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眉間のしわはヒアルロン酸注射で改善できる?ボトックス注射との違いについても解説

眉間のしわはヒアルロン酸注射で改善できる?ボトックス注射との違いについても解説

表情の印象を大きく左右する「眉間のしわ」について、改善したいと思ったことはありませんか。

眩しいときや考えごとをしているときなどに眉間にしわが寄るのはよくあることですが、真顔でいるときも眉間のしわが消えず悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、眉間のしわがヒアルロン酸注射で改善できるのかについて解説します。

眉間のしわの改善方法としてヒアルロン酸注射とともに紹介されることの多い、ボトックス注射との違いについてもお伝えしています。

眉間に刻まれてしまったしわを改善し、印象を変えるための参考にしていただければ幸いです。

眉間のしわはヒアルロン酸注射で改善できる?

眉間のしわはヒアルロン酸注射で改善できる?

眉間のしわはヒアルロン酸注射で改善することができます。ヒアルロン酸注射はメスを使わない美容整形の1つです。

ほうれい線などのしわ改善のほか、たるみの改善など形状を変化させる目的でも広く利用されています。

「表情じわ」の1つである眉間のしわについても、ヒアルロン酸注射により改善が期待できます。施術が短時間で済み、ダウンタイムが少ないことがヒアルロン酸注射の特徴です。

ヒアルロン酸注射ではヒアルロン酸から精製した製剤を注射器で注入します。ヒアルロン酸はもともと体内にある成分のため、安全性が高いといわれています。

眉間のしわの原因は?

眉間のしわの原因は?

眉間のしわは皺眉筋(すうびきん)と⿐根筋(びこんきん)の緊張によって起こります。

皺眉筋は眉毛の目元側から中間地点のあたりにある筋肉です。眉をひそめた際に眉を眉間に引き寄せる働きをし、眉間の縦じわを形成します。

一方の鼻根筋は眉間から鼻の頭にかけて存在する薄い板状の筋肉で、鼻頭の横じわの形成に関わっています。

これらの表情筋の働きにより、表情の変化にともなって一時的にしわが形成されるのは自然なことです。

しかし筋肉の緊張が続くとしわがくっきりと刻まれてしまい、見た目の印象に影響が出てきてしまいます。

眉間のしわが刻まれてしまう主な原因として、次の4つを紹介します。

  • 表情の癖
  • 肌の乾燥
  • 紫外線の影響
  • 肌の弾力の低下

一度できてしまったしわを自身の力で解消することは難しいため、原因を知ってしわを増やさないよう意識してみてください。

表情の癖

眉間のしわができる大きな原因といわれているのが、眉間にしわを寄せる癖です。

眩しいときや細かい文字を見るときなどに目を細めることが多い方は、眉間にしわが寄りやすくなります。

また、集中しているとき・考えごとをしているとき・困ったときに無意識に眉をひそめてしまい、眉間にしわを寄せていることもあります。気付きにくいのが、眠っている間に眉間にしわを寄せてしまう癖です。

