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唇のヒアルロン酸注射の持ちはどのくらい?効果・長持ちのコツも解説

唇 ヒアルロン酸 持ち

唇がのっぺりして厚みがない、唇にメリハリがなく一直線、など唇の形にコンプレックスを持っている方はいませんか。

実は初対面の方と話をする時など、目元の次に口元はよく見られています。唇のデザインやボリュームにこだわり、メイクの映える口元にしたいと願う女性は少なくないかもしれません。

今回は、唇のヒアルロン酸注射の効果や持ち時間を解説します。興味はあるけど、ヒアルロン酸の打ち過ぎで不自然な唇になるのが嫌な方は、ぜひ最後までお読みください。

ヒアルロン酸注射の効果や施術部位

注射器とクスリ瓶

ヒアルロン酸注射とはどのようなものですか?
ヒアルロン酸は元々体内に存在し、肌のハリや潤いを保つ役割をする成分です。が可能です。ヒアルロン酸注入では、唇に直接ヒアルロン酸を注射して全体的にボリュームアップしたり、しわのある部位に注射して膨らみを持たせしわを目立たなくさせたりします。
たとえば、年齢とともに生じるほうれい線の深い溝を改善や口周りのしわを目立たなくさせる若返りの美容効果が期待できるでしょう。
美容目的の場合のヒアルロン酸注射の施術部位を教えてください。
ヒアルロン酸は元々生体内にある物質なので、体内に注入するとやがて溶けてしまいます。そのため、ヒアルロン酸はあらゆる箇所に注入できます。美容目的の場合のヒアルロン酸注射のオーソドックスな部位は、額・こめかみ・目の下・頬・顎などが一般的でしょう。ヒアルロン酸注入を行える部位は、顔の上から順に以下になります。
  • 額・こめかみ
  • 鼻根部・鼻背部・鼻先・鼻柱・尾翼基部・
  • 上まぶた・まぶたのくぼみ・涙袋・目の下
  • ほうれい線・ゴルゴライン・マリオネットライン・頬のこけ
  • 唇・口角・顎

また、硬いヒアルロン酸を使用して鼻や顎を形成するなど幅広く使われています。施術時間も10~20分と短く、ダウンタイムも少ないのが特徴です。
ヒアルロン酸は硬いと溶けにくく、柔らかいと溶けやすいなど種類によって溶け方が違うため、顔の部位によって硬さを選ぶとよいでしょう。それぞれの部位と目的に沿った種類と量のヒアルロン酸を注入する必要があります。

唇のボリュームをアップすることもできますか?
はい、ヒアルロン酸注入は唇のボリュームアップに適しています。さらに、高さやハリを出すこともできるので、唇のリップラインをくっきり出したい・上唇と下唇のバランスを整えたい方に向いた施術です。ヒアルロン酸注入の唇への美容効果は、以下のようなものがあります。
  • ボリュームアップ
  • 人中短縮効果
  • 縦じわの改善
  • 上下のバランスを整える

また、唇の縦じわが気になる方もヒアルロン酸注入によってボリュームアップしてハリのある若々しい口元を作れます。加齢とともに長くなってきた人中を短縮して見せる打ち方もあるので、自分の好みの唇の形を医師に相談してみましょう。

唇のヒアルロン酸注射の持ちや長持ちのコツ

美容注射を受ける女性

唇へのヒアルロン酸注射はどのくらい持ちますか?
体内に注入されたヒアルロン酸は、徐々に吸収されてしまうので時間が経つにつれ効果は消えていきます。唇のヒアルロン酸の持続性は種類にもよりますが、大体6ヵ月~1年半程度でしょう。
ただし、唇のヒアルロン酸注射の効果はほかの部位より長期持続する特徴を理解したうえで、追加注入を検討・相談するようにしてください。施術後の腫れや内出血などのダウンタイムは少ないといわれていますが、痛みに弱い方は医師に相談しましょう。
効果を長もちさせるコツを教えてください。
唇のヒアルロン酸効果を長もちさせるための主なポイントは、繰り返し注入する・種類と品質にこだわるの2点です。ヒアルロン酸は繰り返し注入するとコラーゲンの膜がヒアルロン酸の吸収を妨げるため、体内への吸収スピードが緩やかになり、持続性が上がる傾向があります。
ただし、効果の長もちのために過剰な量を頻繁に注入すると、いわゆるタラコ唇のように厚ぼったくなってしまうので注意してください。ヒアルロン酸製剤の種類は豊富にあり、種類ごとにそれぞれ適した部位があります。基本的に柔らかいと溶けやすく、硬いと溶けにくい性質があるので、担当の医師に自分の要望に沿った種類と品質のヒアルロン酸製剤を提案してもらいましょう。
持続性のあるヒアルロン酸製剤は価格が高めに設定されていることもありますが、長期で考えると安価に抑えられるかもしれません。硬いほうが持ちがよいからと硬いものを入れてしまうと、しこりのようになってボコボコする・唇を動かした際に違和感があるなどの失敗に繋がります。
ヒアルロン酸の美容効果を継続させたい場合は、繰り返し注入する必要がありますが、入れ過ぎ・頻度には十分注意してください。
効果を持続させるにはどのくらいの間隔で施術を受けたらよいですか?
唇は食事や会話でよく動かす部分なので、鏡を見てヒアルロン酸の減りが早いと感じる方もいるでしょう。しかし、唇のヒアルロン酸効果が減ってきたからといって、効果を持続させるために次々に足していってしまうと、唇が異常に目立つ不自然な口元になりかねません。
ヒアルロン酸の施術を受ける間隔は、少なくとも3ヵ月~半年位はあけましょう。また、効果の持続性には体質や個人差もあるため、担当の医師の指示にしたがいましょう。

