内にある成分のため、ヒアルロン酸注射をしても時間経過とともに吸収されてしまいます。
吸収の速度は注入するヒアルロン酸の種類によって異なります。また、個人差も大きいため、持続期間は人によって幅がありますが、一般的にはおよそ半年〜2年程度の持続期間であることが多いです。
より長持ちさせるためには、繰り返し施術を受けることが大切です。定期的に施術を繰り返すことで、全てのヒアルロン酸が吸収されずに残るようになります。
もちろん施術の間隔は空ける必要があるため、しっかりと相談した上でスケジューリングしましょう。
ゴルゴラインへのヒアルロン酸注射のメリット
メスを使わず、手軽に受けられることがヒアルロン酸注射の魅力です。ヒアルロン酸注射には、その他にも様々なメリットがあります。
ここでは、以下の点からメリットをご紹介します。
- 施術時間が短い
- 即効性が高い
- 安全性が高い
- ダウンタイムが短い
施術時間が短い
ヒアルロン酸注射はほとんどの場合、1ヵ所あたり5分~10分程度の施術となります。
外科的施術のように麻酔なども必要ないため、忙しい方でも受けやすい施術といえるでしょう。
即効性が高い
ヒアルロン酸注射は、ダウンタイムもなくすぐに効果を期待しやすい傾向にあります。
ヒアルロン酸を直接注入するので、すぐに肌にボリュームが出て効果が実感できます。注入後も自然な仕上がりになりやすく、結果がわかりやすいのもヒアルロン酸注射ならではです。
すぐに周囲の方から若々しく綺麗になった様子を褒められるでしょう。
安全性が高い
ヒアルロン酸は元々体内にある成分ですので、異物として認識されずそのまま吸収されます。そのため、他の施術よりも安全性が高いことがメリットです。
アレルギーを誘発する危険性もほとんどなく、安心して施術を受けていただけます。
ダウンタイムが短い
ヒアルロン酸注射には、基本的にダウンタイムはほとんどありません。注入にもごく細い針を使うため、針跡が残ることも少なく、もちろん傷跡も残らないことがほとんどです。
施術後にも針跡を避ければ、普段通りメイクを行い、いつも通りの生活が可能です。
ただし、注射を使った施術になるため、まれに注入部位に赤み・腫れ・内出血・熱感が出ることがあります。
どの場合においても、ダウンタイムが2週間を上回ることはほとんどありません。
施術後24時間は激しい運動・飲酒・長時間の入浴は避け、なるべく触らないように過ごしてください。
ゴルゴラインへのヒアルロン酸注射のデメリットはある?
ヒアルロン酸注射のデメリットは、副作用・合併症のリスクや、仕上がりの満足度が医師の腕に左右されやすいことが挙げられます。
また、効果が永続的ではないことにも注意が必要です。
低リスクのヒアルロン酸注射ですが、どのようなリスクがあるのかについてもあらかじめ確認し、しっかりと医師とのカウンセリングを行って受けるようにしましょう。
効果が永続的ではない
前述のように、ヒアルロン酸は体内に元々ある物質です。代謝とともに吸収されていくので、永遠に効果が持続するわけではありません。
多くの場合、半年~2年程度は効果が持続しますが、施術した状態を保つなら継続して受ける必要があることは念頭に置いておきましょう。
継続的にヒアルロン酸注入を行う場合は費用もかさみますので、種類や予算を相談してから施術を受けることをおすすめします。
左右で差が出る場合がある
ヒアルロン酸注射を行った後、左右で効果に差があるという失敗例もみられます。
これは多くの場合、顔の状態に合わせてヒアルロン酸の量を調整していないことが原因です。
顔の状態に対して注入量が少なかった場合、効果が現れにくく、左右の仕上がりに差ができてしまう場合があります。また、逆に多すぎた場合も不自然な印象になってしまいます。
こうした失敗を防ぐためには、顔の状態に合わせてヒアルロン酸の注入量を調節してくれる経験豊富なクリニックを選ぶことが重要です。
デコボコになる場合がある
ヒアルロン酸を注入したところが不自然に膨らんでしまったり、ミミズ腫れのようになってしまうことがあります。
これはヒアルロン酸を注入する際、皮膚の適切な層に注入していないために起こることが多い失敗例です。
例えばゴルゴラインへの施術の場合、皮下の浅い脂肪層にヒアルロン酸を注入します。しかし目尻のしわや唇のケアは皮内に注入するなど、部位によって適切な施術個所は違っています。
このように注入部位を間違えると、施術跡が不自然なデコボコになってしまうケースがあるのです。
こういった失敗を防ぐためにも、実績のあるクリニックや、経験豊富な医師に施術を依頼することが大切です。
副作用・合併症が起こる場合がある
ヒアルロン酸注射は安全性が高く、安心して受けていただける施術です。しかし、副作用・合併症のリスクが0というわけではありません。
例えば、稀なケースではありますが、以下のような副作用が起こることがあります。
- 注入部の疼痛・かゆみ・発疹
- 顔の変色
- 針跡を触りすぎたことによる感染症
ヒアルロン酸注射はリスクの少ない施術ですが、顔に手を加える以上必ずある程度のリスクは存在します。万一の場合に備えて、信頼できる医療機関での施術をおすすめします。
また、こういった場合のアフターケアにどの程度対応が可能か、あらかじめ調べておくことも大切です。アフターケア体制を確認し、安心できるクリニックで施術を受けるようにしましょう。
まとめ
ゴルゴラインは、少しでもあると目立ちやすく、老けた印象を抱きやすい部分です。
「年齢よりも老けているように見られる」「最近一気に老けた気がする」といった場合には、ゴルゴラインが目立っている可能性があります。
ゴルゴラインは、ヒアルロン酸注射の施術を受けることで改善できるかもしれません。ヒアルロン酸注射は、即効性が高く、副作用の心配も少ない施術です。
もちろんリスクや注意点はあるので、しっかり確認した上で検討する必要があります。
参考文献