こういった癖の積み重ねが眉間のしわの原因となり、やがて目を細めたり眉をひそめたりしないようなシーンでも眉間にしわが刻まれたままとなってしまうのです。

表情の癖は無意識であることが多く、自分で治すのは難しいといえます。

肌の乾燥

肌の乾燥も眉間のしわができる原因の1つです。肌の表面が乾燥すると肌に柔軟性がなくなるため、しわができやすくなります。

肌の表面だけでなく、皮膚の内側にある真皮の水分量の不足もしわを深くする原因となることがわかっています。

眉間はおでことあわせてテカリが気になる部分というイメージが強いですが、水分を保持する力が低く乾燥しやすい場所です。

特に加齢による皮膚全体の水分量の低下は、しわの発生を促ししわを深くすることにつながります。

エイジングケアの基本として肌の保湿が挙げられるのは、水分不足がしわの発生につながるためといえます。

紫外線の影響

紫外線の影響

眉間のしわには紫外線も影響しています。表情の変化による一時的なしわは、皮膚が持つ弾力性によって元に戻ります。

この皮膚の弾力性を支えているのが、皮膚の内側にある真皮に存在するエラスチンという成分です。

紫外線を浴びることで、エラスチンを分解し変形させてしまうエラスターゼという酵素の発生が促進されることがわかっています。

そのため紫外線が肌の弾力性を低下させ、結果的にしわが戻りにくい状態をつくりだしているのです。

紫外線によるエラスチンの変異にともなうしわの増加は、光老化と呼ばれています。

夏だけでなく年間を通して紫外線対策を行うことで、急速な光老化を防止できるといえます。

肌の弾力の低下

肌の乾燥や紫外線とも関連しますが、肌の弾力の低下も眉間のしわの原因の1つです。

肌の水分力の低下や紫外線によるエラスチンの変形によって肌の弾力が低下すると、しわが戻りにくくなります。

肌の弾力を保つ働きをしている真皮のエラスチンやコラーゲンといった成分は、紫外線以外に加齢によっても減少します。

表情の変化により形成されるしわが定着して刻まれてしまうのは、肌の弾力性の低下が原因です。

ヒアルロン酸注射とボトックス注射の違い

ヒアルロン酸注射とボトックス注射の違い

眉間のしわを改善するための美容医療として、ヒアルロン酸注射とボトックス注射があります。

ともに製剤を皮膚に注射するという施術方法は共通しますが、どのような違いがあるのでしょうか。それぞれ効果を解説します。

なお、ヒアルロン酸注射とボトックス注射はその効果の違いから併用されることもあり、併用することでしわの改善効果はより強くなるとされています。

患者さんのしわの状態によっては、ヒアルロン酸注射とボトックス注射の併用をすすめられることがあるかもしれません。

ヒアルロン酸注射の効果

ヒアルロン酸注射は、しわでできた凹みを隆起させ目立ちにくくする効果があります。

特に、表情に関係なく定着してしまったしわや、深く刻まれたしわの改善のために利用されることが多いです。

しわ自体をなくすのではなく、しわによりできた皮膚の谷を埋めるようなイメージです。

ヒアルロン酸注射では、しわの部分の皮膚の下に透明なジェル状のヒアルロン酸製剤を注射します。

ヒアルロン酸は肌に弾力をもたらす働きがあり、体内にも存在する成分です。

皮膚の内側から皮膚を押し上げるかたちでしわを改善するとともに、皮膚の弾力をよみがえらせ肌にハリを与えます。

ボトックス注射の効果

ボトックス注射の効果

ボトックス注射は、筋肉の動きを抑制することで表情の変化にともなうしわを軽減する効果があります。

しわが固定化するのを防ぐ効果もあり、まだしわがない状態で予防的にボトックス注射をすることも可能です。

ボトックス注射とは、ボツリヌス菌の作り出す毒素成分であるボツリヌストキシンを注入する美容医療の1つです。

ボツリヌストキシンが神経伝達物質(アセチルコリン)を遮断し一時的に筋肉を麻痺させることで、筋肉の動きによりできるしわを軽減します。

ボツリヌストキシンは神経麻痺を引き起こす毒性の高い物質ですが、医療用に精製される際は大幅に希釈され安全性の高い状態で使用されます。

しわ改善のような美容上の施術のほか、神経や筋肉の病気を治療する目的でも使用されている物質です。

しわの治療においては注射後2〜3日で効果があらわれ、2〜3週間後に効果が大きくなります。持続期間は個人差がありますが、4〜5ヶ月です。

ヒアルロン酸注射と同様に効果は時間が経つにつれて減退していくため、定期的な施術が必要となります。

施術時間が約5分と短く、ダウンタイムや副作用がほとんどないとわれているから、表情を動かした際にできるしわの改善に広く利用されています。

眉間のしわにヒアルロン酸を注射するメリットは?

眉間のしわにヒアルロン酸を注射するメリットは?

ヒアルロン酸注射をすることで、表情を動かしていないときも消えない眉間のしわを軽減することができます。

眉間のしわをヒアルロン酸注射により軽減することで、見た目の変化にともなう次のようなメリットがあります。

  • 若々しく見える
  • 優しい印象に見える

見た目の変化については、眉間のしわへの施術前後の症例写真も参考にしてみてください。

若々しく見える

ヒアルロン酸注射により眉間のしわをなくすことで、若々しく見せることができます。眉間にしわがあると、実際よりも老けて見られてしまう場合が多いです。

しわのラインがある顔は老けた印象を与えやすく、顔のなかでも特に目立つ場所にある眉間は印象を大きく左右します。

ヒアルロン酸注射は施術後すぐに効果が実感できるため、眉間のしわのせいで老けて見られるという方は検討してみてはいかがでしょうか。

優しい印象に見える

ヒアルロン酸注射により眉間のしわをなくすことは、優しい印象に見せる効果もあります。

眉間にしわを寄せた表情は、機嫌が悪い・怒っている・困っているといったネガティブな印象があります。人相が悪く見えてしまうのも、眉間のしわの特徴です。

眉間のしわがないだけでネガティブな印象は払拭され、穏やかで優しい印象に変えることができます。

眉間のしわにヒアルロン酸を打つ際に考えられるデメリットとリスク

眉間のしわにヒアルロン酸を打つ際に考えられるデメリットとリスク

見た目の印象をよくすることができる眉間のしわへのヒアルロン酸注射ですが、デメリットやリスクもあります。

メリットだけでなくデメリットを知って、施術を受けるかどうかの参考にしてみてください。

内出血が起こることがある

ヒアルロン酸を注入する際に注射針を刺した箇所に、内出血が起こる場合があります。コンシーラーなどで隠すことが可能な程度の内出血で、1~2週間で自然になくなります。

注射針が皮膚の毛細血管にあたって発生するもので、内出血のリスクを完全になくすことはできません。

ただし、先端の丸い注射器を使うなどの工夫によりリスクを軽減することが可能です。

心配な方は、内出血への対応についてしっかりと説明してくれるクリニックを選ぶと安心です。

継続して施術を受ける必要がある

ヒアルロン酸注射の効果は永続的なものではないため、しわのない状態を維持するには継続して施術を受ける必要があります。

ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分であり、注入されたヒアルロン酸製剤は時間の経過とともに体内で分解・吸収されます。