ヒアルロン酸注射の失敗や注意点

唇が痛い女性

ヒアルロン酸注射の施術は失敗することもあるのですか?
唇のヒアルロン酸注射の施術は、失敗より自分のイメージと違う場合があるかもしれません。薄い唇をふっくらさせたい・アヒル口に近づきたい・唇の縦じわを目立たなくしたい等、施術前に自分の希望を医師に具体的に伝えるようにしてください。ボリュームに物足りなさを感じて短期間で繰り返し注入してしまうのには要注意です。
また、唇は人間の体のなかでも非常に敏感な場所です。そのため、唇へのヒアルロン酸注射はどうしても針を刺す時の痛みを感じやすいでしょう。唇への施術にはかなり細い針を使いますが、術前には氷でしっかり冷やして痛みを抑えるようにしてください。
痛みを感じやすい方は、皮膚に塗る表面麻酔・鼻から吸う笑気麻酔の使用を相談するとよいかもしれません。術後の痛み・腫れが続く場合も、必ず医師に相談してください。また、施術を担当する医師の技術力によってもヒアルロン酸の持続力は左右されます。自分に合った医師を選ぶよう検討してみましょう。
唇へのヒアルロン酸注射の失敗例を教えてください。
ヒアルロン酸注射による失敗例には、唇が想像よりも膨らんでしまう・厚みが出過ぎる・仕上がりが気に入らない・唇の形が理想と違う・違和感が出る場合が考えられます。また、頻繁かつ過剰にヒアルロン酸を注入すると、皮膚が伸びる・デコボコする・しこりができるなどトラブルの原因になるでしょう。
品質のよいヒアルロン酸は時間の経過とともに自然に体内に吸収されますが、粗雑な製剤は吸収されずに固まって残ってしまうため、しこりができる原因になります。注入したヒアルロン酸の種類が適切でない・適切でない深さに注入された場合も失敗の原因になるため注意しましょう。
失敗がないよう、注入するヒアルロン酸は、どのような製剤を注入するか・どこにどの量を入れるとどのような形の唇になるかなど担当の医師に確認してください。
失敗した場合修正することは可能ですか?
唇にヒアルロン酸を注入したものの、思っていたイメージと違うような場合、吸収されるまで待つのは負担の大きいことでしょう。そのような場合は、ヒアルロニダーゼ(別称:ヒアラーゼ)と呼ばれるヒアルロン酸溶解注射で修正ができます。ヒアルロン酸溶解注射をすると、ヒアルロン酸が溶け出し、数日程度で吸収されます。
入れ過ぎで不自然になった唇のデコボコやしこりを目立たなく改善してくれるでしょう。効き目に個人差はありますが、患部に注射すると数日以内でヒアルロン酸注入前の状態に戻せます。
ただし、ヒアルロン酸はすべて溶けてしまうため、また1週間経過後に入れ直しになる点は事前に知っておきましょう。このように、多めに入れ過ぎると後で調整が難しくなるため注意が必要です。失敗しないため最初は少な目に注入していき、もう少しボリュームが欲しい時は少しずつ足してもらってください。
ヒアルロン酸注射を受ける際の注意点を教えてください。
唇は血流がよい場所なので、ほかの部位と比べるとヒアルロン酸注射の際に痛みを感じやすく、内出血が起こりやすいかもしれません。施術直後は腫れ・赤み・内出血などがみられることがあります。個人差はありますが、内出血は1週間程度、腫れは2~数日程度で落ち着きます。顔へのメイク・マッサージ・エステは控えたほうがよいでしょう。
通常の洗顔や適度な入浴は行っても問題ありません。 ただし、血行をよくするような激しい運動・長時間の入浴・サウナ・アルコールの摂取は控えてください。
代謝や血行が活発になると、腫れ・むくみ・内出血が起こりやすくなります。ダウンタイムを長引かせないためにも、施術後2~3日は血行がよくなる行動は控え、腫れが続く場合は担当した医師に相談してください。
なお、自由診療となっているため、施術クリニックによって費用は異なります。費用相場は1ccあたり55,000~88,000円(税込)程度となりますので、参考にしてください。

編集部まとめ

口元を触る手元

今回は、唇のヒアルロン酸注入による効果や見え方はもちろん、持ち時間・長もちのコツまでを詳しく解説しました。

唇へのヒアルロン酸注射は、年齢とともに発生する口周りの縦じわを改善して若々しい口元を作る美容施術です。ぷっくり可愛い印象にしたいのか、セクシーで大人っぽい印象にしたいのか、希望によってヒアルロン酸注入の場所と量は変わってくるでしょう。

また、ヒアルロン酸の効果は永久には持ちません。定期的なヒアルロン酸注入が効果をキープさせるポイントですが、医師に指示された間隔を守り、頻度や量に注意して施術を受けてください。

参考文献

この記事の監修歯科医師
山下 真理子医師(くみこクリニック京都駅前院)

山下 真理子医師(くみこクリニック京都駅前院)

京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。

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京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。

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