ヒアルロン酸製剤の種類や患者さんの体内の状況によって異なりますが、持続期間は数ヶ月~2年程度です。

ヒアルロン酸注射に半永久的な効果がないことはデメリットである一方で、利点もあります。思うような仕上がりとならなかった場合でも、時間が経てば元に戻すことができます。

また、ヒアルロン酸を分解する酵素を注入し施術前の状態に戻すことも可能です。

継続的な施術が必要なことを前提に、ヒアルロン酸製剤の種類・価格・持続期間をクリニックに確認することをおすすめします。

動脈塞栓が起こる可能性がある

動脈塞栓が起こる可能性がある

ヒアルロン酸注射の重大なリスクは、皮膚壊死・失明・脳梗塞といった合併症が発生する可能性があることです。

ヒアルロン酸製剤が誤って血管内へ注入されると動脈が詰まり、結果的に重篤な合併症を引き起こす場合があります。

過去には眉間へのヒアルロン酸注射を原因とした失明の発生報告がありました。

眉間付近の血管は眼や網膜の動脈に影響を及ぼしやすいため、顔面下部と比較すると合併症の危険性が高い部位といえます。

施術を受ける際は、ヒアルロン酸注射のリスクに対して十分に理解のあるクリニックを選ぶことをおすすめします。

眉間へのヒアルロン酸注射は痛い?

眉間へのヒアルロン酸注射は痛い?

眉間へのヒアルロン酸注射では、針を刺す際に痛みがあります。チクッとした痛みですが、感じ方は人により異なります。施術後に痛むことはありません。

ヒアルロン酸注射はしわ1本につき1~2回針を刺すのが一般的ですが、マイクロカニューレという管を使うことで針を刺す回数を減らすことが可能です。

マイクロカニューレであれば針を刺すのは最初の一度のみで、皮膚の下に管を添わせながら数ヶ所に注入ができます。

痛みが苦手な方は、マイクロカニューレを導入しているクリニックを選ぶことを検討してみてください。

クリニックによっては麻酔を使用してもらうことも可能

ヒアルロン酸注射の際の痛みが心配な方は、施術時に麻酔を使用してもらうことも可能です。

追加費用の有無や麻酔の種類はクリニックによって異なります。主な麻酔の種類としては、表面麻酔と笑気麻酔があります。

表面麻酔は麻酔クリームを塗る、または麻酔薬のテープを貼ることで針を刺す部分の感覚を麻痺させる麻酔です。笑気麻酔は医療用のガスを吸引する方法で、痛みの感覚が鈍くなります。

事前に医師に確認をしておくことが大事

事前に医師に確認をしておくことが大事

ヒアルロン酸注射の施術を受ける際は、痛みを軽減する方法について事前に担当医師に確認しましょう。

麻酔を使用してもらう場合は、麻酔に関連するリスクや制限事項についても事前に確認しておくことが大切です。

また、ヒアルロン酸注射のリスクや効果の持続期間など、気になることや不安要素も事前に確認するようにしてください。

しわの状態は一人ひとり異なるため、効果的な施術も患者さんにより異なります。

事前カウンセリングで担当医師にしっかりと相談し、不安のない状態で施術を受けることをおすすめします。

まとめ

事前に医師に確認をしておくことが大事

眉間のしわはヒアルロン酸注射で改善することができます。眉間のしわの発生には無意識の癖や加齢が関係しており、セルフケアでの改善は難しい場合が多いです。

ヒアルロン酸注射は、肌にハリを与えることで表情に関わらず刻まれてしまった眉間のしわを軽減する効果があります。

一方でボトックス注射は、筋肉の動きを抑制し表情の変化にともなってできるしわを軽減する効果があります。

眉間のしわの改善により、若々しさや優しい印象といった見た目の変化が期待できるのがヒアルロン酸注射のメリットです。

ヒアルロン酸注射には一時的に内出血が起こる・継続的な施術が必要といったデメリットがあります。

血管内への誤注入で重篤な合併症が発生するリスクもあるため、クリニック選びは慎重に行いましょう。

眉間へのヒアルロン酸注射では針を刺す痛みがありますが、医療器具の工夫や麻酔の使用で痛みを軽減できますのでクリニックに相談しましょう。

参考文献

この記事の監修歯科医師
山下 真理子医師(くみこクリニック京都駅前院)

山下 真理子医師(くみこクリニック京都駅前院)

京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。

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京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。

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